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桜介と出会う前、僕は空っぽだった。
「はぁ…ッ゙、はぁ…♡月詠くん…ッ、好き…ッ゙♡」
「ぁ゙♡゙ッきも、ちぃ゙♡゙//」
桃華月詠
愛がどんなものか興味があったんだ。
だから僕は僕に好意を持っている女性と交際し、恋人を何度もとっかえひっかえしていた。
ただ、本当につまらなかった。愛される事も愛する事もつまらない。僕が思い描いていた愛とは価値が全く違う。
ごく普通で何処にでもありふれている愛。そんな物、僕は求めていない。
抱いたり抱かれたりして、僕の全部を差し出した。でも、「愛してる」と言われても心がピクリとも動かない。
何も感じないんだ。
桃華月詠
ただ、求められる分には嬉しかった。それで承認欲求が満たされるから。
ぱちゅぱちゅ゙ッ゙♡゙
桃華月詠
「月詠くん…っ゙♡好きだよ…♡♡」
桃華月詠
「すきっ゙♡すき…ッ♡♡」
ごちゅっ゙♡゙
桃華月詠
桃華月詠
この行為が嫌いだった訳じゃない。どちらかと言えば好きだった。身体を差し出せば皆が僕を求めて好きだと言ってくれるから。
__ただ、僕が愛せないだけ。
ピクリとも心が動かない日常に飽き飽きして嫌気がさしていた。
そんな時、桜介と出会った。
桃華月詠
桃華月詠
桃角桜介
桃華月詠
偶々任務で戦闘していた桜介を見かけた事がきっかけだった。
その闘いっぷりが気持ちのいい程生き生きとしていて、活気の無い僕の視線を釘付けにした。
何に対しても熱くなれない僕と、戦闘好きで闘う時のみ生き生きと活気づいている桜介。
きっと、僕に無いものを持っていたから惹かれたのだろう。
その闘う姿があまりにも綺麗で、強く焦がれてしまったんだ。
桃華月詠
桃角桜介
桃華月詠
桃角桜介
桃華月詠
桃角桜介
桃華月詠
桃角桜介
いきなりの勧誘にびっくりはしたものの、今の日常に比べればそちらの方が楽しそうだからと言う理由で僕は桃機関に足を踏み入れた。
それからは毎日が楽しかった。
桜介は僕にいろんな世界を見せてくれた。
全部、桜介がくれたんだ。
空っぽだった僕の心に感情というものを与えてくれた。
__だから僕は桜介を失いたくない。
人形だった頃の自分には戻りたくない。
その強い執着心と愛情が、桜介を苦しめてる。
分かってるけど辞められない。辞めたくない。
だって桜介はもう、僕の事を好きじゃない。僕の事を憎んでる。僕が選択を誤ったから。
今手放したら桜介はきっと遠くに行ってしまう。
今更引き返す訳にはいかない。
桜介に捨てられるなら殺された方がマシだ。
桃華月詠
桃華月詠
桃華月詠
桃角桜介
起)
桃華月詠
桃角桜介
桃華月詠
桃角桜介
桃華月詠
桃角桜介
桃角桜介
桃華月詠
桃華月詠
桃角桜介
桃華月詠
桃華月詠
桃角桜介
桃華月詠
桃角桜介
桃角桜介
桃角桜介
桃華月詠
僕は一体何がしたいんだろう。
桜介を苦しめて、傲慢に縛り付けて__
僕は何の為に__
「テメェは何の為に生まれてきたんだ?!あ゙ァ゙?!」
桃華月詠