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テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
水は、、好き
光が屈折して、視界がぼやけて
ふわふわと浮かんでいられる
ここには友達がいっぱいいて
みんな自由に動いてる
楽しそうでいいけど
服の中に入るのはくすぐったいから やめてね
それから
こっちからみんなを見るのも好き
みんな視線はこっちに向いてて
水槽を見てる
みんなを上から見るのが好き
あたしが手を振ると振り返してくれる
長時間水中にいるのが好き
さすがにあたしも酸素は必要
でもみんなみたいにエラは無い
だから長時間潜ってると
酸素がなくなってきて
頭も体もぼんやりしてきて
体から力が抜けて
視界が狭まって
周囲から音が消えて
水の冷たさも感じなくなって
そんな時の ゆっくり下へと沈んでく感じ
大好き
このまましんじゃいたい
「ゴポッ________......」
.......ぁ
レイ
イザナ
マイキー
レイ
あたし、あのまま落ちたのか
レイ
レイ
レイ
いつもならこんなヘマしないのに
今は何時だろう
みんなとあと何時間一緒にいられる？
やっちゃった
もう夜
もっとみんなと遊ぼうと思ってたのに
明日かぁ、、
「東京じゃ星はあんまり見えないね」
あたしが言うと
あなたは少し笑って 「そうだな...」 って返してくれた
新月が近いのか月は見えなかった
波の音だけがあたし達を包んで
冷たい風が潮の匂いを運んできた
「楽しかった」
言ったのはイザナだ
「....うん」 「そーだな」
正直、楽しくなかった
楽しいはずなのに
明日以降のことを考えて
勝手に楽しさを殺してた
イヤだなぁ
素直に楽しんどけばよかった
いっつも直前になってから後悔する
でもそんな自分、嫌いじゃない
みんなは今何してるかな
流石に東マンのみんなは寝てるかな
天竺のみんなは....まだ酒飲んでそう
明日二日酔いで あたしとお別れできない なんてやめてよね
.....いや
むしろそっちの方がいいかも
お別れは
2人がいれば良い
うん、どうせなら2人だけが 見送りして欲しい
ほかのみんなに恥ずかしいとこ 見せたくない
「.....ねぇ」
「..ん？」 「なに？」
「もしさ、、もしだよ？」
「明日が来なければ」
「まだ一緒にいられたのかな」
あたしは2人の返答を待った
これは
あたしから2人への
心中のお誘い
「今から」
「あたしが死ぬって言ったら」
「2人はついてきてくれる？」
「.....ついてくよ」
「....俺も」
「でも」
「姉さんには生きてて欲しい」
「お前ともっと生きていたい」
........________..
...______________
「.......________」
「...そ..っか」
2人もそう言うんだ
そっか
「.....そうだね」
あたしはまた人を騙す
人を騙し続ける
そうしていれば
悪魔のままでいられるから
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
テコテコ
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