リトラ
ずっと静かにいるように
リトラ
僕は"邪神を称える一族"に生まれた
制限も厳しく、何故か僕は女の子の フリをしないといけない決まりがあった
母
リトラ
リトラ
ご飯なんて食べたくない
リトラ
僕の家族は沢山いる
でもそれが嫌なんだ
リトラ
母
リトラ
皆僕が食べてるところをずっと見てくる
おじいちゃんもおばあちゃんも姉も
気持ち悪い
リトラ
リトラ
唯一楽しめるのが読書、でも内容は この家の邪神についてのもの
リトラ
僕が洗脳されなかったのは理由があった
リトラ
兄
リトラ
僕の兄はいつも自信に満ち溢れ 邪神なんか気にせず自分を貫き通す性格
兄
リトラ
兄
兄
僕はいつしか兄の背中に憧れていた
リトラ
兄
兄のお陰で僕は洗脳されなかった
リトラ
兄
リトラ
リトラ
兄
兄
リトラ
兄
リトラ
リトラ
次の日、兄が死んだ
突然の心臓発作により亡くなった
病気である以上、誰かを責めること なんて出来なかった
リトラ
兄が死んだという事実が受け入れられなかった
あんなに笑顔だった顔がもう見れない
リトラ
リトラ
何度も泣き叫んだ
リトラ
リトラ
兄
兄
リトラ
兄
兄
リトラ
兄
リトラ
リトラ
兄
兄
リトラ
兄
兄
リトラ
リトラ
ただただ蹲って思い出すことが 精一杯だった
リトラ
もう話すことも遊ぶことも、約束を守ることも破ることも出来なくなった
もうあの優しい声も聞けない
〜3年後〜
僕は15歳になった
母
父
リトラ
皆が盛大に祝福してきた
これも気持ち悪いと感じてしまう
母
手を引かれるがまま地下に入ってく
とても薄気味悪く暗い地下に入った
リトラ
母
父も黙り、不穏な空気がずっと流れてく
リトラ
リトラ
魚に"似た"デカいやつが見えた
母
母
生贄となります
リトラ
リトラ
母
リトラ
父
ああ、こいつらはこんな奴らだった
リトラ
リトラ
兄ちゃんも15歳の誕生日にこうやって 生贄として捧げられたのだろうか
父
父が僕の頬を思いっきり叩いた 突然のことで痛みなんてあまり無かった
母
捧げる為に産んで育てたの
その言葉を最後に母達の姿が 見えなくなった
リトラ
大好きだった母から言われた一言で
何かが崩れたような感覚がした
リトラ
リトラ
ズル......
何かが這うような音が耳に入る
リトラ
リトラ
死にたくないか?
リトラ
リトラ
リトラ
神でも邪神でもいい 何かに縋りたかった
リトラ
なら条件がある
リトラ
お前の体を貸せ
リトラ
リトラ
その言葉を最後に僕は白い場所にいた
リトラ
リトラ
ものすごい雑音が耳に響く
リトラ
それが数分と続いた
そして見覚えのある景色が見えた
見覚えのある畳と 初めて見た異様な光景
リトラ
僕の手や床、白装束は赤黒く滲み
床には家族だったであろう死体があった
リトラ
リトラ
リトラ
母の頬を触った
人には感じられない程冷たくなっていた
僕はあの日
家族を殺した
そのあとあいつは面白がって 僕の体を作った
でも作ったのは幽体 何かが出来るわけじゃない
リトラ
教祖様
リトラ
教祖様
教祖様
教祖様
リトラ
教祖様
教祖様
リトラ
教祖様
教祖様
教祖様
もう嫌だ、諦めたはずなのに
でもあいつが言ってることは事実
邪神の提案を飲んだ僕が悪い
だからどうか...
この物語を変えてほしい
出来なくて何度もループされようが
僕は何年、何十年も待ち続ける