はる
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冬の日の、夕方4時
きょう
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かくして、目的地である水族館に着いた。
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彼女は綺麗だと言いながら新しいスマホで写真を撮っていた。 泳ぐ魚たちを見る人たちが出すシャッター音に溢れた空間で、僕はずっと彼女から目を離すことが出来なかった。
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そうして受け取ったソフトクリームは、今までに見たことのないような配色だった。
きょう
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僕はこの間も、ソフトクリームを食べる彼女が可愛くて仕方ない、そう思っていた
はる
きょう
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きょう
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彼女はクラゲを見てかなりテンションが上がったようだった。そんな彼女と、暗闇の中ただクラゲが漂っている空間で、2人だけの写真を撮った。この一枚は、恐らく人生で撮った写真の中で最も美しく、最も色濃い思い出として残るだろう。
はる
きょう
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そうして、水族館を出た頃にはもうすっかり日は暮れていた。お土産コーナーで一緒にストラップを買っただけでも満足だったが、近くに観覧車がある。僕は無性に2人で乗りたいと思った。
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そうして僕たちは、観覧車に乗った。2人きりの空中散歩。きょうちゃんの向かいに座った僕は、緊張の15分を過ごすことになる。
きょう
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きょう
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そうして、観覧車を降りてご飯を食べに行った。もうあとは帰るだけ。こんな楽しくて、一緒にいて幸せなことは今まであっただろうか。今日がずっと続けばいいのに、そう僕は思った。
はる
きょう
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その時、電車の発車する旨が告げられ、アラームが鳴った。 刹那、僕は意識的に彼女の手を握って走っていた。当然前方の車両に乗るためだが、それ以上に手を繋ぎたい、という気持ちが強かったのだ。
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きょう
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きょう
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きょう
このまま電車が止まらずに進み続ければいいのに、と何度願ったことだろう。無慈悲にも彼女が降りる駅は残り1駅に迫っていた。
きょう
はる
そうして、彼女が降りる駅に着いてしまった。流れるように出ていく人々。その流れに彼女も乗り、電車を降りていった。僕が乗る電車を見送り、手を振ってくれた彼女の顔は、本当に美しく、そして離れるのが異様なほど寂しかった。
はる
もうあの日から1ヶ月が経とうとしている。現在、僕は彼女と連絡も取っていない。いや、厳密に言うと避けられてしまったのだ。何が悪かったのかはわからない。また遊びに行きたい、付き合おうなんて言わないからただ時々一緒に過ごせたらそれで良いと思ったいたが、どうやらそれも叶わないようだ。 ただ、今でもずっと僕は彼女のことが好きだ。どうしようもなく、好きだ。この気持ちはいつになったら忘れられるのかはわからないが、とにかく今は前を向いて進みたい。
はる
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