うぷぬし
うおお、久しぶり
うぷぬし
今回は第三話
うぷぬし
いっくぞー
ナレーター
宮益坂女子学園 屋上
桃井愛莉
アイドルになりたいって、アンタ本気なの?
花里みのり
は、はい!
今は、オーディションのために練習してます!
今は、オーディションのために練習してます!
桃井愛莉
オーディションって……どこの?
花里みのり
え?えっと、
次はモリプロのオーディションを受けようと思ってます!
次はモリプロのオーディションを受けようと思ってます!
桃井愛莉
モリプロ!?
超大手事務所じゃない!!
超大手事務所じゃない!!
桃井愛莉
あそこの倍率何倍かわかってるわけ!?
アンタみたいな素人じゃ、通ってせいぜい1次審査よ!!
アンタみたいな素人じゃ、通ってせいぜい1次審査よ!!
花里みのり
ひょ、ひょえ……
桃井愛莉
アンタ、名前は?
花里みのり
は、花里みのりです……
桃井愛莉
そう。今までいくつオーディション受けたことあるの?結果は?
花里みのり
お、応募は50回くらいして、
書類審査を通ったのは3回で……
書類審査を通ったのは3回で……
花里みのり
2次審査を通ったことは……まだないです……
桃井愛莉
はぁ~~~
桃井愛莉
そんなんじゃモリプロに受かるわけないでしょ!
弱小事務所のアイドルすらなれるかどうか……
弱小事務所のアイドルすらなれるかどうか……
花里みのり
うっ……。で、でも!がんばります!
花里みのり
もっともっともーっとがんばれば、きっと……!
桐谷遥
…………
桃井愛莉
……がんばる?
桃井愛莉
がんばっただけで、なんとかなるわけないじゃない……!
花里みのり
え?
桃井愛莉
……アイドルを目指すのはやめたほうがいいわ。
アンタ、向いてなさそうだから
アンタ、向いてなさそうだから
花里みのり
そんな……
日野森雫
_待って、愛莉ちゃん
桃井愛莉
……何よ
日野森雫
その子の夢を否定しないであげて
日野森雫
……愛莉ちゃんは、今はお仕事をしていないけど、
みんなに希望をあげる、アイドルでしょう?
みんなに希望をあげる、アイドルでしょう?
桃井愛莉
……!
日野森雫
だから……愛莉ちゃんにはそういうことを言ってほしくないの
桃井愛莉
わかってるわよそんなこと!
……わかってるわよ……
……わかってるわよ……
桐谷遥
…………
花里みのり
わ、わたし、向いてなくてもがんばります!
桃井愛莉
だから、がんばったからってなんとかなるわけじゃ……!
花里みのり
わたし、信じてるんです!
桃井愛莉
信じてる?
花里みのり
『今日がいい日じゃなくても、
明日はいい日になるかもしれない』
明日はいい日になるかもしれない』
花里みのり
『だからみんなが、
明日こそは大丈夫って信じてがんばれるように』
明日こそは大丈夫って信じてがんばれるように』
花里みのり
『このステージから、
“明日をがんばる希望“を届けたいんです!』
……この言葉を!
“明日をがんばる希望“を届けたいんです!』
……この言葉を!
桐谷遥
それは……
花里みのり
だから、合格するまで絶対絶対あきらめません!
ダメでもがんばってがんばってがんばり続けますっ!
ダメでもがんばってがんばってがんばり続けますっ!
???
『ふふふっ♪』
花里みのり
え?
???
『今の言葉、とっても素敵だね!』
桃井愛莉
だ、誰よ!
まだ他に誰かいたの?
まだ他に誰かいたの?
花里みのり
あれ?わたしのスマホが光ってる……?
ステージのセカイのミク
『はじめまして、みのりちゃん!』
花里みのり
えっ!?ミクちゃんの、映像……!?
ステージのセカイのミク
『それに遥ちゃん、愛莉ちゃん、雫ちゃんだよね。
全員そろってくれててよかった!よろしくね♪』
全員そろってくれててよかった!よろしくね♪』
桐谷遥
……どういうこと?
どうしてミクが話しかけてきて、私達の名前まで知ってるの?
どうしてミクが話しかけてきて、私達の名前まで知ってるの?
ステージのセカイのミク
『ふふっ。それはわたしが、
みんなの想いでできたセカイから来たからだよ!』
みんなの想いでできたセカイから来たからだよ!』
日野森雫
想いでできた、セカイ……?
ステージのセカイのミク
『そう!わたしね、セカイのステージで、
リンちゃんと一緒にアイドルとしてライブしてるの!』
リンちゃんと一緒にアイドルとしてライブしてるの!』
ステージのセカイのミク
『リンちゃんは、ダンスがとっても上手なんだよ。
わたしも教えてもらったりするんだ』
わたしも教えてもらったりするんだ』
花里みのり
……教えてもらって……?はっ!
ステージのセカイのミク
『あっ!そろそろライブの時間だからいかなくちゃ!』
ステージのセカイのミク
『それじゃあ、セカイで待ってるね。
みんな、早く来てね!』
みんな、早く来てね!』
桃井愛莉
……な、何?今の。新手の広告?
日野森雫
ミクちゃんとおしゃべりできちゃうなんて……。
とっても不思議ね
とっても不思議ね
花里みのり
あ、あの!すみません!!
桃井愛莉
?何よ?
花里みのり
え、え~っと、その、今の広告のミク……。
あ、広告じゃないかも……?とにかく、
ミクが言ったことが、わたし、思いまして……っ!
あ、広告じゃないかも……?とにかく、
ミクが言ったことが、わたし、思いまして……っ!
日野森雫
大丈夫?落ち着いて話していいのよ
花里みのり
あ、はい!すーはー……すーはー……。
えっと、つまり……め、迷惑じゃなければなんですけど……!
えっと、つまり……め、迷惑じゃなければなんですけど……!
花里みのり
先輩達!わたしの練習を、見てくれませんか!?
桃井愛莉
……はぁ!?