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あの日以来、店内の空気はどこかぎこちない。
ジミニは相変わらず毎日来るけれど、あんなに強引に手首を掴まれたあの日から、僕の心はどこか落ち着かないままだ。
Jimin
Jimin
閉店間際、突然ガシャンと何かが落ちる音が響いた。
見ると、ジミニが床にうずくまって、左手を押さえている。
Hobi
Jimin
Jimin
見ると、彼の指先から鮮やかな赤が滲んでいた。
僕は慌ててカウンターを飛び出し、彼の元へ駆け寄る。
Hobi
Hobi
手を引こうとしたけれど、他のお客さんの視線がこちらに向いているのに気づく。
いつもの明るい笑顔が消えた、痛みに耐えるようなジミニの顔。
ここで手当てをするのは、なんだか…
彼を独占したいような、妙な独占欲が芽生えた。
Hobi
Hobi
僕は彼の右手を掴み、逃げ場のないスタッフルームへと連れ込んだ。
パタン、とドアを閉める。
急に世界が静まり返り、狭い部屋の中に僕と彼の体温が充満していく。
Hobi
Jimin
救急箱を探そうと背を向けた瞬間、後ろから服をぎゅっと掴まれた。
Jimin
Hobi
Hobi
振り返ってジミニの顔を覗き込もうとした、その時。
Jimin
Hobi
見ると、彼の指先には傷なんてどこにもなかった。
赤いのは、ただのジャムか何かだった。
呆然とする僕を、ジミニは逃がさないように壁際へと追い詰める。
Jimin
いつもの甘い声が、今は獲物を狙うハンターみたいに低く響く。
気づいた時には、僕は机に押し倒されていた。
Hobi
Jimin
次の瞬間、ジミニの手がパチリと壁のスイッチを弾いた。
一瞬にして世界が真っ暗になり、僕の視界から彼の姿が消える。
代わりに、すぐ近くで感じる熱い吐息と、僕を押さえつける彼の重み。
(…逃げられない)
暗闇の中で、僕の理性が音を立てて崩れていった。