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血液で階級が決まる世界

第10話 - ルカの誕生日　#10

2025年08月03日

#BL

#ぱっく。

ぱっく。

2人の生活が再スタートして少し時間が経った

カイル

（どれにしよう……）

店員さん

お客様…‼︎

カイル

………

店員さん

あ、あの‼︎お客様‼︎

カイル

‼︎

カイル

すみません。なんですか？

店員さん

申し訳ございませんが、まもなく閉店の時間です…。

カイル

な⁈もうそんな時間か…

店員さん

またのご来店をお待ちしております。

カイル

（はぁ…またやっちまった。）

そして自宅へ

カイル

帰った

ルカ

おかえり！遅かったね"今日も"

カイル

そ、そんなことはない…はずだ…

カイル

気のせいだ……

カイル

お前の……きっとな。

ルカ

なんか怪しいな〜⁇

カイル

詮索はやめてくれ。

ルカ

でも気になるなー？

カイル

風呂入ってくる。

ルカ

うん！ご飯作ってるね！

カイル

（なんとか乗り切った…！）

カイル

（今日は3日だろ？てことは…えっと…）

カイル

（3の次は4？5か？）

カイル

（とにかく！もう時間はない。）

カイル

（ルカの誕生日まで。）

次の日

カイル

（何がいいんだろうか。）

店員さん

お客様？

カイル

あぁ、すみません毎日。

店員さん

いえいえ。何かお悩みですか？

カイル

誕生日プレゼントが欲しいんだが、どれがいいのか分からない。

ここはアクセサリー専門店

店員さん

ちなみにどのようなご関係のお方へ？

カイル

愛してる人だ

店員さん

えぇ…そ、そうなんですね💦

店員さん

それですと！

店員さん

こんなのはどうでしょうか？今のトレンドを先取りしたピンクのパールを使用したバラ型の髪飾りです！

カイル

おぉ。素晴らしいが、これはどうやって使うんだ？

店員さん

長い髪の毛をまとめるんですよ。

カイル

んー、あいつは髪の毛長くないな。

店員さん

左様ですか。ではこのようなリングはどうです？赤のルビーが使用されていて、今女性の中で暖色系がトレンドなんです！

カイル

うーん、素晴らしいな。

カイル

でもそのダンショクケイ？ってやつは、女性のトレンドなのか？

店員さん

そうですね。きっとお相手も喜んでくださるのではないでしょうか⁇

カイル

いいと思ったのだが、俺の愛人は男性だな。確か。だからこれも違うかもな。

店員さん

そ、そうなんですか…⁇

カイル

これだから、毎日決められなくって。

カイル

アドバイスありがとうございます。

カイル

もう少し家で考えてくるか…

カイルが立ち去ろうとした時

店員さん

ちょっと待って‼︎

そして1週間後の朝

カイル

ルカ

んん…

カイル

ルカ、起きろ

ルカ

カイル…早いね。おはよう。

カイル

誕生日、おめでとう。

ルカ

誕生日…

ルカ

俺の？

カイル

そうだろ。

ルカ

んん…

カイル

寝ぼけてんな。早く起きろ。

ルカは無理やり起こされてリビングへ引っ張られていく

カイル

ほら、見て

そこには朝食が並べられていた

ルカ

うわ！すごい

ルカ

これ、全部カイルが作ったの？

カイル

あぁ。

ルカ

えっと…これは…ぐちゃぐちゃの…

カイル

それはパンケーキだ。星型にしてみた。

ルカ

ほ、星か！確かに…見えなくもない。

ルカ

この飲み物は？

カイル

お前、紅茶によくミルク入れてるだろ？だから今日は緑茶にミルクを入れたんだ。

ルカ

……わぉ

ルカ

カイルは自分で飲んだ？

カイル

お前の誕生日だからな。お前が先に食べるまで待ってたんだ。

ルカ

そ、そっか…💦

ルカ

食べようか……。

ルカは席につき、フォークを手に取る

ルカ

ね、ねぇ…

ルカ

この黒いやつ、焼きすぎたんじゃない？こげてないこれ？

カイル

あぁ、それはハンバーグだな。

カイル

焦げ目をつけろって本に書いてあったから、全面につけてみた。

ルカ

（教えることが沢山ありそう…）

ルカ

まぁ、食べよう！

ルカ

いただきます！

ルカが一口食べる

ルカ

………！

カイル

どうだ？

ルカ

なんて言うか…すっごい

ルカ

いいね。

カイル

よかった。不味かったらショックだった。

カイル

俺も食おう。

ルカ

俺の分も沢山食べな！

カイル

大丈夫だ。沢山作ってある。

ルカ

ひぇぇ……

その日の午後

カイル

急に体調が悪くなるとはな。運が悪い。

ルカ

大丈夫だよ。すぐ良くなる😭

カイル

そうだといいが。

ルカ

痛てててて……

カイル

大丈夫か？

ルカ

うん。

カイルはルカの頭に濡れたタオルを乗せる

ルカ

（すごい、手際がいい）

ルカ

カイル、看病が得意らしいね。

カイル

あぁ。よく仲間をこうやって看病したもんだ。

ルカ

仲間？

カイル

あぁ。売られてた時の仲間だ。

ルカ

そっか。

カイル

悪いことばかりじゃないだろ？

ルカ

え？

カイル

こうやってその時の知識が今役に立ってる。

カイルは自分の額をルカの額に当てた

ルカ

⁈⁈///

ルカ

ちょっと⁈///

カイル

静かにして。

カイル

血圧が上がってるよ。

ルカ

でもでも///

カイル

顔、近いな。

ルカ

カイル‼︎いい加減にしてよ///

カイル

ルカは嫌か？

ルカ

………///

ルカ

そんな…わけない。///

カイルはクスッと微笑む

カイル

そうだ。

カイル

お前にプレゼントがあるんだ。

ルカ

え？本当？

カイル

1週間か、2週間前くらいに買ったんだ。

カイルは小さな箱を渡す

そしてルカが開けると

ルカ

おお、これネックレスか？

カイル

あぁ。

そのネックレスはペアネックレスで、１つずつにハートの片割れがついており、２つのネックレスを合わせると１つのハートになるようなものだった

カイル

俺とお前で1つずつだ

ルカ

こんなの…

ルカ

くれるなんて…

ルカの目に涙が浮かぶ

ルカ

嬉しい‼︎ありがとう‼︎

ルカは力一杯にカイルを抱きしめる

カイル

うおぉっ…

カイル

っ……

カイル

よしよし。

そのまま2人は抱き合って眠りに落ちた

【END】

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ぱっく。

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