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如月 朔良

え......、

わからなかった

如月 朔良

ここ、どこ....?

ここが何処で

さっきまで何をしていたのかも

『 帰らなきゃ 』

私の本心はそう言っていた

でも 、

如月 朔良

なんでっ...!?

私が歩いてきたであろう道は

"壁" だったのだ

この場合は「変わっていた」が正解かな?

ええい!今はそんなことどうでもいいわい!

如月 朔良

........

私は壁にそっと触れる

ひんやり冷たく、硬いその壁は

なにか恐ろしく不気味だった

如月 朔良

いける.....?

私は決心し、手を強く握りしめる

『 ダンッ...! 』

力強い音が路地裏内に響いた

如月 朔良

痛ぁぁ...!

私は握りしめた右手を労わるようにさする

私は壁を思いっきり殴ったのだ

もしかしたら壊れてくれるかも〜

みたいな考えから。

今思えばめっちゃ無謀......

如月 朔良

いや、いけるでしょ...!

でも、馬鹿ポジティブみたいな考えを捨てられる訳もなく、

私は壁を叩き続けた

如月 朔良

はぁっ.....

あれからどれだけ経ったんだろ

私はもう疲れていた

手は赤く腫れ 、じーんと熱くなっている

如月 朔良

っ.....!!

それでも私は「諦める」ことはせず、

また、手を高く振り上げた

『 そんなに頑張ること? 』

如月 朔良

.......っ

ふいに揺らいだ迷いで腕を はらりと下におろした

『 でも、帰らなきゃ 』

頭の中で誰かが言う

でも、どこへ ...___?

バイトもやめた今、

私は誰にも必要とされていないようなものだ

帰る場所なんてあるんでしょうか

如月 朔良

ぁ........ッ

とうとう私はこの状況にどうしていいか分からず

膝から崩れ落ち、力なく地面に座り込んだ

『 へい、らっしゃいっ! 』

如月 朔良

へ......?

ふと聞こえた気持ちいいくらいの濁声に

バッ...と前を向いた

前はぼんやりともった提灯の灯りが漏れ、淡い光を放っていた

それにうっすら人(?)の影も見える!

助けを呼べるかもしれない。

そんなちっぽけな希望を胸に

私は体を引きずるように進んでいった

でも 、

『 カエルの内臓は売り切れたんですわー 』

つづいて聞こえてきた濁声に

そんな希望は一瞬で打ち砕かれた

カエルの内臓!?

そんなん売ってんの!?

てか食べれるんだねぇ、あれ。

学生の諸君。いや、そうじゃない君も覚えておくといい

安易な期待は簡単に裏切られるぞ!

心の中で決めゼリフてきなことを言うと

私は脱力したようにまた、座り込んだ

ふりだしに戻ったよォ。

もしかしたら二度と帰れないどころか

私 、食べられるかもね

やだなぁ....、美味しくないのに....

なんかよく分かんない侘しさから

ぽつり、

小さな小さな涙が一滴、手の甲に零れた

如月 朔良

あれ.....っ、

如月 朔良

泣くはずじゃなかったのになぁッ...

私はごしごしと強引に腕で涙を拭う

人に言えるような人生歩んでない奴でも

やっぱ最後ってなると涙も出るんだね

最後に彼氏つくっとけばよかった。

最後に高ぁいステーキ食べとけばよかった。

最後に 、最後に────

『 ジャリッ..... 』

乾いた音が路地裏内に響く

なんだよぉ、もうちょい後悔 振り返ってもいいだろぉに。

如月 朔良

.........!

私は「最後」 ともいえる力を振り絞り

震える手を握りしめ、ゆっくり前を向いた

如月 朔良

.........?

淡い光の逆光で

姿こそ見えなかったが 、

背の高い男性が1人、確かにこちらに向かって歩いてくる

うーわ、イケメンそー

イケメンに食われるなら本望だわ。

できれば生きてたいけど

私は逃げもせず、唇をかみしめてその男性を見つめていた

『 ジャリッ......ジャリッ......!! 』

だんだんと近づいてくる足音

『 ピタッ.... 』

ついに男性は私の目の前でぴたりと止まる

あー、終わったんだなー

お母さん 、産んでくれてありがとう

おばあちゃん 、飴ちゃんくれてありがとう

あと、支配人─────

『 ストンッ....! 』

如月 朔良

うわ....っ!

私は飛び上がるようにして立ち上がった

大丈夫 、急にイケメンがいてびっくりしただけ

大丈夫、大丈夫。

色んな人に感謝を思っていると

男性が視線を合わせるようにしゃがみこんだのだ

如月 朔良

........っ

私は恐怖を押し殺すように睨みつける

???

........。

口元を狐のお面で隠した男性は

何か考え込むようにしばらくの間じっと黙って私を見ている

なんか喋ってくれよぉぉぉ!

ふつふつと湧き上がってくる恐怖を無視できなかった

ほんの少し紫がかった奇麗な目

今にも吸い込まれそうだった

???

ねぇ、

やっと聞こえた男性の声。

少し高くて綺麗な声。

お面のせいで少しこもった声。

初めて聞いたはずなのに 、

???

大丈夫.....?

その声に懐かしさを感じていた__

終わり。

(※昨夜 投稿したものを修正して再投稿しています。)

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