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その後の皆は

1 - 彼が消えて 〜絵斗編〜

♥

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2022年05月06日

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深夜、家に帰って

歳の離れた弟が寝ているのか確認して

鏡に向き合う

首についた古傷

無くなることは無いと分かっていても、毎日毎日

今日こそは、今日こそはと思ってしまう

その“今日“が訪れることは、一生無いだろうが…

なんせ

俺は一度死んでるんだから

いつの頃だったか、気づいたら館にいて

すぐ出られると思ったのに、気がついたら首を切られてて…

天乃絵斗

…………………

いや、この話はやめよう

何だか、他の嫌なことも思い出してしまいそうな気がする

皆は忘れてしまったようだけど

俺は覚えているよ

らっだぁ

俺の傷に一番最初に気づいて、スカーフをつけるのを勧めてくれたのは、お前だったよな

皆が憶えてなくても、俺だけは忘れない

まぁ、青いニット帽かぶってたり、変なキャラのグッズ推してたり

結構ヤバい奴だったけど

何だっけ、らだおくんだったっけ?

まぁいいや、少し気が紛れた

アイツと居た時は、楽しかった

ずっと背負っていくであろう傷の事も、忘れられた

お前、俺の事、忘れてなかったんだな

はは、当たり前だろ?

俺とお前の仲なんだから

お前は、本当に手の掛かった後輩だったよ

そうだったっけか?

なぁ、俺は

正常だったか?

異常だった

死んでいるのか?

死んでいるよ

そうか…

最後にひとつ、頼みがある

何だ?

“アイツら“の事、よろしくな

嗚呼、分かってるよ

コネシマは、元気だが、時々悲しそうな顔するから

ちゃんとケアしてやってくれ

嗚呼

ゾムは、生意気だが、少し無理をするからな…

ちゃんと気づいてやってくれ

確かに、少し危ない子だったな

鬱は、いっつもヘラヘラしてるけど、本当は一番寂しがり屋だから

そばにいてやってくれ

よく知ってるな

トントンは、頑張ってる優等生だが、プレッシャーに負けてしまう節がある

ちゃんと見てやってくれ

了解

ロボロは…

って、お前の方がよく知ってるな

はは、そんな事ないよ

ぺいんと、ありがとう…

お安い御用だよ

もう時間だ…いつか…また…

嗚呼、じゃあな

天乃絵斗

さてと、アイツに大変なことを頼まれたな

天乃絵斗

やれる事はやるよ

天乃絵斗

約束する

天乃絵斗

らっだぁ

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