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先輩

はぁ………。

先輩

暇だな…。

男子生徒

先輩!

先輩

うわっ。

先輩

(こいつ、何処でも湧いてくるな……)

男子生徒

はい!先輩の為ならどこにだって行きますよ!

先輩

(キモッ!)

先輩

それ、ただのストーカーじゃねぇか。

先輩

私なんかに執着しなくていいよ?

先輩

君には、君の時間があるんだし。

男子生徒

いやぁ暇なんで!

先輩

(キモオオオオオッ!)

先輩

はぁ………。

先輩

私さ、これから買い物いくんだけど、付いてこないでね。

男子生徒

え?w先輩生理グッツ買いにいくんすか?w

先輩

違うって……。

先輩

私は男の娘だよ?

男子生徒

あっ、そうだった!

男子生徒

先輩可愛いから女の子みたいっすね!

先輩

……………。

トスッ。トスッ。トスッ。

男子生徒

(にやにや)

トスッ。トスッ。トスッ。

先輩

………ついてこないで……。

男子生徒

そんなに嫌すか?

先輩

嫌だよっ。

先輩

本当にやめてもらっていい?

男子生徒

じゃ、先輩が心の底から好きって言ってくれたらいいですよ。

先輩

(キモオオオオオオッ!!)

男子生徒

俺、本気なんで。

先輩

はぁ………。

先輩

わかったよ。

先輩

それで本気でやめてくれるんだね?

男子生徒

はい。

先輩

わかった…。

先輩

じゃ、言うね。

先輩

…………私ね、一ノ瀬君がずっと好きでした。

先輩

いつも一ノ瀬君の事を考えてしまいます。

先輩

一ノ瀬くんがいつも私の事を心配してくれてたり、

先輩

私の心を読んで、ジュース持ってきてくれたり、

先輩

本当に嬉しかったです。

先輩

その何気ない優しさが私は好きです。

先輩

付き合ってください。

先輩

こんな私でよけれぱ……。

ピッ。

先輩

えっ……?

男子生徒

しゃああああおらあああああああ!!!

男子生徒

先輩の愛の告白を録音したぜ!

先輩

おまっ!

先輩

それ消せ!

男子生徒

嫌でーす。

先輩

ふざけるな!!!

男子生徒

おっ?お??

男子生徒

きれます?

男子生徒

いいですよ?きれても。

男子生徒

そのかわり、これが俺のタイムラインに投稿されたから………。

先輩

やめてくれ………。

先輩

頼む………。

男子生徒

さっきの怒鳴られたの傷つきました。

男子生徒

謝ってください。

先輩

……………………ごめん。

男子生徒

は?

男子生徒

さっきの告白と違って心がこもってませんね。

男子生徒

やり直し。

先輩

………ごめん………………。

先輩

…………私が…………悪かった…………。

男子生徒

よし♪

先輩

………………。

先輩

(これから、こいつに弱味を握られ、私の生活はどうなるんだろう………)

私はこいつの行動と言葉に不安を感じていた。

先輩

(きっと、これよりも比にならない酷いことをされるんだ……)

先輩

(私の生活、終わった………)

男子生徒

…………………。

男子生徒

そんなに深く考えないでくださいよ。

先輩

……?

男子生徒

俺、そういや先輩の手作りお弁当食べてないっす。

先輩

……だから……なんだ………?

男子生徒

俺、先輩の手作りお弁当食べたいっす!

先輩

えっ…?

男子生徒

そしたら、さっきの音声消します!

先輩

…………………。

先輩

…………………………………。

先輩

…………いいよ。

男子生徒

よっしゃ!

男子生徒

先輩、料理うまいすか?

先輩

…いつも手作りだよ。

男子生徒

うっひょおー!

男子生徒

じゃ、明日楽しみにしてるっす!

男子生徒

じゃ、また明日!

先輩

………………………。

私は考えた。

あいつにお弁当を作ってやるなら、私は手を抜くわけにはいかない。

本気のお弁当を作らなきゃいけない。

先輩

(どうしよう………)

不安が不安を呼ぶ。

先輩

(失敗なんてしたら………)

男子生徒

あーあ。期待外れだわ。

男子生徒

これはばらまきますね。

男子生徒

これで先輩と僕は付き合ったってことになる!

男子生徒

あはははははは!

先輩

(なんてことに………)

先輩

(手は抜けられない……)

先輩

(本気のお弁当を作らないと……)

私は近くの公園のベンチに座って携帯を取り出す。

そして、私はコックパットでお弁当を調べた。

先輩

(へぇ……。こういうのあるんだ……………)

先輩

(いつも本しか見てないし、こういう広い世界は知らなかった)

先輩

(あっ、これもいいな)

先輩

(これも……)

先輩

(というか、男子ならパワーが出るお弁当がいいよね)

先輩

(なら、肉を入れないと)

先輩

(………決めた!)

私は買い物のついでにお弁当の品を全て揃えた。

先輩

(あいつ、喜んでくれるかな?)

家。

お母さん

お帰り~♥️

私のお母さんは私に瓜一つだ。

性格は似てないけど…。

お母さん

あらぁ?

お母さん

そんなに買ってどうしたのぉ?

お母さん

まさか、好きな人でも出来たぁ?

先輩

ば、ばかっ。

先輩

そんなんじゃないし……。

お母さん

ふふっ。朝のキッチンは貸してあげるから、そのかわりテレビ譲ってね?

先輩

あ"っ。

先輩

(見たい番組があるのに……)

先輩

(我慢だ…。我慢……)

先輩

……いいよ。

お母さん

テレビを譲ってくれるなんてぇ、よほどの事情なのねぇ?

先輩

違うってっ。

お母さん

ふふっ。若い頃のお母さんそっくり~。

お母さん

お母さんの若い頃なんてぇ、男子に脅されて初めてお弁当作ったのよぉ?

先輩

…………………………………。

お母さん

あらぁ?どうしたのぉ?

先輩

なんでもない。

私は、品物を冷蔵庫に入れて、お母さんの質問に全て答えて自分の部屋へと向かった。

自分の部屋。

先輩

はぁ………。

先輩

(つい気合い入れちゃったけど、これでいいんだよな……)

先輩

はぁ……。

先輩

(お風呂にでもはいるか)

バサッ。バサッ。

バサッ。バサッ。

ジャアアアアア………。

先輩

…………ふぅ………。

お風呂場はいつも独り言をいいたくなる。

私は頭を洗いながら呟いた。

先輩

あいつに脅されて大汗かいたせいで疲れた~…。

先輩

私が本気で作ったのを、いらない。不味い。

先輩

なんていったらひっぱだいてやる。

先輩

男なら不味くても食べないとね。

先輩

私も男だけど………。

先輩

はぁ……。

キュッ!

先輩

……………ふぅ。

先輩

体も洗顔もしたし、湯船に浸かるか。

じゃぽんっ。

先輩

……………ふぅ……。

先輩

(この入浴剤好きだな)

先輩

(ラベンダーの匂いらしいけど)

先輩

そういや、誰かにお弁当作るのって初めてだな。

先輩

……喜んでくれるかな…。

先輩

大丈夫だよね…。

先輩

あいつが喜ばないわけないだろうけど……

先輩

気に入ってくれなくて、音声けしてくれなかったらもっと嫌だ。

先輩

なんとかしてその時は消さないと…。

先輩

大丈夫……。

先輩

大丈夫……。

先輩

大丈夫……。

先輩

…………ふぅ。

先輩

少しすっきりした。

先輩

そろそろ上がろうかな。

ジャポポポ……………。

バサバサバサバサバサ…。

バサバサバサバサバサ…。

バサッ。バサッ。

バサッ…。

先輩

よし。

数分後。

私は別の学校の友達と話していた。

基本悩みは話さないし、普通の話しかしない。

友達

それでさー、彼氏がさー、髪型変えろって何度もいうからさー…。

先輩

髪型は大切だよね。

先輩

私は男だから、そんな目立った髪型には出来ないんだけど。

友達

えっ!?まだショートなの!?

先輩

そうだけど…。

友達

可愛い~!!

先輩

まだ見てないだろ?

友達

数年しかたってないんだから、変わんないっしょ!

友達

えー!会いたいなー!

先輩

私だって会いたいけど、無理でしょ。

友達

そんなことないよ~!

先輩

そう?

先輩

じゃ、往復5時間耐えられる?

友達

瀬野のためならね!

先輩

無理しないでね……。

友達

無理してないよ~!

友達

だって、私本当に会いに行きたいから!

友達

今度の連休の時、瀬野のところいくね!

先輩

勝手にしな。

先輩

それより、私、そろそろご飯だから…。

友達

オッケー!

友達

あっ!

友達

昔、私ご飯食べさせたじゃん?

友達

引っ越す前に。

先輩

うん。

友達

それでさ、私もちで瀬野の料理食べたいなーって。

先輩

お前もかっ。

友達

お前もかって?

先輩

いや、何でもない…。

先輩

じゃ、ありがと。

友達

うん!話せて嬉しかった!

先輩

じゃあね。

友達

うん!

友達

絶対会おうね!

先輩

うんっ。

先輩

それじゃ。

ピロロロンッ。

ご飯中。

先輩

…………(もぐもぐ)

お母さん

あはっ!あはは!

お母さん

ちょっとこれ見て~!

お母さん

この人好き~!

お母さんはすぐに人を好きになる。

それで前のお父さんも好きになった。

けど、一方的な恋は実らない。

直ぐに別れて、お母さん一人で私を育てた。

その結果がこれだ。

先輩

(もぐもぐ……)

先輩

ごちそうさま。

お母さん

あははっ!あはははは!

私はお皿を洗って、部屋に戻る。

先輩

(明日が急な本番か……)

先輩

(嫌だな……)

先輩

(怖い……)

先輩

(けど、やるしかない)

先輩

(それであいつが喜んでくれるならそれでいい……)

先輩

(明日に備えよう……)

先輩

(とうとうこの日がきた…)

先輩

大丈夫かな…。

コックパットを見ながら料理中。

先輩

よし!

先輩

完璧!

私はお弁当をバックに入れ、登校する。

先輩

いってきまーす。

先輩

(お母さんは寝てるか……)

ガチャリ。ガチャン。

先輩

はぁ……。

先輩

(緊張するな……)

お昼休み。

屋上。

先輩

……………。

先輩

(あいつ、くるかな……)

男子生徒

せーんぱい♥️

先輩

わっ!

男子生徒

お弁当持ってきてくれましたか?

先輩

う、うん……。

男子生徒

折角なんで、一緒に食べましょうよ!

先輩

うん…。

ブルーシートを引いて、お弁当を出す。

男子生徒

おおおー!

男子生徒

お弁当持ってこなくて良かったー!

男子生徒

俺、先輩のずっとまってたんです!

先輩

そうなんだ…。

先輩

動画……。

男子生徒

いえ。まだです。

男子生徒

外見と味も評価します。

先輩

(厳しいなっ)

先輩

(そうだと思って頑張って作ってきたからね……)

先輩

(喜んでくれるといいんだけど…)

袋からお弁当を出して、蓋を開ける。

男子生徒

!!!!!!

男子生徒

綺麗!すごい!

男子生徒

美味しそう!

先輩

(おっ。意外だな…)

先輩

(ま、まぁ、頑張ったし?)

先輩

先、食べてよ。

男子生徒

はいっ!!

男子生徒

いただきますっ!

男子生徒

(モグモグモグ……)

男子生徒

!!!!!!

先輩

ど、どう、かな……。

先輩

やっぱり、だめ……?

男子生徒

(ごっくん!)

男子生徒

美味しい!!!

男子生徒

こんな美味しいお弁当初めて食べた!

男子生徒

(モグモグモグモグモグモグモグモグモグ!)

先輩

そ、そんなに美味しいって言ってくれるの、嬉し……。

ポツンッ。

誰かのひとつの涙が溢れる。

男子生徒

………ひっく……ひっく………

男子生徒

こんなに…………
美味しいの……………

男子生徒

ひっく…………ひっく…………

先輩

ば、ばかっ

先輩

泣きながら食べる人がいるかっ。

先輩

ほら、まだ沢山あるから……。

先輩

沢山食べてね。

男子生徒

はいっ!

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