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八城夏美(15)は、とあるいじめが酷いと言われる中学に通っていた。
しかし、夏美自身はいじめられておらず、夏美はいじめに加担している側だった。
早川
ねぇ夏美ー。今日の込沢みた？w
早川
ゴミ捨てでコケて自分にゴミかかってたとこw
夏美
え、あぁ…うん
早川
流石ゴミ沢って言ったらあいつヘラヘラしやがってさw
夏美
いつもの事だよ
早川
まぁそうだけどさぁ
夏美
ねぇ、もうやめない？こんなこと。
早川
はぁ？何言ってんの？どうせあいつヘラヘラしてるし、怒ってないんだから大丈夫でしょw
夏美
…そういう問題じゃないよ
早川
あぁもう流石生徒会役員様は真面目ですねー。はいはい。
夏美
か、関係ないでしょ…
早川
まぁいいわ。別にあんたいじめるつもりないし。また明日ねーw
次の日 学校にて
先生
この学校は、いじめが酷いとされているが、その汚名を君たちに返上してもらいたい。ので、このような席順となった。
早川
せんせー、私冬華と隣がいいでーす。
先生
早川…これはそういう意味で行っているわけじゃない。理解しろ。
込沢
……………
夏美
(よりにもよって、込沢と隣になっちゃった…早川から色んな指示が出る…)
早川
ふふ…♪
夏美
っ…！
(早川の視線を感じる)
(早川の視線を感じる)
早川
(言わなくても分かるよね…♪夏美❤︎)
先生
えー、このあまり関わっていない2人を合わせた席順だ。これを機に、仲良くなるように。
冬華
はい。
早川
はぁーい
込沢
…………
夏美
は、はい。
夏美 自宅にて
夏美
なんなの込沢…あいつなんか私の方向いて黙るとか…不気味だわ…
早川 自宅にて
早川
あー、暇だなぁ…いじめても全く込沢反応ないから…つまんないわ…
込沢
早川
…！？
早川
なんか視線が…気のせいかな…
込沢
ねぇ
早川
!?いつの間に…な、何よゴミ沢。あんたからいじめられに来たわけ？
込沢
いや、そんなことないんだけどさ？まぁ、注意喚起しに来ただけ。このろうそく、明日消えるから、絶対つけた方がいいわよ。
早川
はぁ？ゴミ沢のろうそくとかいらないんですけど。
込沢
いや、まぁ、要らないならいらないでいいんだけどさ。ここ、置いとくから。あくまでただの注意喚起だから、まぁ気にしなくてもいいわよ。
早川
(何よゴミ沢の癖に…なんでこんなゴミ野郎に威圧感感じてるのよ私…)
込沢
じゃあねー。
10分後
早川
ねぇ夏美ー。冬華もいるなら聞いて欲しいんだけどさ。
冬華
おー、何だい(*´-ω・)?
夏美
…どうしたの
早川
いやー、さっきゴミ沢からろうそく渡されてさー。
冬華
ふむふむ？
早川
それでゴミ沢曰く｢明日ろうそくが消えてたら絶対につけろ。｣って言われたわけ。
早川
意味わかんなくない？
冬華
それ、消えないろうそくの話？
早川
え、なにそれ
冬華
いやー、私もよく分からないんだけどそのろうそくは普段何があっても消えないのね。ろうがきれても、水がかかっても、風が吹いても。
冬華
でも、持ち主が一定の条件を満たしているとそのろうそくは消えるわけ。
冬華
それで、その時持っていた人がろうそくを消えた日の間につけ直さないと、その時持っていた人が存在自体忘れられるっていう怪談。
早川
へー、まぁそんなのあるわけないし、私無視してみるわw
冬華
いんじゃない？w
早川
だよねーw
夏美
…………
次の日
冬華
あれ？先生、込沢さんは休みですかー？
先生
あぁ、親御さんによると風邪だそうだ。
夏美
(…良かった。今日は安全に過ごせそうね。)
早川
…つまんない。
先生
ん？どうした早川？
早川
いや、なんでもないです。
先生
そうか。まぁそういうことで込沢はいないが、安全に過ごすように！
夏美と早川のメール
早川
ねぇ、ろうそくが消えたんだけどさ。つけた方がいいかな？
夏美
んー、どうだろ。どっちでもいいと思うけど…
早川
んー、まぁ興味本意でつけないで置いておくー。
次の日
早川
なつみー。きょう夏美の家行くねー。ろうそくおきにいくわw
夏美
え、待って、誰かがノックしてくる。
夏美
知らない人がノックしてくる…どういうこと？
夏美
ねぇちょっと返事してよ早川。
夏美
あれ？早川って誰だっけ。
夏美
あれ？
夏美
あれ？
早川
なつみー！あけてよー！
早川
ちょっとなつみ？
早川
なつ
早川
込沢
あーあ。だから言ったのに。
込沢
ろうそくつければ助かったのにね。
込沢
つけなきゃ存在忘れられる上に今までにこのろうそくで存在自体忘れられた者達が殺しにくる…
込沢
恐ろしい怪談ね。冬華とかいう詳しくないやつに聞いちゃうのも良くなかったわ。
込沢
って、あらら…次は夏美さんね。まぁ気付いていないみたいだし、夏美さんも死んじゃうわね。明日になったら冬華さんの家に置きに行きましょうか。
込沢
ふふふ…
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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