レイ
地べたに膝をついたユウトの前に 血に染まったナイフが静かに置かれる。
レイ
ユウト
歯を食いしばり、震える手でナイフを取る。 でも、すぐには動けない。心臓が早鐘を打つ。
ユウト
レイ
バチンッ!!!
次の瞬間、ユウトの中指の爪が剥がされた。
ユウト
レイ
涙と血が混じる中、ユウトは舌を出し、 ゆっくりナイフを近づけた……けれど、
ユウト
刃が舌に触れた瞬間、 思わず手を引っ込めてしまう。
レイ
レイの手が次の器具にかかる。 ユウトの足首が拘束され、足の親指の爪が狙われる。
ユウト
レイ
ガタガタ震えながら、再び舌を出すユウト。 涙をぼたぼた零しながら、唇を噛み締める。
ユウト
ゆっくりとナイフが舌にめり込んでいく。 叫び声も出せず、喉の奥で嗚咽が響く。
ユウト
切り取られた肉の塊が床に落ち、 血がユウトの胸元まで滴っていく。
レイ
“痛み”は終わらない。 どれだけ後悔しても、取り返しはつかない。
これが君に与える、最後の授業。
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