クリスマスの奇跡

その日、僕は編集をしていた

急に鳴った通知音

普段、大事な人以外通知をオフにしている

今までにないくらいの胸騒ぎが僕を襲った

僕はスマホと財布だけを持って急いだ

病室前まで走った

周りを見ると声を押し殺して泣いているりうしょーがいた

これを見た瞬間いふくんが死んだということは事実なんだって思った

目の前にはもう動かないいふくんがいた

それから僕たちはしばらく泣いていた

いふくんからの“今までありがとう”この言葉が僕にははっきり聞こえた気がした

あれから一週間

12月25日

ピーンポーン

急に鳴ったインターホン

僕は荷物を受け取った

中を開けたら香水と腕時計が入っていた

僕はそれを見てびっくりした

だってそれは

いふくんからだったからだ

ほとけへ これが届いているっていうことは俺はもういないと思います。 本当は手渡ししたかったんだけど、 もう生きれないって分かってたからクリスマスの今日、ほとけの家へ届くようにしてた。 ほとけとまだ遊びたかったし、活動もしていたかったし、武道館にも立ちたかった。 不仲でも、それでもたまに見せてくれる優しい所が好きだった。 これからもがんばれよ！ 4104123322 　　　　 Ifより

香水と腕時計の意味、最後の数字の意味、 あほとけには分からないだろうな笑

裏に小さく書いてあるこの文字に僕が気づくことは無かった

香水 “私を忘れないで欲しい”

腕時計 “離れていても同じ時を過ごしていようね”