テラーノベル
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モブ
モブ
俺、鮫和田亰斗は高校生だった。 高校名は………あれ、高校…名?
…まあ学校にそこまで未練ねえし、覚えてなくたって普通だ…普通、だよな?
とにかく、俺は高校生だった。 ゲームが好きで、特定の友人とだけ喋っているような、普通の高校生。
俺が学校で話せるのは同じゲーマー仲間と、幼馴染の時之(ときの)ぐらいだった。
時之はいつまで経っても孤立気味な俺と皆を繋いでくれた優しい奴で、家族以外に唯一、俺のことを気にかけて、心配してくれるやつだと思う。
時之は今、どうしてるんだろうか。 …まあアイツは俺が居なくたって生きていけるだろうけど。
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友人たちの声は思い出せるのに、時之の声だけがぼんやりとしか思い出せない。 ここでなんの会話をしたんだっけ。 最後に話したのはいつ? 時之はどんな声で、どんなテンションで………
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シャーク
意識が一気に現実へ引き戻される。 ハッとして顔を上げれば、そこには青い目に青髪の攻略キャラ_きんときが立っていた。
きんとき
シャーク
シャーク
シャーク
常に人当たりのよさそうな笑みを浮かべていて、誰にでも気さくに話しかける一見無害な攻略キャラ。 実際は身内に甘く、知り合いに害をなさないだけで、敵だと判断した者には容赦しない残忍な奴だ。
作中ではしっかりとした描写こそ無かったものの、裏で色々動いていたことが仄めかされていた。 シャークも一時レイや周囲への態度を改めるほど恐ろしい…らしい。
シャーク
なんにせよ関わらないに越したことはない。 相手が何か仕掛けてくる前に去らなければ。
きんとき
シャーク
なんだろうこの居心地の悪さは。 きんときは笑顔のままで、声のトーンも特に変わっていない。 だというのにどことなく圧があって、ひやりと冷たい感触が背中に走る。
きんとき
シャーク
きんとき
シャーク
きんとき
段々と詰め寄られ、校門から遠ざけられる。
シャーク
ゲームでは描写されなかったきんときの行動を、身をもって知ることになってしまう。
シャーク
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コメント
2件
マジで面白いです神作すぎます✨ 今まで色々な方の小説を読ませて頂いて来ましたがこの作品は過去一と言っても過言ではないほど個人的に刺さってます… 自分もプリ小説の方で書いている小説があるのですが次元が違いすぎてやばいです笑 普段あまりコメントを残すことはありませんが神すぎたのでコメント失礼しました!無理せず頑張ってください💪
近いうち(一か月後)(絶望) お待たせしてしまって申し訳ないです💦ようやく脱バ畜の目途が立って時間ができたのでちまちま書いてます、次はもう少し早めに上がると思いますのでしばしお待ちください!