さくしゃ
さくしゃ
さくしゃ
男
男
なんか咄嗟に使っちゃった…ごめんね春千夜…
男
男
肩を抱き寄せ、ベッドにチラチラ視線を送ってくる
気が早いな…アバズレだとでも思われてるのか…
いつもならこんな男の誘いに乗るなんて事は無いが、
今回ばかりは都合が良い
黙って頷くと、ベッドに誘導される
…大丈夫大丈夫、イレズミを確認したら通信機で連絡するだけ
そしたらすぐに2人が助けに来てくれる
ベットに横たわる
勘づかれないように上着を1枚するりと脱ぐ
男
男
イレズミを確認するのはこのタイミングしかない…!
男
!?先に下を脱ぐやつがあるか!!この変態!
しかし下半身にはイレズミが見当たらない
下半身は無し… ならば上半身…!!
男
男が勢い良く上着を脱いだその時だった
肘がベッドの脇に置いてあったコップに当たり、水が私にかかる
水っ!?ヤバいファンデーションが…!!
案の定ファンデーションが落ちてしまい、イレズミが再び皮膚の上に現れる
男
イレズミがバレた瞬間男はすかさず私の首を掴んだ
しかし、はだけた上着から覗いた男の腹部辺りにあるイレズミを見逃さなかった
あった!!イレズミ…!
空いている手で何とかイヤモニのスイッチを入れ、声を振り絞る
2人に伝わったのか怪しいくらいだが、これが全力だった
男
すると男はイヤモニに気付き、私から取り上げると床に叩きつけ破壊した
いよいよやばいな…私
絶望的な状況の中、意識だけが遠のいていくのを感じた
目の前が真っ白になった瞬間だった
ベランダの窓ガラスが割れ、破片が勢いよく飛び散る
男は驚いたのか、首を掴んでいた手を離した
風で揺れたカーテンの中に2つの人影が見える
…2人だ
蘭
竜胆
男
蘭
男
竜胆
助けに来てくれた…?
先程の合図は伝わっていたようだ
蘭が拳銃を男に向ける
蘭
蘭
竜胆
蘭
男
男の声を遮るように銃声が鳴り響いた
追い討ちをかけるように何発か打った後、男は血を流しながらベッドに倒れ込んだ
…死んだようだ
竜胆が駆け寄ってくる
竜胆
竜胆
まだ完全に息が整っていないため、肩が上がる
ぶっちゃけ吐くかと思った
そんな意思を汲み取ったのか竜胆は背中をさすってくれた
蘭
蘭も頭を撫でてくれた
竜胆が立ち上がり、スマホを取り出す
竜胆
竜胆
誰かと連絡を取っているようだ
蘭
竜胆
蘭
同僚の連絡先を軽々消すな…
蘭
蘭
あれ、なんかまた意識飛びそう…?
竜胆
2人が来てくれた安心からか全身の力がふっと抜け、床に倒れ込む
蘭
蘭
フローリングの冷たさを感じた頃には、意識がなくなっていた
コメント
8件
最高すぎます…!!ありがとうございますっ
面白い! 続き楽しみです!