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注意書き用
朝方になっても調べ物に没頭していた奏斗とアキラの2人はデスクの前でPCを見ていた。 雲雀は、というとソファを占領しすやすやと眠っている。
すると、物音もなく、正面の扉が開く。
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じっとりと2人を批難する夕焼け色の視線が痛い。
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そう言って各々寝る準備や、シャワーを浴びる準備をした。
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シャワーを浴びながらセラフは考えた。 奏斗は元来リーダー気質だ。それ故に弱さを見せることに対して慎重になっている、と思う。 奏斗を見つけた直後だって泣きはしたが弱音は吐かなかった。
ふざけ合う仲ではあっても甘えたり甘やかしたり、というのはあまり見なかった。
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ぽつりと寂しさを口にすると脱衣場から物音がして一瞬身構えた。 戸が開き、見知った姿が見えた。
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言いながらセラフの横をすり抜け、湯船の栓をする奏斗。止める間もなく『自動』と記されたボタンを押せばお湯が浴槽に溜まっていく。
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服を脱ぎだした奏斗を置いて、ため息をつき3分の1ほどしかお湯のない浴槽に浸かるセラフ。 お湯が溜まり切る前に奏斗もそこへ加わった。
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肌寒くなって目が覚めた雲雀が辺りを見回すと、一人掛けのソファで眠り込むアキラが目についた。 起こすのも可愛そうなほど眠っている。
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かける布団がないため、自身の上着をアキラへかけてやる。
ふと、浴室の方から声がした気がして耳をすませてみる。 浴槽で水が動く音に紛れたすすり泣くような声。
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雲雀は聞こえないふりをして、また眠りについた。
温かいお湯でいっぱいの浴槽に男2人、しかも決して小柄とはいえない2人だ。 横並びに体育座りをしていてもすごく狭い。
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両手を広げ、セラフを迎えようとした奏斗だったが自身の体が傷や痣だらけで醜いことに気づくと手を引っ込める。 無理に明るく振る舞おうとしていたからか、笑みがすぐに消える。
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膝を抱え、俯くと一房だけ色違いの髪が湯に浸かる。そのせいで奏斗の顔は見えない。 セラフは近づき、奏斗の後ろの壁に手をついた。
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抱き寄せて、頭を撫でてやると抵抗もなくセラフの胸へ体を預ける奏斗。 そうじゃないとまだ何か言いたげな顔をしているが撫でられるにつれ、目元に涙が溜まっていく。
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奏斗の軽口が止まると、透き通ったきれいな湯にぽたぽたと雫が落ちていく。 セラフはただ黙って髪を梳くように撫でた、今はこれが正解な気がする。
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夕暮れ時、海に反射する太陽光が綺麗だ。 セラフは港でコンテナが船へと積み込まれていくのを眺めていた。
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いくつもあるコンテナの1つだけが、強風によるクレーンの操作ミスで海へと沈んでいった。
あの8’6コンテナには東南アジアへ送る”物資”が入っているが、仕方ないだろう。 これは単なる事故だ。