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コメント
1件
おお、第3話……ヴァローナの心情がグッとくる回だったね。人前で強がってたあと、部屋で一人で羞恥に悶える姿がまず可愛い。でもチェーニに「見たよ」って軽く言われたときの焦り方、めっちゃリアルだったわ。特に「菓子パ」って誤魔化すところ、無理がありすぎて笑ったけど、その必死さが切なかった。二人の距離感がじわじわ縮まってるのがいいな。次が気になる!
旅館二階奥。 宴会の騒がしさを背に、ヴァローナは部屋へ滑り込む。 後ろ手に、パタンと障子を閉めた。
ヴァローナ・S・プログレッシブ
深く息を吐いては、その場に座り込む
ヴァローナ・S・プログレッシブ
遅れて押し寄せてきた羞恥に、顔が一気に熱を持つ。 保っていた人化が溶ける。 耳元に現れた羽が、落ち着かない心をそのまま映すように、ぱたぱたと空気を弾いた。
チェーニ・S・クローフィ
ヴァローナ・S・プログレッシブ
ヴァローナ・S・プログレッシブ
チェーニ・S・クローフィ
ヴァローナ・S・プログレッシブ
まったく気付いていなかった。 ヴァローナはスっと立ち上がって、切り替えるように首を振った。 羽を引っ込め、何事もなかったかのように表情を整える。
ヴァローナ・S・プログレッシブ
そう願いながら布団に向かう。 しかし。 チェーニ・クローフィは、その行く手へ飴を差し出して止めた。
チェーニ・S・クローフィ
ヴァローナ・S・プログレッシブ
ヴァローナの足が止まる。
ヴァローナ・S・プログレッシブ
チェーニ・S・クローフィ
によっと不敵な笑みを浮かべる。 チェーニは飴を持ったまま、そっと距離を詰めた。 一歩。 また一歩。 後退したヴァローナの背が、壁に触れる。
チェーニ・S・クローフィ
ヴァローナ・S・プログレッシブ
ヴァローナ・S・プログレッシブ
ヴァローナ・S・プログレッシブ
ヴァローナ・S・プログレッシブ
チェーニ・S・クローフィ
ヴァローナ・S・プログレッシブ
チェーニ・S・クローフィ
チェーニの手が、ヴァローナの首を伝う。 指先が羽の生えた耳へ届き、そっと撫でた。
チェーニ・S・クローフィ
ヴァローナ・S・プログレッシブ
言葉を失う。 羽がまた、ぱた、と揺れた。
チェーニ・S・クローフィ
ヴァローナ・S・プログレッシブ
チェーニ・S・クローフィ
先ほどまでの揶揄う声とは違う。 静かな問いだった。 俯くヴァローナに、チェーニは寄り添うように抱き寄せた。 胸元へ収まった小さな身体。 ヴァローナはそのまま、 言葉を整理するように小さな口を動かす。
ヴァローナ・S・プログレッシブ
ヴァローナ・S・プログレッシブ
チェーニ・S・クローフィ
ヴァローナ・S・プログレッシブ
ヴァローナ・S・プログレッシブ
チェーニ・S・クローフィ
ヴァローナ・S・プログレッシブ
声が細くなる。 じんわりと目に涙を浮かべるヴァローナを、 チェーニは急かさずに見つめていた。
ヴァローナ・S・プログレッシブ
チェーニ・S・クローフィ
ぎゅっと浴衣にしがみつく。 ヴァローナはチェーニの胸に顔を埋めた。
ヴァローナ・S・プログレッシブ
それは、何度も何度も願った言葉。 失いたくない。 ただ、それだけ。 先日、ヴァローナのクラスメイトから話を聞いた。 ヴァローナの孤独感が暴走して、 クラスメイト達を異空間に閉じ込めた事件を。 チェーニは何も言わず、ただ静かにその頭を撫でる。 この世界で、聖属は人口の三割にも満たない。 触れ合える存在が少ないのだ。 ただ手を取ることさえ。 抱き締めることさえ。 相手によっては、命を奪う。
チェーニ・S・クローフィ
チェーニ・S・クローフィ
酷にもその言葉は、救いのようで呪いだ。 伝えなければ届かない。 けれど、伝えた先で失うかもしれない。 ヴァローナは答えられないまま、チェーニの浴衣を掴んでいた。
ガタッ
障子が開く音がして、ヴァローナは瞬時にチェーニを突き飛ばした。
ローゼ
何事もなかったかのように、部屋に入ってきたのはローゼだった。
ローゼ
床に転がったチェーニを見た第一声がそれだった。
ヴァローナ・S・プログレッシブ
ローゼ
ヴァローナ・S・プログレッシブ
ローゼ
無理も甚だしいその言い訳に、言及を辞める。 ローゼはちらりと部屋を見渡す。 菓子パと呼ぶには、あまりにも菓子が足りない。 けれど、それ以上聞く気もないらしい。
ローゼ
チェーニ・S・クローフィ
チェーニは床に転がったまま、ひらひらと手を振った。