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あの日君と行った向日葵畑を忘れはしない
一生に一度の思い出
2人で話し合って向日葵畑に行くことになった
その時の僕は君と同じ時を過ごしている事だけで嬉しくて
正直場所なんてどうでも良かった
けど君が向日葵畑に行きたいと向日葵みたいな笑顔で言われた時には
「いいよ」以外の返事が思いつかなかった
その日から向日葵畑に行く日をカウントダウンしている君も
10日前からその日のコーディネートを考えてた君も
全て好きだった
小さなトラックで田舎の田んぼと田んぼの隙間の道を
君と話しながら、笑いながら、
少しずつ少しずつ進んでいく
これが幸せなんだ
この時間が終わって欲しくない
ずっとこのままでいたい
そう思った
その日は雲ひとつないいい天気で
空の青と向日葵の黄色が
君のように綺麗だった
向日葵畑に水玉のレジャーシートをひいて
お弁当をひろげた
そのお弁当はカラフルで
ビッシリ詰まってた
寝ないで作ったと言われた時は申し訳ないと思ったけど
君が嬉しそうにするから
そんな気持ちなんて引っ込んだ
お弁当を食べてる時間は
子連れのお母さんや犬の散歩で来てるおじいちゃんを
景色と一緒にぼーっと見てた
その時間はゆっくり流れていて
まるで夢を見ているかのように居心地が良かった
お弁当を食べ終わった頃には
午後の3時ごろでお昼ご飯にしては遅かった
その後は向日葵畑を一周して
よく見ると少し日が暮れていた
そろそろ帰らないと、と言った時
君は少ししょんぼりしたよね
だけど、向日葵みたいな笑顔もそのしょんぼりした顔も
もう見れないんだ