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深い森の、ずっと、ずーっと、奥深く

鏡のように綺麗な湖のすぐ側にある、館の中で

シルヴァ

うぅん…

1人の青年──魔法使い、シルヴァ・エルレッタが頭を抱えて悩んでおりました。

シルヴァ

どうしようかなぁ…

??

どうした、エル(突然現れ後ろから抱きつき

シルヴァ

ッ!?!?

シルヴァ

……びっっっくりしたぁぁ……もぉ…いきなり引っ付かないでおくれよラグナ……(撫でながら

ラグナ

なんでだ、いいだろ?俺っち使い魔なんだし(ごろろ、と喉を鳴らして撫でる手にすり寄って

シルヴァ

そっ、れはそうだけど……!!!!

シルヴァ

ビックリして薬の調合とか間違っちゃダメでしょ…?

ラグナ

…以後気をつける…(すり

シルヴァ

そうしてくれる事を祈

ガッッシャンッッ

シルヴァ

ゎ……!?!?

??

おいくそ猫、シエルに何してる(ふすっ、とシルヴァを抱きしめながら

ラグナ

い"っっってこのくそ犬(突き飛ばされたことで棚へ激突しながらも、その人物を睨み

??

ぅ"ーー……シエルただいま、大丈夫?朝からあんなくそ猫に絡まれて可哀想に(すりすり

シルヴァ

う、うぅん…僕は大丈夫かなぁ……うん…おかえり、ベティ。えと…ラグナ、大丈夫…?(ベティを撫でながらラグナの方へと

ベティット

〜♪(すりり

ラグナ

ったく……ん、俺っち頑丈だからだいじょーぶだよ、エル。にしても…はっ、これだから礼儀を覚えてない駄犬はやだね

ベティット

朝から見回りも行かずにべたべたしてる駄猫よりマシだ

ラグナ

よく言うよいつも甘えてばっかの癖に

ベティット

その言葉、そっくりそのまま返すけど?

シルヴァ

ちょ……ケンカはやめ…

チリンッ、リンッ─……

シルヴァ

シルヴァ

森に誰か来た…

ベティット

えっ…

ラグナ

……

シルヴァ

(冒険者……?…いや…)

シルヴァ

……子供、?それも大勢…

ラグナ

人間か?

シルヴァ

うん…人間の子供が……(何かを探るように目を閉じて

シルヴァ

……ぇ、11人…????(酷く困惑した声で

ラグナ

多くないか???

シルヴァ

いや、えっと…間違えてるわけでもなー…さそう…(再度集中するも、ゆるりと目を開けて

ラグナ

…まさかとは思うが…子供ごときがエルを殺しに…?

シルヴァ

え"っ…

ベティット

ベティット

…シエル、殺す?殺していい?(何処かそわそわとしたように

シルヴァ

だっ、だめだよ!?保護、保護してください……!

シルヴァ

ほら、時期が時期だから……肝試しかもしれないし…

シルヴァ

だから……約束。殺しはしない…ね?ベティ

ベティット

……ゎ、かった……(しゅん

シルヴァ

ごめんね、ありがとうベティ

ベティット

ん……

シルヴァ

偉いね、そうだ、今からみんなで見回りに行って、帰ってきたらいっぱい撫でようね…?

ベティット

!(ぱたぱた

ラグナ

(うっわ直ぐに尻尾振ってら、わっっっかりやす(スンッ))

シルヴァ

(す、すごい喜んでる……かわいぃ…)

シルヴァ

さて……それじゃあ

シルヴァ

北の入口は僕が行くから、ベティは西の入口、ラグナは東を頼んでいいかな?

ラグナ

りょーかい、俺っちに任せな〜?

ベティット

分かった

シルヴァ

ありがとう……ぁ、ラグナ、体消したまま追いかけて驚かしちゃダメだよ?

ラグナ

にゃっは、バレた?は〜い(返事と共に姿が掻き消えて

シルヴァ

早いなぁ…さ、僕らも行こうか

ベティット

シエル……ほんとに一緒に行かなくて大丈夫…?

ベティット

……もしかして

ベティット

シエルは……ベティが頼りなく見える…??

シルヴァ

ちがっ……違うよ、ベティ…本当に、ベティ達は頼りになってくれてる

シルヴァ

でも、今は。別れて行動しないと、子供達が危ないでしょ…?

シルヴァ

それに…ある程度は僕も自分で防げるから……でも心配させて、ごめんね

ベティット

じゃぁ…頼りなく見える訳じゃ……ない?

シルヴァ

もちろん、当たり前でしょ?

ベティット

…!うんっ…!

ベティット

……よし、行ってくる…気を付けてね、危なくなったら呼んでね、シエル…!

タタタッ…

シルヴァ

行ってらっしゃい…!……さぁ、僕も急がないと…

──森 東の入口──

ラグナ

さてさて……命知らずのガキはどこかねぇ?

うぇぇぇぇんっっ!!!!

ラグナ

んにゃ、あっちか……!

ひっく、ぐすっ……うぇぇぇん…!!

う"ーっ……びゃぁぁぁ!!!!!

ラグナ

????

ラグナ

こど、子供だが……うーーーん???

ラグナ

んにゃぁぁ……捨て子か?

びゃぁぁぁぁ!!!!

うぇぇぇんっっっ!!!

ラグナ

んに"ゃーー……どうしたもんか…(声を防ぐように耳を倒し

ラグナ

(んま、ほっとくって選択肢はないよなぁ…)

ラグナ

……魔獣もいるからな、しょうがない…(2人を抱き抱え

うぇぇ……ひっく、ぁう……?

ぇう…

ラグナ

……エルに怒られないといいがにゃぁ?

──森 西の入口──

ベティット

シエル……大丈夫かな…

ベティット

(シエルは優しいから…騙されて怪我なんてしたら……)

ベティット

……心配だな…

??

嫌だ!!捨てないで!!!!お母様!!

ベティット

……ん

??

ごめんなさい!迷惑かけないから……っ、すてないで……!!

ベティット

(あれ、か……?)

アルヴィ・カルミナス

ぉかあさま……っ……いかないで…

アリスイ・ミートゥン

………

フローラ

…………

null

ぁ、あう……

ベティット

(全員年端もいかない子供か……殺せる、けど…)

約束。殺しはしない…ね?ベティ

ベティット

(……シエルとの、約束だからな)

ベティット

おい

アルヴィ・カルミナス

っ!?

null

なっ、んですか……だれですか…!?

アリスイ・ミートゥン

…………魔獣…?

フローラ

……

ベティット

……この森の管理人、魔法使いの使い魔だ

アルヴィ・カルミナス

ひとくいの……?

アリスイ・ミートゥン

……食べるつもりなのですか?

null

食べられる……、?!

ベティット

ベティット

違う、シエルはそんな事しない!!!

null

ひっ…

ベティット

いつもいつもいつも…!!お前ら人間は自分勝手だ!その言葉でどれだけシエルが傷ついてると思って……

アルヴィ・カルミナス

ぁ、ごめ、なさぃ……(ぼろぼろと涙を流して

アリスイ・ミートゥン

…………(申し訳なさそうに目を伏せて

null

すみま、せん……しらなくて…

フローラ

……(じっと、ただ静かにベティを見つめ

ベティット

っ……はぁ……

ベティット

……着いてこい(くるりと身を翻して

アルヴィ・カルミナス

ぁ、ま、まって……くださぃ……

アルヴィ・カルミナス

僕、目が見えなくて……手を握ってくれませんか……?

ベティット

……はぁぁ……(くいっと手を引っ張り

ベティット

行くぞ、はぐれるなよ

ベティット

…言い忘れていたが俺は人間が嫌いだからな

アルヴィ・カルミナス

そ、そぅなんですか……?

null

なら、なんで……

ベティット

……シエルのお願いだからだ

フローラ

しえる……?

ベティット

俺の主。この森の管理人…シエルを傷付けたらお前らを殺すからな

アリスイ・ミートゥン

……(こくりと

アルヴィ・カルミナス

はぃっ……

null

わかりました…!

フローラ

はい(こくと頷きながら

──森 北の入口──

シルヴァ

えぇっと……多分ここら辺に…

??

……誰ですか?

シルヴァ

あびゃ……!?

??

あぁ、失礼しました…

ルアン

…僕はルアン・シャルティです

シルヴァ

ぁ、あわ……こんにちは…?えと、周りの子達はお友達、かな…?

ルアン

リアンは違います

ルアン

リアンは僕の大切な妹です

シルヴァ

リアンちゃん?……後ろに隠れてる君かな……お名前、聞いてもいい?

リアン

…?リアンの名前はリアン・シャルティです

シルヴァ

(兄妹……かな?)

シルヴァ

うん、ありがとう……えっと、他の子達もお名前聞いていいかな?

遥華

僕は遥華(はるか)です♡

優雅

………優雅(ゆうが)、です……

朱由

……朱由(あゆ)

シルヴァ

ふむ、ふむ……

ルアン

あの……貴方の名前は……?

シルヴァ

あっ、ごめんね!?僕はシルヴァ・エルレッタ……この森の管理人だよ

シルヴァ

えっと、それじゃぁ自己紹介も終わったところで……

シルヴァ

みんなはなんで此処に居るの?

シルヴァ

………人喰いの魔法使いが居るって、聞かなかった?(複雑そうな顔で笑い

ルアン

……捨てられたんです

シルヴァ

ぇ……?

リアン

お母様とお父様はリアンは要らない子って言っていました

遥華

僕達も一緒かなぁ……まぁ優雅が居るからどうでもいいけど…♡

優雅

……

朱由

僕は悪魔の子だからって……

シルヴァ

な、なんでそんな……

シルヴァ

みんないい子達に見えるけど……

ルアン

ルアン

シルヴァさんは僕を気味悪がらないんですか?

シルヴァ

え?…リアンちゃん想いのいいお兄ちゃんだと思うけどなぁ…?

ルアン

……!(少し目を見開いて

ルアン

……初めて言われた……

シルヴァ

え、えぇぇ……?

朱由

僕も……不気味じゃない…?

朱由

……悪魔の、子なのに…

シルヴァ

悪魔だったら、何が悪いの?

朱由

ぇ……?

シルヴァ

悪魔でも、いい子はいるでしょ?

朱由

た、しかに……?

遥華

ねぇねぇっ♡僕はー??

シルヴァ

遥華くんも、優雅くんの事大切にしてていい子だと思うよ?

遥華

ぁはっ!わ〜い♡聞いた優雅?♡(優雅に抱きつき

優雅

ぅわっ……(少しよろけ

シルヴァ

(うぅん……みんな捨て子さんか…危険性はないかな…)

シルヴァ

ねぇ、みんな?もし良かったら此処で立ち話も疲れちゃうから……僕のお家来る?

遥華

行きた〜いっ♡

ルアン

いいんですか?

シルヴァ

うん、おいで(ふわ、と笑ってルアンの頭を撫で

ルアン

……!……はい…!

シルヴァ

(ベティ達……ちゃんと保護できてるかなぁ…?)

次回『保護会議』

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝未定

210タップお疲れ様でしたぁ……( ´. .̫ . `)!!!

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451

コメント

11

ユーザー

既に全員の可愛さが滲み出て…てぇてぇ…尊い( ´ཫ`)

ユーザー

ぐわ…ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!! もう最っ高!!!!んぎゃわッッッ!!!😭

ユーザー

フローラだけ喋らなさすぎて「喋れよ!?」ってツッコンじゃったけど作ったの私だったわ() こんな時間に投稿とかナメてんのか!!!寝ろ!!!

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