テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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兄弟なんかじゃいられない

第6話 - 存在

302

2021年08月05日

#すとぷり

#さところ

#るうりーぬ

#ななジェル

あーや

こんにちは主のあーやです！

あーや

お互い同じ気持ちなのに付き合えない､､､

あーや

書いててもやもやします（ ; ; ）

あーや

早く付き合え案件ですよねw

あーや

そしてここから物語は急展開となっていくので

あーや

皆さんついてきてください！

あーや

あとコメントもいいねもフォローもとっても嬉しいです！！

あーや

見るたび幸せな気持ちになるのでこれからもよろしくお願いします！

あーや

そして本編は橙くんsideから始まります！

あーや

それでは、どうぞ！

階段

橙

､､､

橙

（赤兄ちゃん、桃兄ちゃんのことが好きやったんや､､､）

俺は赤兄ちゃんと桃兄ちゃんの会話をずっと聞いていた。実は、俺も２人を呼びに行こうと思って赤兄ちゃんについて行ったのだ。

橙

（俺、勝手に盗み聞きして最低やな､､､）

桃兄ちゃんと青ちゃんに何があったのかは事細かにはわからないが、なんとなく想像できる。

橙

（すごいな、青ちゃんも赤兄ちゃんも）

橙

（好きな人に好きやって言えるんやな）

橙

（俺は、この関係が心地よくて抜け出す勇気が出やん､､､）

泣きじゃくる赤兄ちゃんを黄ちゃんが慰めている。その黄ちゃんも静かに泣いていて。そんな黄ちゃんを見て素直に綺麗だと俺は思った。

橙

綺麗やなぁ､､､ﾎﾞｿｯ

橙

（これ以上、邪魔はできひんなぁ）

ここに俺がいるべきではない。そう思って俺はリビングに戻った。

リビング

橙

ｶﾞﾁｬ

紫

あっ橙くん！

紫

誰も戻ってこないから不安だったんだ

橙

ごめん、１人にして

紫

全然平気だけどね〜

強がってそう言う。紫くんは長男という責務があるからか、人に甘えるということがすごく苦手だ。でもそうして溜め込んで1人で泣いてしまう。昔から、変わっていない。

橙

（そんなとこも、好きやけどな）

そう、俺はずっと紫くんに片思いをしている。

橙

（紫くんは俺がこんなこと思っとるだなんて、全然知らないんやろうな）

紫

みんな起きてこないなぁ〜

紫

今日祝日でよかったね〜

橙

そうやな

紫

､､､どうしたの橙くん？

紫

さっきから様子おかしいよ

橙

え、そんなことないけど､､､

俺の心の中を見透かされたみたいだった。紫くんはこういう時だけとっても鋭い。

紫

俺には相談できないことなの？

橙

だから、なんもないよー

いつものヘラヘラした笑顔を貼り付ける。でも紫くんは不機嫌そうだ。

紫

橙くん、俺そんなに頼りない？

橙

そんなんじゃないってば

橙

もう

紫

そっか

紫

まぁ言いたくないならいいけど

紫

俺はどんなことがあっても絶対橙くんの味方だからね

どんな時でも、絶対に兄弟の味方をしてくれる心強い存在。でもそれじゃあ紫くんは誰を頼りにすればいいんだろう。

橙

俺も、そう思っとるよ

紫

へへっ

橙

（ほんまに、可愛いなぁ）

紫

あれっ橙くん顔赤いよ？

紫

もしかして青ちゃんの風邪うつっちゃった！？

橙

まじで、なんもないよ､､､

俺は顔を隠すためにしゃがんだ。紫くんが俺のこと好きじゃないって分かってる。だから、俺は紫くんが辛いとき頼れる存在になりたい。たとえ、俺の恋が叶わなくても。

青の部屋

僕は、赤兄と桃兄の会話を聞いてしまった。そして今は赤兄と黄くんが泣いている。さっきまでのドキドキした気持ちが一気にしぼんでいった。

青

（僕、どうしたらいいんだろう､､､）

青

（僕は桃兄のことが好きだけど、それは恋愛的であって）

青

（他のみんなだって、同じくらい大好きだ）

青

（僕、このまま桃兄とどうなるんだろう､､､）

青

（普通は付き合う､よね）

青

（でも僕らは）

僕らは男同士で、しかも兄弟だ。世間が、許してくれるはずがない。それに､､､

青

（紫兄はどう思うんだろう）

僕は兄弟の中で一番紫兄を慕っている。血のつながりがあるのはもちろんだけど、僕が辛い時に助けてくれるのはいつも紫兄だった。そして、橙くんが紫兄を恋愛的に慕っているのも知っている。

青

（僕は、応援しているけど､､､）

紫兄は昔から溜め込みやすい性格で、ために溜め込んだ時話を聞いているのは橙くんだった。どちらも、お互いを一番信用している。

青

（でも紫兄の好きは橙くんとは違う）

僕はたまに見る橙くんの切なそうな顔が嫌いで、2人の関係に苛立ちを覚えるときもあった。

青

（でも橙くんは、､､､）

青

（あの関係を崩れるのを嫌がるんだ､､､）

青

､､､ﾊｧ

青

あぁ、嫌だな､､､

せめて兄弟じゃなかったら、何か違ったのかな

青

､､､

青

こんなことを考え続けるのはやめよう！

青

余計気分が落ち込んじゃう

青

外に出たいけど､､､

まだ廊下では赤兄と黄くんが話している。あそこを通るのはちょっと、気まずい。

青

そうだ！

僕はロッカーの奥底から家出セットを取り出した。

青

（前すごく家出したかったときに用意しといたやつだけど）

青

（ここで役立つとはなぁ､､､w）

別に家出するわけではないけど、外に行くには靴が必要だ。

青

（そしてここは2階､､､）

青

（どうやって降りるんだっけ）

家出セットの中には2階からの降り方も書いてある。

青

（昔の自分のことだけど）

青

（僕、すっごいバカだなww）

青

スマホ、財布、､､､よし！

僕は荷物を持って靴を履き、部屋の窓から屋根に飛び移る。書いてあった降り方の手順は、屋根→塀→外のルートだった。

青

（運動神経良くてよかった〜ww）

青

（脱出みたいで楽しいかもw）

青

よっと！

僕は無事塀から飛んで外に出れた。

青

行くあてはないけど、とりあえずは出れたぞ！

海

青

あーまじで何もすることないな〜

僕は外に出て浜辺をぶらぶらしていた。何もすることはないけど、海風が心地いい。

青

（家出セットそのまま持ってきたけど、結構重いな）

青

（何入れたっけ､､､）

青

ｺﾞｿｺﾞｿ

青

っww歯ブラシ入ってるんだけどww

石川澪

あれ？青くん？

青

その声は､澪？

石川澪

わーっ偶然！

澪は嬉しそうに駆け寄ってくる。

青

久しぶり

石川澪

ほんとだよ〜！

石川澪

もう風邪は大丈夫？

青

うん

青

何してたの？

石川澪

買い物帰りだよ〜

石川澪

友達と行ってたんだ

青

へー

石川澪

青くんこそ何してたの？

青

､､､散歩中

石川澪

こんな大荷物で！？

石川澪

中何入ってるのー？

澪は勝手に僕のカバンを漁る。

青

ちょっと！

石川澪

服とか歯ブラシとか入ってるけど､､､

石川澪

もしかして、家出中？

青

いやまぁ家出ではないんだけど

青

成り行きで､､､

石川澪

なんか訳ありっぽいね

青

まぁ､､､はは

青

（本当のことは言えない､､､）

石川澪

何時間くらいここにいるの？

青

え、もう３時間くらい経ったんじゃないかな

石川澪

そんなに！？

石川澪

お兄さんたちに何か言って出てきた？

青

いや、何も

青

（てか会いたくなかったから窓から出たんだし）

石川澪

それ絶対心配してるよ！！

石川澪

私だったら探しに行くレベル！

青

えーw

青

あの人達に限ってそんなことはないでしょw

青

（まだ気づいてすらないかもw）

石川澪

もう！LINE確認しなよ！

青

わかったよ〜

青

（そういやスマホ、電源切ってたな）

LINEを見ると

青

ぅげっっ！

青

なんか鬼のようにLINEきてんだけど！？

石川澪

ほらぁ！

紫

「青ちゃん今どこ！？」

黄

「なんで部屋にいないんですか！？」

桃

「今どこだよ」

赤

「青ちゃん！何してるの！？」

橙

「黙って出てかんといて！てかどうやって出た！？」

青

ひぃ､､､返したくない､､､

石川澪

めっちゃ心配されてるじゃん！

石川澪

もう家帰りなよ！

青

このままだと説教コースだから嫌だ！

青

ﾋﾟﾛﾋﾟﾛﾋﾟﾛﾛ

青

っw通知音えぐすぎなんだけどw

桃

「おい、既読つけただろ」

桃

「返事しろ」

紫

「なんでスルー！？」

青

（なんかもう笑えてくるな､､､w）

石川澪

何笑ってるの！？

青

いや〜www

青

おもろ〜w

橙

「もうすぐ暗くなるから早よ帰り！」

黄

「そろそろ探しに行きますよ！」

青

待って黄くんそれはダルい

青

え〜どうしよ

石川澪

なんだか私も笑えてきたw

石川澪

お兄さんたち過保護だねw

青

え、そう？

石川澪

青くん確か末っ子だよね？

石川澪

愛されてるじゃんw

青

うぇ〜やだ

その時

青

プルルルルルル

青

うわー電話かかってきんだけど！

青

だっる！

石川澪

誰から？

青

次男の赤兄から〜無視しようかなw

石川澪

いや流石にでなよw

青

そうか〜ってあ切れちゃった

石川澪

何してんのw

青

間違えたw

赤

「なんで電話切るの！？」

赤

「俺のせい？俺のせいだよね？」

青

ヤッベ赤兄が病みそう

石川澪

かけなおしたら？

青

しゃーねーなー

青

も、もしもーし

赤

青ちゃん！？今どこ！？

桃

おい青！LINEスルーしてんじゃねぇぞ！

黄

青ちゃん無事ですか！？

紫

青ちゃ〜ん帰ってきてぇ

橙

青ちゃん紫くんが半泣きやで早よう！

青

うるせーw

青

あと少しで帰るから待っててよ

桃

いや、迎えに行くから場所教えろ

青

なんでだよw

赤

ねぇ青ちゃん俺のせい？

赤

俺が､､､ゔゔ

青

違う違う赤兄のせいじゃないから病むなよw

青

ただの気分転換w

橙

青ちゃん今1人か？

青

え？

青

なんでそんなこと聞くんだよ

橙

いやなんか音したから

青

（怖､､､）

僕は澪を見るが、澪は手でバツとジェスチャーした。

青

👌

青

1人だけど

橙

ほんま？

黄

青ちゃんすぐ嘘つきますからね

青

おい

紫

やっぱ探しに行く！

青

紫くん、いいって

青

（しつこいなぁ）

赤

みんな心配してるんだよ！

桃

俺らきたらいやなのか？

青

そういうわけじゃないって！

青

1人で帰れるから！

石川澪

青くん、落ち着いて（小声）

青

（あ、澪それはやばい）

橙

今女の子の声せんかった？

青

（ほらー！）

石川澪

（ごめん！）🙏

桃

は？青お前誰といるんだよ

青

いや1人だって！

青

怖いこと言うなよw

橙

いや絶対した！

橙

間違いない

黄

その子と会うために外出たんですか？

青

ｲﾗｲﾗだから違うっつってんだろ！

赤

青ちゃん､､､？

赤

怒ってる？

紫

青ちゃん､俺ら心配してるだけで

青

僕そんな心配される歳じゃないよ！

青

なんなら黄くんと同じだけど！？

青

末っ子だから？

紫

ちがっ､､､

青

もういい、

青

適当に帰るからこっちこないでよ

桃

おい青！

青

じゃあね

赤

待って青ちゃn

青

ﾌﾞﾁｯ

青

ﾂｰﾂｰﾂｰ

青

あー腹立つ！！！

石川澪

よかったの？あんな切り方して

青

もうなんでもいいよ

青

今日帰らないでやろうかなw

石川澪

じゃあ夜青くん暇だよね？

青

え、まぁそうだね

石川澪

買い物もう一回付き合ってよ！

青

え、

石川澪

私まだ暇だしさ！

石川澪

暇つぶしでいいでしょ？

青

いや〜

石川澪

それじゃあレッツゴー！

青

えー！？

兄弟なんかじゃいられない

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うわぁあすげぇすきっ連載ブクマ失礼します！

石川ちゃん好きやわwww

うわ、好き石川っち良い子

あーや

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