塾の帰り
先輩の聞き間違いで
こうなった
先輩とも関わらないと言った
あ、さやなんでこんな所に
もういい、無視しよ
さや(先輩)
しゅり!
しゅり
……………
先輩がこっちに向かってきた
その時の先輩の顔にすごく胸が痛くなった
さや(先輩)
ごめん…
しゅり
え
さや(先輩)
ごめん…関わりたい…
しゅり
…別にいいよ
しゅり
怒ってないし
先輩はそのまま泣いてた
あーなんでこんなに胸が痛いの。
そう思いながら体が勝手に動いて
いつの間にか先輩を抱きしめてた
しゅり
泣かないで…こっちもごめん
しゅり
関わろ…
さや(先輩)
うん…関わりたいごめんね…
しゅり
うん!
そう言って抱きしめた手を離した
先輩を元気づけるため優しく微笑んだ
さや(先輩)
(こんな顔で笑うんだ)
さや(先輩)
(好きだな…この表情)
そのあと、色々と話した
同時にさっき泣いてた顔を思い出して
急に何かがこみあがってきて、
涙が溢れた
さや(先輩)
え、どうしたの、しゅり
さや(先輩)
なんで泣いてるの?
しゅり
いや、なんか…
しゅり
わかんない
しゅり
なんで泣いてんだろ
その時だった
先輩が頭を撫でてくれた
その時初めて先輩の前で声を出して泣いた
続きは5