コメント
2件
knさんの心情が察せて辛いな……恋人に振り向いて(?)ほしくて、こんな状態にしちゃったけど、brさんに違う意味でヘイト向けられちゃってるもんな…(語彙力皆無です)
きんさん!?大丈夫かなぁ…? 何か異変があるのは ぶるーくに気づかれたからの演技かほんとの症状かだけど… 続き楽しみに待ってます!
俺たちの感覚がなくなってから数日が経った。
感覚は、まだ戻っていない。
それでも俺たちは、前を向き始めていた。
sm
kr
sm
sm
kr
kr
sm
kr
sm
きりやんとスマイルはお互いが自由に意志疎通ができない状態でも、 二人でスムーズに行動できるようになっていた。
shk
nk
shk
nk
nk
シャークんはゆっくり、人の手を借りずとも安全に移動できるようになった。
手足の感覚がないせいでこういった切り傷に気付かないことがあるので、 シャークんが気が付かないことはみんなで教えている。
kn
shk
kn
shk
きんときとぶるーくは、家事全般を担当してくれている。
俺もたまに、しゃけのサポートが空けば手伝うことがある。
でも二人は手際が良く、度々手伝いの仕事がなくなる時があるほど、 二人の連携は凄まじいのだった。
nk
shk
nk
shk
nk
shk
以前とは少し変わってしまったが、 以前のような和やかな雰囲気がリビングを包んでいた。
夕方
nk
俺たちは元に戻るために、色々なことを調べていた。
しかしどの情報も、役に立てそうなものは一向に見つからなかった。
nk
shk
俺は本やパソコンを片付けようとすると、 ぶるーくからのLINEメッセージ通知がスマホを振動させた。
br
メッセージを送った彼の方を見ると、 とても悲しそうにスマホの画面に目を落とす ぶるーくがいた。
俺はなんだかいたたまれなくなって、 机に広げ散らばった資料の方へ目を逸らした。
資料をこんだけ集めても、どんなに時間をかけても解明に近づいていない。
そんな焦りや不安は、彼だけでなく全員にあった。
nk
nk
言葉を口にしながら、頭の中の考えを整理する。
nk
nk
nk
俺が彼の方へ向き直って言うと、彼は少し嬉しそうな表情をして頷いた。
しばらくして、きりやんが静かに口を開いた。
kr
kr
kn
kr
kr
shk
shk
shk
nk
kn
きんときはそう言って、ほんの少し顔を歪めた。
kn
kn
nk
nk
kn
nk
nk
そう言いかけたとき、再びスマホにメッセージ通知が来た。
br
nk
nk
俺は驚いて彼の方を見る。
いつも冗談を言ったり笑ったりしている穏やかな彼の顔は、 見たことの無いくらい真剣な表情を浮かべていた。
br
br
……その線は、正直頭の中にないわけではなかった。
でも……
sm
sm
sm
スマイルがぶるーくのメッセージを見て言った。
俺も、その通りだと思う。
人が人の感覚を消すということは、あまりに非現実的に思える。
kr
nk
nk
俺はぶるーくのメッセージについて簡単に説明した。
彼はすぐさま納得し、呟いた。
kr
kr
br
br
br
br
スマホを握る彼の手は、怒りからか震えている。
br
彼はそこまで打つと、指を止めた。
彼がこんなに怒っているところを見たことがない。
俺はまたしても返す言葉が見当たらず、 黙って彼を見ることしか出来なかった。
沈黙の中、シャークんが口を開いた。
shk
shk
shk
あの後俺達は夕食を済ませ、各々自由に過ごし寝ることになった。
nk
shk
シャークん提案によるグループ分けは、 夕食後行う予定だったが、変更され明日行われることになった。
それは、きんときの体調が悪くなったためであった。
夕食後
俺は夕食をゆっくり食べ、いつもより遅く食べ終わった。
考え事をしていたら、少し食べるのが遅くなっていたようだった。
nk
nk
ぶるーくのあの言葉は、俺の心にずっと突っ掛かっていた。
ふと彼の方へ目を向けると、彼は先程の真剣で怒ったような表情だったのが 嘘だったかのようにおだやかに笑って、しゃけと食事を楽しんでいる。
ぶるーくがあまり深く追い詰めていなくて良かったと思いつつ、 俺は食器をキッチンへ運んだ。
キッチンには一人きんときがいたが、俺は彼の姿を見て驚きのあまり 食器を落としかけた。
きんときは苦しそうに顔を歪めて、壁にもたれていた。
nk
俺はすぐさま食器を置いて、彼に駆け寄った。
nk
kn
彼が笑って言ったその言葉は、なんとなく嘘のように感じた。
具合が悪そうなのは確かだが、ただの立ちくらみではない気がする。
nk
kn
そう思ったが俺は余計な詮索はせず、彼をリビングのソファーまで誘導した。
キッチンから具合の悪そうなきんときが出てくるのを見て、 ぶるーくが真っ先に反応した。
座ってた椅子から勢い良く立ち上がり、きんときの方へ走る。
今の状況を察したスマイルがきりやんに小声で状況を伝え、きんときの様子を見に近づいてきた。
シャークんは座っていた席からは立たず、心配そうにこちらを見ている。
きんときはまだ苦しそうに背中を少し丸め、 ゆっくりソファーに腰をおろした。
今のきんときは、誰がどう見ても具合が悪いことが伝わるぐらいに 顔を真っ青にしていた。
俺は彼の前にしゃがみ込んで、問いかけた。
nk
彼は力なく首を横に振る。
nk
kn
nk
kn
俺はこれ以上聞いても仕方がないと思い、彼に部屋でもう寝るように言った。
br
nk
ぶるーくはきんときを立たせ、彼を支えながら ゆっくりと階段の方へ歩いて行った。
二人の姿が見えなくなると、シャークんがぼそりと呟いた。
shk
nk
リビングに残された俺達四人は他にすることが特に無かったので、 後は自由に過ごすことになったのだった。
nk
nk
あの後俺はシャークんと少しゲームや雑談をして、眠りについた。
感覚を失ってしまったことは思ったより障害で、 ろくにゲームで遊ぶことが出来なかった。
鼻だけの俺はともかく、手足の感覚の無いシャークんは 操作が普段と格段にしづらくなっているそうで、 思い通りに動かせないことに彼はかなりショックを受けていた。
そのため今日は、操作が簡単で戦闘などの無いゲームで遊んだ。
ゲームをしていくうちにシャークんはいつもの調子を取り戻し、 寝る頃にはもう元気になっていた。
今も、起きる気配もなくすやすやと眠っている。
nk
何故だか無性に水が飲みたくなったので、俺は彼を起こさないよう 静かにドアを開け、部屋を出た。
一階に下りると、暗いリビングに人影がいるような気がした。
nk
俺は目をこすりながらその人影に問う。
その人影が息を飲んだような音がした。
kn
nk
nk
kn
nk
俺はそう答えて、台所で水を飲んだ。
きんときは俺が水を飲み干すのを見ると、絞り出すような声で言った。
kn
nk
彼は俺を呼び止め、口を開け何かを言おうとしていたが、 その後に言葉が続くことはなかった。
俺には彼の言い出しそうなことが全く思い当たらず、困惑していた。
すると彼は、声をあげないようにして泣き出した。
nk
kn
ずっと我慢して来たものが、一気に込み上げて来て 我慢ができなくなったような表情を浮かべ、彼は泣いた。
nk
そう言いながら、彼の背中をさする。
彼は涙を拭いながら小さく頷いた。
kn
他の人……とは、今二階で寝ているシャークんたちのことだろうか。
nk
nk
彼は再び頷いた。