特別な病院に入院して一週間
私は今日もぼんやりと過ごしている
テレビ
テレビ
細川 楓花
細川 楓花
テレビ
細川 楓花
細川 楓花
この病院に入院してから同じことの繰り返し
起きて、ご飯を食べて、頭いじられて…
一日に一回は魔法を解くために記憶をいじられる
何にもかかってないのに…
でも私のなかには”あの人たち”の記憶がある
それを医者はいらない記憶…犯人にかけられた魔法だと思って
解こうとする
でも絶対に消えないよ
解除魔法ってのは本人が承諾しないと効きづらいの
だから消えない
消させないよ
”約束”したからね
でもたまに少しだけ忘れてしまうことがある
そのまま部屋に戻って鏡をみたら
目の色とピアスで思い出す
そして泣き崩れる
大抵この繰り返し
細川 楓花
思い出の品を見ながら思う
細川 楓花
細川 楓花
細川 楓花
何のためにここに帰ってきたんだ?
細川 楓花
細川 楓花
細川 楓花
細川 楓花
細川 楓花
ポチポチポチ……
細川 楓花
そこには炭治郎たちが泣きながら元いた世界に帰るためのゲートを通っている写真が載っていた
細川 楓花
細川 楓花
細川 楓花
細川 楓花
細川 楓花
スッ…
細川 楓花
「楓花に黙って帰るなんて本当に申し訳ない。 どうかはやく見つかってほしい。」
細川 楓花
「一緒に戦った仲間だから。 無事であることを心から祈っている。」
細川 楓花
細川 楓花
細川 楓花
細川 楓花
細川 楓花
細川 楓花
細川 楓花
細川 楓花
細川 楓花
細川 楓花
”またあの世界に戻れたら”