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教室に入り自分の席に座る
若月隼人
なあ永瀬！
永瀬琉華
え？なに？
同じクラスでも1度も話したことのない男子に話しかけられた
若月隼人（わかつき はやと）
若月隼人
あのさ～お前の弟ホストじゃん？
永瀬琉華
え…なんで…
若月隼人
これ見てみ？
若月くんが見せてきたのは
琉偉と昨日琉偉にベタベタしてたあの指名客だった───
永瀬琉華
え…
若月隼人
俺の姉ちゃんがさ～ここのホスト通ってて昨日見せてくれたんだよね～
永瀬琉華
（ あの客の弟？
永瀬琉華
それがなに…？
若月隼人
いいこと知ったなぁって！
嫌な予感がした
永瀬琉華
なに…？
若月隼人
別に～LINE教えて
永瀬琉華
なんで…
若月隼人
友達になろうよ
絶対なにか企んでる…
仕方なくLINEを教えた
HRが始まった
ﾌﾞｰｯﾌﾞｰｯ
こっそり携帯を取り画面を見ると
若月隼人
なーなー
若月隼人
永瀬ー
永瀬琉華
なに？
若月隼人
このあと旧校舎の階段来て？
永瀬琉華
え…やだ
若月隼人
ばらしちゃうよ？
永瀬琉華
やだ…
若月隼人
じゃあ来て
永瀬琉華
うん…
琉偉がホストってバレたら 琉偉だけじゃなく、奏多や斗真までヤバくなる───
階段と言われただけで何処かわからなかった──
若月隼人
永瀬！
永瀬琉華
要件は何？
若月隼人
あのさ、永瀬ってさ
永瀬琉華
なに…
若月隼人
弟のこと好きだろ
永瀬琉華
え…
永瀬琉華
（ これバレちゃまずいよね…
若月隼人
正直に言って？
永瀬琉華
す…好きなわけ…
嘘をついてしまった
けど、思わぬ偶然が琉華と琉偉のこれからを変える形となった
若月隼人
好きじゃないんだ…
永瀬琉華
（ ごめんね…琉偉
若月隼人
ならいいよな？
ぎゅっ…
永瀬琉華
え…？
若月隼人
好きじゃないならいいじゃん
永瀬琉華
やだ…辞めて…
ちゅっ…
若月くんにキスをされた
永瀬琉華
なんなの…？
若月隼人
本当のこと言えよ
永瀬琉華
好きだったら何？
若月沙莉奈
お兄ちゃん？
永瀬琉偉
琉華？
永瀬琉偉
琉華から離れろよ…
永瀬琉華
琉偉…
若月隼人
沙莉奈
若月沙莉奈
お兄ちゃん何してるの…？
若月隼人
ごめん、違うんだ…
若月沙莉奈
大丈夫…
永瀬琉偉
何してんの？
永瀬琉華
琉偉…
琉華は泣きそうになっていた
永瀬琉偉
は？
永瀬琉華
呼び出されたから…
永瀬琉偉
ふーん
若月隼人
永瀬！本当は？
永瀬琉華
好きだよ…
永瀬琉偉
なにが？
状況を理解出来ていなかった
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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