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人魚は人間に、自分の姿・人魚の姿を見せて、 人魚だということを気づかれてはいけない。
それはわかっていた。
わかっていたけど…
私は人間の男の子を
好きになってしまった。
麗美
(今日も来てる…!!)
私は、下半身だけ海に入れ、人間のようにする。
？？？
……………
？？？
寒くないの？
麗美
えっ…？
そういえば今は冬。
人間は海に入らない季節だ。
麗美
あ、うん…大丈夫、だよ…
？？？
人魚みたいだな。
麗美
！？
麗美
(バレそう…!!)
？？？
え？マジで人魚なの？冗談で言っただけだったんだけど…(笑)
麗美
あ、え、そうだったんですね…!!
麗美
でもっ…
麗美
人魚じゃないです！
？？？
ふーん。ふふっ
麗美
な、何笑って…ーー
？？？
そういうことにしとく。
麗美
っ………
麗美
だから、人魚じゃないですってば～!!
？？？
うんうん。
？？？
じゃ、俺は行くから。
？？？
いつもここいんの？
麗美
…………はい…
？？？
じゃあ、また明日！
麗美
はいっ…
麗美母
あら、麗美。
麗美
お母様。
麗美母
人間の匂いがついてるわね。
麗美姉
本当だ！
麗美姉
まさか人間に会ったの！？
麗美母
人魚ということを気づかれた？
麗美
……………わかりません…
麗美母
はぁ！？
麗美姉
今すぐその人間の記憶を消してきなさい。
麗美姉
貴方その能力持ってるでしょ？
麗美
そ、そんなっ・・・
あの人の記憶から、私が消える…？
いやだ…
麗美母
何？嫌なの？
麗美姉
早く消してきなさい!!!
麗美
は、はい…
麗美
……………いない…
？？？
あ、え！？
麗美
あっヤバイ…!
？？？
君…やっぱり人魚だったんだ…
麗美
っ………
ﾋﾞｭﾝｯ
？？？
あれ…？
？？？
おれ、何でここに…？
目の前には、誰もいなくて、海があるだけだった。
？？？
帰るか…
サヨナラ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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