/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
「万月の世界」とは
月の王、聖夜神と
その妻、秋夜見によって
牛耳られている
秋夜見の娘、月夜見は
他とは違う兎だった
ニーカ
あのさあユリィ
ユリィ
なーに？
ニーカ
一般人の私達が月夜見サマを見るのって結構無理がない？
ユリィ
そこは大丈夫！
ユリィ
きちんと手は打ってあるわ！
アズビ
おい、出てきたぞ
リート
護衛に囲まれてよく見えねぇぞ
ニーカ
どうするのよ……
ユリィ
ふっふっふ……
王城裏口
ユリィ
ここなら人が居ないし、上に登れるわ
ユリィ
月夜見様の姿もバッチリ見える筈よ
アズビ
猛者だな……
リート
よっしゃっ、俺が一番っと
ニーカ
は？これ見つかったら洒落になん無いんだけど……
ユリィ
大丈夫よ、人は今出払ってるわ
ユリィ
安心して！
ニーカ
安心出来ないんだけど……
アズビ
……見えた
リート
おっホントだ！
リート
やっぱ綺麗な兎だよなぁ
ユリィ
そうね
ユリィ
あんな更々な髪、分けて欲しいわ
ニーカ
月夜見サマって真意が見えないから好きじゃない
ユリィ
もー失礼ね、ニーカは
ユリィ
月の始祖よ？
ユリィ
素晴らしい事を考えてるのよ
アズビ
くっだら無いこと考えてますよーに
リート
おいおい、月夜見様がくだらないこと考えてる訳ねぇだろ
ニーカ
確証は無いでしょ
ニーカ
（どーも分からないんだよな、月夜見サマ）
ニーカ
（耳もあるし、尻尾もある。けど、兎らしくないというか……）
ニーカ
（何者何だろう、月の始祖って）
月の王は
月の始祖の血を引くと言われている
始祖とは
この世界を構築した一族
強大な力を操った
人ならざるもの
彼らが実在したのか否か
知る者は僅かなり
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
