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だいふく
だいふく
部屋の空気が、ゆっくりと重くなる
麗央は背後から注がれる視線に身を縮めた
動けない。震える手で、シーツを握りしめることしかできなかった
沈黙の中、先に口を開いたのは朔矢だった
朔矢
朔矢
苦笑まじりの声。でも、その奥にあったのは、軽い興味ではなく“本物の怒り”だった
龍牙
龍牙が壁に凭れ、タバコに火をつける
視線は一度も麗央に向けていないが、その無関心さが逆に怖い
蓮
蓮
蓮が静かに告げる
麗央にはその言葉が、まるで宣告のように響いた
零斗
零斗がソファに腰を下ろしながら言う
一見ラフな姿勢。でも、その目は麗央を真っ直ぐに見据えていた
零斗
朔矢
朔矢がふっと笑い、近づいてくる
朔矢
朔矢
龍牙が淡々と返す
龍牙
朔矢
朔矢
蓮
蓮
蓮のその言葉に、誰も何も返さなかった
麗央の心臓が、ドクドクとうるさく鳴る
選ばせる……? 何を……
彼らは、裁くような目で見ていたわけじゃない
ただ、何をどう扱えば“逃げなくなるか”を見定めているような目だった
コメント
4件
最高🥹💓
まじいいっすね〜