そして私は北条家を出た
私のあそこでの役割は無い、ならばすることは一つ
奏
どっちにしろ私は1人では何もせず出来ない子供だ
父に勝ったとはいえ、十いかぬ子供には何もできない
私はただ歩いた
暗い夜道を、ただひたすらに
夜が明けるまで歩き、朝に休むの繰り返し…
ただ歩いた。
だがそれも、数日ももう訳が無かった…
僕は疲れて、その場に座り込んでしまった…
奏
この時ばかりは本当に死を覚悟した
食べる物もなく、ひたすら歩き、ついにはこの様と1人自分を笑う
そしてジッ…と、ただ座り込み 地面を眺めていた
その時だった
⁇
知らない男が私に話しかけて来た
僕は何事もなくその質問に答えた
奏
⁇
奏
私はただその男の問いに答え続けた
見ず知らずの僕の話を、その人は真剣に聞いていてくれた
そして話が終わったころ、その人がこう尋ねた…
⁇
奏
僕は一瞬戸惑い、少し考え尋ね返した
奏
⁇
すると男は考え、僕の問いに答えた
⁇
奏
⁇
これだけでは別に飛びつく程ではないと考えた僕は、最初、断るつもりだったのだが、
次の言葉で僕の考えは180度変わった
⁇
奏
悩む間など無かった、聞いた時点で僕の意思は決まっていた
奏
奏
僕はその人についていくと決心した
奏
⁇
毛利
そういえばこの時の毛利さんは現役最強でしたね、うんうん
毛利さんについていき、CODE-EL本部につくと、すぐに部屋へ案内された
部屋には既に2人の子がおり、
1人はオレンジがかった茶髪の女の子で、
もう1人は中性的な髪の長い 金髪の男の子
2人とも、私より少し大人びていた
??
毛利
毛利さんは私を2人に紹介すると、依頼があると云い部屋を出た
すると2人が僕に駆け寄り質問をしてくる
??
奏
僕はあの苗字を出すことを抑えた、
小湊奏
⁇
少し話して分かったことは、この2人はとても僕と相性がいいこと
小湊奏
カリン
カリンは名乗ると、僕の手を掴んでにっこりと笑った
そして手が離れる頃に、もう1人の子も答えた
金鳳智
意外に元気よく答えるので耳が少し痛くなったが悪い子では無さそうだった
小湊奏
小湊奏
カリンは嬉しいそうにニコニコしているが、金鳳は少しずっこけていた
金鳳智
殺し屋組織・'CODE-EL'
僕はもともとその名前を知っていた
前にも話したが、僕の家系は暗殺が家業…
時には自ら手を下し、時には別の組織への依頼として行う
そして我が家が利用していたこそ組織が“CODE-EL”なのだ
小湊奏
後日から始まったのは地獄の訓練だった
朝早くから走り込みと武器の扱いを学び、時には拷問についても学んだ
小湊奏
僕は必死に訓練した、時には 死刑囚の人間を手にかけ
感情を殺す訓練もあった
それでも僕は努力し続けた
僕の心を支えるとのは二つ
一つは、何処か遠くで僕も思ってくれている兄姉
そしてもう一つは、
小湊奏
金鳳智
カリン
僕を見守ってくれる仲間達だ
だから僕は頑張らなくてはならない
皆んなの期待に、兄さん達の為に
コメント
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ついにCODE-ELに入ったのね!こういう経緯があったのか〜✨ 続きが楽しみ☆
奏)そのうち“アイツ”とも関わりが出そうだな…やだなぁ
奏さん頑張って! カリンちゃんと金鳳が支えてあげてるのいいなぁ❀(*´▽`*)❀