新シリーズ突入です!
こちらはゆじゅ🍼様のリクエスト作品となります。
これまでと変わらず、たくさんの方に愛していただけると嬉しいです❤️
それでは最初に夢主ちゃん紹介☆
佐野優姫(16) ・一言で表すと天然 ・髪は生まれつき茶色に近いピンク色 ・瞳は淡いブルー ・非常に思いやりのある性格
です!
少し早いですが、
〜さっそく本編をご覧ください〜
いつにも増して冷たい風。
どことなく降る儚い雪。
私は今日、告白をする。
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
颯斗(はやと)
颯斗(はやと)
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
颯斗(はやと)
返事を待つ数秒は、やけに長く感じられた。
沈黙が、私の自信を削ぎ落とす。
颯斗(はやと)
颯斗(はやと)
佐野優姫(ゆうき)
颯斗(はやと)
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
咄嗟のことに頭が混乱する。
颯斗(はやと)
颯斗(はやと)
佐野優姫(ゆうき)
驚きと悲しみと失望。
色々な感情が入り混じって、パンクしそうだった。
佐野優姫(ゆうき)
何より、好きだった彼にきっぱりと迷惑だと告げられたのだ。
私の心に大きな穴を開けられたような気がする。
佐野優姫(ゆうき)
颯斗(はやと)
颯斗(はやと)
はははっ....ドジだなあ、優姫は。
大丈夫!?俺が先生呼んでくるよ
優姫は可愛いなー
佐野優姫(ゆうき)
彼がかけたくれた言葉が流れてくる。
あの瞬間、一つ一つが幻だったのではないかと思う。
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
颯斗(はやと)
颯斗(はやと)
颯斗(はやと)
佐野優姫(ゆうき)
悲しみよりも怒りだった。
大好きだった。でも
もう違う。
大嫌い。
こんな人、初めから好きにならなければよかった。
颯斗(はやと)
颯斗(はやと)
佐野優姫(ゆうき)
彼はそう吐き捨てると、
私を取り残して屋上を後にした。
雪はすっかり止んで、寒さも緩和した。
学校の帰り道、どんよりとした気持ちは晴れないまま。
ウタ
ウタ
佐野優姫(ゆうき)
ウタ
ウタ
彼女は親友のウタ。
とても明るくて行動力があって、私の憧れだ。
告白のことは事前に伝えていて、
とても期待されている...
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
ウタ
ウタ
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
心の奥底に眠るどうしようもないこの気持ちを
本当は誰かに打ち明けたかった。
佐野優姫(ゆうき)
ウタ
佐野優姫(ゆうき)
ウタは俯いていて、肩を少々震わせている。
ウタ
ウタ
佐野優姫(ゆうき)
ウタ
ウタ
佐野優姫(ゆうき)
ウタ
ウタ
ウタ
ウタ
佐野優姫(ゆうき)
瞬間、目の淵が熱くなって
頰に何かが伝った。
佐野優姫(ゆうき)
ウタ
ギュッ
ウタが抱きしめてくれた。
ウタ
ウタ
佐野優姫(ゆうき)
ウタは強くて優しくて、かっこいい。
私も、
ウタみたいに強くなりたい。
帰宅後、ウタからメッセージが届いた。
きっと今日の告白の件だろう。
結局あの後、道の真ん中で子供みたいに泣いてしまった。
それでもウタは嫌がったりせず
私を慰めてくれていた。
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
いつか恩返しをしたい。
今みたいにクヨクヨせずに、
前を向いて。
現在は昼食の時間。
私はウタに「いつもの場所で」 と約束をして
購買パンを買いに来ていた。
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
この購買パンはほっぺが垂れてしまうほど美味しくて大人気なので
一刻も早く並ばないと売り切れてしまうのだ。
“やっぱりゲットできるかも”と淡い期待を膨らませていると、
パンの入った籠の中が見える位置まで進んだ。
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
思わずガッツポーズを披露した。
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
まだかなー。と背伸びをして覗いていると
2人の男子が私の前に入り込んで来た。
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
男1
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
男2
男2
佐野優姫(ゆうき)
明らかに見え透いた嘘だ。
けれど現場を見ていたのはごく一部の生徒だったらしく、
誰も加勢してくれない。
佐野優姫(ゆうき)
ガシッ
男1
男2
男2
?
佐野優姫(ゆうき)
妖艶な瞳、
超がつくほど小さい顔、
凹凸のカケラもない綺麗な肌、
息を呑むほど美しい人が、
割り込みをしてきた人たち(男1)の胸ぐらを掴んだ。
?
?
男1
男1
見せつけられたのは彼のスマホ。
割り込みをしている時の映像がきっちり撮影されている。
男2
男2
男1
男1
周囲からの視線に耐えきれなくなったのか、
彼らは早足でその場を去った。
?
佐野優姫(ゆうき)
助けてくれた彼は、何も言わずにどこかへ向かってしまった。
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
私はパンと120円のいちごミルクを購入し、彼を探した。
彼が歩いて行った方を走って追いかける。
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
?
私の恩人(?)は足の歩みを止めない。
佐野優姫(ゆうき)
?
?
サボ
?
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
私がポカーンと口と目をガン開きにしていると、
金髪のイケメンの方が振り向いたので、びっくりしてすぐに慌てて表情を戻した。
サボ
サボ
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
「これを」と言いながらいちごミルクを差し出した。
?
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
?
早足で歩いて行った彼は、急にピタリと足を止めた。
佐野優姫(ゆうき)
?
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
?
?
佐野優姫(ゆうき)
ポイッと彼にいちごミルクを預けた。
軽々と受け取るその仕草がたまらなくかっこいい。
エース
エース
佐野優姫(ゆうき)
エース
サボ
それだけ言うと、2人はまた歩き出した。
佐野優姫(ゆうき)
佐野優姫(ゆうき)
なんだか認められた気がして嬉しい。
そう思った矢先思い出した。
私、
自分の名前伝えてない....