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リトラ

.........

ずっと静かにいるように

リトラ

....だるい

僕は"邪神を称える一族"に生まれた

制限も厳しく、何故か僕は女の子の フリをしないといけない決まりがあった

リトラ、ご飯の時間よ

リトラ

...分かりました

リトラ

すぐ行きます

ご飯なんて食べたくない

リトラ

いただきます

僕の家族は沢山いる

でもそれが嫌なんだ

リトラ

.........

美味しい?

リトラ

はい、美味しいです

皆僕が食べてるところをずっと見てくる

おじいちゃんもおばあちゃんも姉も

気持ち悪い

リトラ

あっ、もう読み終わっちゃった

リトラ

また読み直そうかな

唯一楽しめるのが読書、でも内容は この家の邪神についてのもの

リトラ

洗脳教育って凄いや...

僕が洗脳されなかったのは理由があった

リトラ

兄ちゃん...!!

リトラ〜 お前遅いぞ?

リトラ

兄ちゃんが速いだけだよ...

僕の兄はいつも自信に満ち溢れ 邪神なんか気にせず自分を貫き通す性格

ほら、次はリトラが鬼だぞ

リトラ

鬼嫌い...

まぁがんばれよw

よーい...スタート!

僕はいつしか兄の背中に憧れていた

リトラ

まっ...待って!!

待ったら鬼ごっこの意味無くなるだろw

兄のお陰で僕は洗脳されなかった

リトラ

疲れた...

疲れたな〜

リトラ

あの、兄ちゃん

リトラ

いつも遊んでくれてありがとう!

いいよw

俺も可愛い弟と遊べて幸せなんだよ!

リトラ

えへへ...

明日はかくれんぼな!

リトラ

うん!

リトラ

楽しみ!!

次の日、兄が死んだ

突然の心臓発作により亡くなった

病気である以上、誰かを責めること なんて出来なかった

リトラ

うそ.....嘘だ...

兄が死んだという事実が受け入れられなかった

あんなに笑顔だった顔がもう見れない

リトラ

嫌...

リトラ

い"やぁ"あ"ぁ"ぁ!!!

何度も泣き叫んだ

リトラ

約"束した"じゃん...

リトラ

兄ちゃんって外出たら何したいの?

うーーん...

パン屋で働きたいかな

リトラ

パン屋?

お前、パン好きだろ?

だから俺が作ったパン食べさせたいんだよ!

リトラ

本当!?

本当!

リトラ

約束だよ?

リトラ

約束破ったら口聞かないもん!

えぇ〜...w

それはキツイなw

リトラ

なら守ってね!

わかったわかった

美味しい俺の作ったパン食べさせてやる

リトラ

バカっ...!

リトラ

兄ちゃんのバカぁ...

ただただ蹲って思い出すことが 精一杯だった

リトラ

......

もう話すことも遊ぶことも、約束を守ることも破ることも出来なくなった

もうあの優しい声も聞けない

〜3年後〜

僕は15歳になった

リトラ、成長したのね

お父さんも嬉しいぞ

リトラ

ありがとう

皆が盛大に祝福してきた

これも気持ち悪いと感じてしまう

ならこっちに来なさい

手を引かれるがまま地下に入ってく

とても薄気味悪く暗い地下に入った

リトラ

ここは...?

...すぐ分かるわ

父も黙り、不穏な空気がずっと流れてく

リトラ

何あれ...

リトラ

...魚?

魚に"似た"デカいやつが見えた

連れてきました

こちらの少年が

生贄となります

リトラ

は?

リトラ

お母さん... 何言ってるの?

もうお母さんと呼ばないで!

リトラ

お父さん...?

.........

ああ、こいつらはこんな奴らだった

リトラ

嫌だ!! 死にたくない!!!!

リトラ

助けて"...!!

兄ちゃんも15歳の誕生日にこうやって 生贄として捧げられたのだろうか

いい加減にしなさい!!

父が僕の頬を思いっきり叩いた 突然のことで痛みなんてあまり無かった

リトラ、あんたはお兄ちゃんと同じ

捧げる為に産んで育てたの

その言葉を最後に母達の姿が 見えなくなった

リトラ

...え?

大好きだった母から言われた一言で

何かが崩れたような感覚がした

リトラ

嫌だ...

リトラ

死にたくない...

ズル......

何かが這うような音が耳に入る

リトラ

あの魚...?

リトラ

こないでッ!!

死にたくないか?

リトラ

え...?

リトラ

死にたくない!

リトラ

もっと生きたい!!!

神でも邪神でもいい 何かに縋りたかった

リトラ

助けてください!!

なら条件がある

リトラ

条件?

お前の体を貸せ

リトラ

わかった、わかりました!!

リトラ

だから助けてください!!

その言葉を最後に僕は白い場所にいた

リトラ

何ここ...

リトラ

っ!?

ものすごい雑音が耳に響く

リトラ

うるさ...

それが数分と続いた

そして見覚えのある景色が見えた

見覚えのある畳と 初めて見た異様な光景

リトラ

は...?

僕の手や床、白装束は赤黒く滲み

床には家族だったであろう死体があった

リトラ

いや....なんで.....

リトラ

あ"あ"ぁァぁッ!!

リトラ

いや..ぁ...

母の頬を触った

人には感じられない程冷たくなっていた

僕はあの日

家族を殺した

そのあとあいつは面白がって 僕の体を作った

でも作ったのは幽体 何かが出来るわけじゃない

リトラ

カルス、もうやめてよ

教祖様

なんで?

リトラ

何回も言ってるけど体を貸すとはいえ、もう1回貸したでしょ

教祖様

でももうあんた死んでるじゃん

教祖様

あの後に自決してね

教祖様

だからそのあと乗っ取った

リトラ

.........

教祖様

幽体なだけ感謝してよ

教祖様

"家族殺し"のくせに図が高いよ?w

リトラ

それはっ...

教祖様

図星だからねぇ?

教祖様

なら口出すなよ

教祖様

私もう行くから

もう嫌だ、諦めたはずなのに

でもあいつが言ってることは事実

邪神の提案を飲んだ僕が悪い

だからどうか...

この物語を変えてほしい

出来なくて何度もループされようが

僕は何年、何十年も待ち続ける

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