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涙。

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涙。

1 - 涙。 ー大橋和也ー

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2024年05月07日

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たまにふと泣きたくなる瞬間がある

いろんなことを考えて不安になり勝手に涙が出てくる。

そうなるのは大抵夜で。

隣で気持ちよさそうに寝息を立てる彼に背を向けて流れてくる涙を拭った。

💚

〇〇どしたん?

寝ていたはずの彼の眠そうで…でも優しい声が背後から聞こえ、彼の温かさに包まれる。

〇〇

なんでもない。

💚

泣いてるん?

〇〇

ううん。

💚

〇〇こっち向いて?

心配そうな声で彼がそう言うからくるりと彼の方に身体を向ける。

💚

泣いてるやん。
怖い夢でもみたん?

そう言って少し困った顔をした彼は私の顔を覗き込んで優しく頭を撫でた。

〇〇

ううん。

また首を振る私に対してさらに不安そうな顔をする彼。

💚

なんか嫌なことあった?

優しい口調でそう言ってくれる。

それでも私は首を横に振ることしか出来なかった。

💚

俺なんかした?

〇〇

してない。されてない。

それは違うよ。そう思いながら必死に首を横に振った。 誰が悪いとかじゃなくて。 誰のせいとかじゃなくて。

ただ何となく辛くて。不安で。 何となく涙が溢れて止まらなかった。

泣きなくないのに勝手に溢れてくる涙。 それを隠そうと涙を拭っていた。

そんな私の姿を見て彼はそっと優しく抱き寄せてくれた。

💚

大丈夫やで。俺ずっとここにおるよ。

💚

1人じゃないで。
一緒におるよ。

そんな優しい言葉をかけてくれながら頭をポンポンと撫でてくれた。

〇〇

ごめんね。急に泣いちゃって。

💚

大丈夫やで。

💚

〇〇が泣いたらその分俺が笑顔にするから。

💚

泣きたくなったらいっぱい泣いてええよ?

💚

俺が〇〇のことずっと支えるから。

そう伝えてくれた彼と明日もこの先もずっと一緒にいたい。

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