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ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。
ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交などウクライナ情勢をめぐる26日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。
(日本とウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)
政府 ウクライナ周辺国への救援物資輸送 経由地をUAEのみに
ウクライナからの避難民を受け入れる周辺国に自衛隊機で救援物資を輸送する計画について政府は、インドとUAE=アラブ首長国連邦にある施設で備蓄された物資を積み込む方針でしたが、インドから自衛隊機を受け入れる同意が得られませんでした。
このため政府は、再検討した結果、26日の自民党の会合で、物資を積み込む経由地についてインドをとりやめ、UAEのみに見直した計画を示し了承されました。
政府は、28日閣議決定し、実施に移す方針ですが、見直しが生じたことで、物資の輸送開始は、想定していた今月下旬から来月上旬にずれ込む見通しになりました。
支援業務を担当する内閣府の赤池副大臣は、26日の会合で「政府の不手際で、計画を見直す事態になったことを大変申し訳なく思っている。政府全体として襟を正して取り組みたい」と述べました。
政府 ウクライナに初の直接食料支援へ
ロシアによる軍事侵攻が続き、多くのウクライナ市民が厳しい生活を余儀なくされていることから日本政府は魚の缶詰やパックご飯などの食料支援を行う方針を固めました。
政府によるウクライナへの直接の食料支援は初めてとなります。
ロシア軍の侵攻を受けて特にウクライナ東部では食料支援の需要が高まっているほか、UNHCR=国連難民高等弁務官事務所のまとめによりますと、ウクライナから国外に避難した人の数は、24日の時点で523万人余りとなっています。
農林水産省は先月、ウクライナ側から非常用の食料支援などの要請を受けて調整を進め、直接、支援を行う方針を固めました。