百合(1)

私の名前は野崎 咲

私のクラスには虐められている人がいる

如月 百合って言うんだけどね

なんて言うか…美人なんだけど…

どこか冷酷な瞳を持っている感じがする

なんで虐められているかって？

それには…私も関係している

関係している…どころではないかもしれないね

半年前

優斗から差し出されたのはキラキラ…

まるで今の私たちのようなネックレス

そう。今ラブラブしていたのはデート中じゃない！

思いっきり通学中だ

そのあと普通に遅刻して先生に怒られた2人だけど

気にしてるわけはない！

そういった優斗の顔は

なんとなく、本当になんとなくだけど

冷めているようにみえた

そして学校を出ようとした時

ん…？

あそこの…裏庭にいるのは

如月さん？

と…

優斗!?!?

慌てて口を塞ぐ

息は上がる一方だけど

なんとか自分に言い聞かせて…

そうして物陰から耳を済ませた

咲は前身に電流が流れたような衝撃を受けた

無意識的に涙が零れた

そういって2人は私に気付くこと無く帰って行った

私には作戦が

もう出来ていた

すかさず優斗と如月さんのツーショットを後ろから撮り

次の日、よくいじめをしている強気のグループに写真を見せた

それは嘘。如月さんは嫌がっていた

でも、私は如月さんに負けたくやしさ、優斗を失った悲しさ、虚しさで、いつのましか全てを如月さんのせいにして話していた

次の日

如月 百合の机の上は悲惨なものになっていた

続きは♡30

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