Dom/Subユニバース青黒

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あの後、ベンチで休んでいたら初兎がタクシーで病院に連れて行ってくれた。今度行こうという話だったがさすがにマズいと判断したのだろう

存在は知っている。それにうちのメンバーの赤組の2人はパートナーだ。ないこがdom、りうらがsubらしい。playがあーだこーだと聞いたかplay自体がなんだか分からないからほとんど聞き流していた

そこからダイナミクスについて色々な説明を受けた。新しいことすぎて学生が授業にかじりつような勢いで医師の話を聞く

全くダイナミクスのことは知らなかったからそんな人心当たりはない。でもずっとこの頭痛や体調不良が続くのはさすがに避けたい…。すると

性的行為。男同士でやったことはない。想像はしたことあったが、毎回それはまろとやったら…という想像だったから初兎と上手くやれるか分からない…けれど

どんっ！と胸を叩く初兎。こういうやつだからこそ相方として頼もしいのだ

次の日、白黒組が家に押し寄せてきて（一応連絡はあったが、それに自分が気づけなかった）あにきがsubだと言うことが判明したから、playを見せてほしいとの事だ

少し離れたところで座って水を飲んでいたりうらが水を置いて俺のところに来る。りうらの頬が紅潮している

もっと欲しいと思っているのかこちらを少し潤んだ赤い瞳で見つめている

頭を撫でるとビクッと反応してでも気持ちよさそうにしている。本っ当に可愛い…

あにきも少し不安そうだったが、playを見て何となくわかったようだ

伝えるべきじゃないかもしれない…けれど、見過ごすことも出来ない

「イムとplay」と言った瞬間ビクッと肩が動いたのを俺は見逃さなかった。あにきがまろのこと好きだなんてメンバー周知の事実。逆もまた叱りで、まろがあにきのことが好きなのだって周知の事実だ。だからこそplayを進めてみる

うわこんなにすらすらと言えるなんて素晴らしい信頼関係だな

なるほど、あにきはまろの好意に気づいていないのか…いや鈍感すぎ…しかしまろの好意を伝える訳にいかないのでとりあえず今は初兎ちゃんに頼んでみるが…

初兎宅

赤組のやつを見て何となくわかった。だからといって不安が消えるわけじゃない。でも初兎なら大丈夫だと信じたい

ﾄﾞｸﾝｯ

自分が指示に従っているのがよく分かる。頭がふわふわしてて…これが快楽なのだろうか…

体が勝手に初兎の方へ行く。勝手にと言うより自分が行きたいと思って動いているような感覚だ

初兎の方へ向かうと初兎が頭を撫でる。それに体が反応する。体が暑い

頬に手を当てられ、その手に顔をすりすりとする。もっと…もっと…

もっと欲しい。体が暑い。もっと…もっと…