月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
注意!! ・地雷さんは今すぐUターン! ・まろにきがお付き合い+同棲しています ・nmmn ・ご本人様方とは何も関係のないフィクションです ・口調&キャラ崩壊あり ・通報❌
月見。
俺の恋人であるまろは、自他共に認めるあにきっずだ。
恋人という関係に辿り着く前から、俺の歌を、俺を好きだと言ってくれていた。
あにきしか勝たん!とか、まろの方があにきっずじゃん!とか、有難いことに場所も相手も関係無く、1人のファンとして愛を語ってくれていた。
恋人になってからも、それは変わらず。
付き合いたての頃なんて、暇さえあれば好きだ好きだと口にされて、嬉しさと恥ずかしさがごちゃ混ぜになって赤い顔を隠したものだ。
・・・そう、だったのだが。
何か物足りないと、日々の中で違和感を感じ取ってから、その正体に気付くまでそう時間はかからなかった。
最近、まろからの“好き”を貰えてない。
かわいい、とはよく口にしてくれるのだが、俺が今その口から欲しいのは。
だからと言ってそんなことを本人に言えるわけもなく、まろの口からなんとか“好き”を引き出そうと、俺は行動することに決めた。
そうして今日も、リビングでスマホをいじるまろの元へ歩を進める。
悠佑
If
俺の声に反応して振り向くまろ。優しく微笑むその表情に、好きだなぁと改めて感じながら俺も笑みをこぼした。
悠佑
歯を見せて少し照れたように笑ってみる。まぁ、照れているのは本当だが。
If
悠佑
即座に否定しておく。まろはいつも俺にかわいいかわいい言うけど、こんな筋肉質な男のどこがかわいいん?
If
悠佑
赤くなった顔でそっぽを向く。
とりあえず、彼の“好き”がほしくて。
実際に行動に移してみるものの、“好き”はどうしたら貰えるのだろう。
かわいい、が嫌なわけではない。男としてはどうかと思うが、恋人からのかわいいなら嬉しいものだ。
けど、やっぱり彼の口から出るのはかわいいばかり。
好きって、どうしたら言ってくれる?
俺はまろからの“好き”を貰えるように、以前から少しずつ頑張っていた。
ある時には。
悠佑
If
普段は恥ずかしくて自分からなんて滅多にできないハグだって、その背中に後ろから飛びついて。
悠佑
下から彼の顔を覗き込んで、やってやったぜと誇らしげに笑えば、その驚きの表情が、溶けるように柔らかくなった。
If
If
体の向きを変えて俺と向き合うようにしたまろは、正面からしっかりとハグを返してくれる。
じんわりと赤くなったであろう頬を隠すように、その胸に顔を埋める。
こういう風に行動でもしっかり伝えてくれるところが、好きで、嬉しくて。
それでも彼からの“好き”が言葉で欲しいなんて、俺は欲張りなんだろうか。
悠佑
どうやったら好きって言ってもらえるのかも、欲張りな自分の気持ちも。
答えの出ない問いかけと彼の温もりに、俺の意識は静かに眠りへと沈んでしまった。
また別の時には。
悠佑
If
薔薇の花束を背に抱え、彼の前へ出る。
これは背中に隠し切れているんだろうか。いや、きっともう見えているだろう。
悠佑
6本の赤い薔薇の花束を、君へ。
なぁまろ。この花束の意味、伝わってる?
If
何処か焦ったように聞いてくるまろ。今まで記念日も誕生日も、1回だって忘れたことなんてないくせに、何処に焦る要素があるんだか。
そんな彼を愛しく思いながらも、俺が欲しい言葉は出て来てくれなそうで、心の中の俺はもう既に諦めモード。
悠佑
悠佑
If
なんで。その問いかけに、この願いを答えられたなら、どれだけ楽か。
でも欲張りな俺のこんなわがまま、簡単に言えるわけないから。
悠佑
If
悠佑
とぼけて、笑って誤魔化すことを許して。
If
薔薇の花束を抱えて笑うまろは、とっても綺麗だった。
やっぱり、俺はわがままだ。
こんなに優しくて素敵なまろに、これ以上を求めてどうする。
If
悠佑
早く消してしまいたい。こんな欲張りな自分。
思い返せば、いつも勝手に期待して勝手に落ち込んで、欲張りな自分が嫌になって。
それでもやっぱり期待して、やめられなくて、今日だって求めてしまう。
俺のわがままを、押し付けちゃいけないのに。
If
悠佑
物思いに耽っていると、唐突にまろがそう呟いた。急な言葉に、思わず間抜けな声が出る。
悠佑
取り繕う様に笑ってみるが、まろの真剣な目に射抜かれて、不恰好に固まってしまう。
If
まろの言葉に一瞬目を見張った。まさか、気付かれていたなんて。
悠佑
If
悠佑
そんな顔、していたのだろうか。自分では分からない。
If
優しいまろに心配をかけている。その事実が申し訳なさに変わり、俺にのしかかってくる。
悠佑
If
If
ほら、今だってこんなに優しくて。
頑張って隠そうと、やめようと思ってたのに。
その優しさに、口を開いてしまうの。
悠佑
If
悠佑
悠佑
まろは急かすことなく待ってくれている。
あんなに1人でぐるぐると悩んでしまうくらいなら。
まろに心配をかけてしまうくらいなら。
言ってしまえ、話してしまえ。
悠佑
If
まろの間抜けな声。俺は恥ずかしくてその顔も見れない。
まろはなんて思うんだろうか。急にこんなこと言われて。鬱陶しいと思う?面倒臭いと思う?それとも、もしかしたら嬉しいと思ってくれたりする?
そんなネガティブな考えと淡い期待が、俺の中でぐるぐると回っている。
しかし、いつまで経ってもまろからの言葉は無い。
悠佑
何やら難しい顔で固まっているまろの顔を覗き込む。
やっぱり嫌だったんだろうかと、不安が胸を占める。
悠佑
If
悠佑
恐る恐る尋ねてみれば飛んで来た大声に、驚いて声が漏れる。
If
悠佑
If
悠佑
名前を呼ばれてまろを見れば、すっと真剣な表情になったまろが口を開いた。
If
If
If
If
言葉一つ一つが、俺の心に染み込んで、溶ける。
あんなにも、俺が欲しがっていた言葉を。なんならそれ以上を。
まろはこんなにも沢山、俺に届けてくれて。
あぁ、真っ赤な顔も緩む頬も、もう隠しようがないくらいに。
悠佑
If
If
If
悠佑
だいすき。そのたった4文字が、俺をどれだけ幸せな気持ちにさせるか、分かってる?
いつも通り可愛いと口にして、それでも俺のわがままを忘れずにしっかり好きだと口にしてくれる、誰より優しくて温かい君。
全部大好きだよ。
コメント
3件
あー大好きです… 僕の作品に寄せてくださったり最後が同じ終わり方だったり最高すぎます… しかも思ったより早く投稿されてびっくりしました…笑 ほんとに僕の駄文に神作品の黒視点書いてくださってありがとうございます… ライブ前にこれはもう今日耐えられないです…好きです🌹
天才ですか...?アユさんのやつで尊死してたのに更にこの作品...( ´ཫ`)好きです... こんな神作品出されたら私書けなくなっちゃう...((