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一通りを話してくれると彼は泣き出してしまった
よっぽど怖かったのだろう。頑張って話す彼はずっと震えていた
僕は思わず彼を抱き締めた。 きっと彼は僕が想像するよりも苦しんできたんだろう。
恋愛として好きでもない奴に強引に犯されるなんて僕が想像できる限りでも恐ろしい。
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僕の胸で静かに泣く彼はただの人間と同じで、人魚という生き物は考えることやることは僕らと人間と殆ど変わらないのだろう
彼の肌は人肌よりも冷たくて海水に濡れていたはずの髪は拭くだけで匂いも触り心地も綺麗になっている。
やっぱり彼が育った場所は海なのだろう。 けれどきっとそれが違うだけ。
心も全部いっしょなんだろう。
あれから１時間ほど彼は僕の胸で泣いた。
互いに落ち着いてくると僕は彼にいくつか問いを投げかけることにした
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そう言い微笑むきんさんはとても可愛らしく見えた
元々の美形はどんな表情しても綺麗になるということを痛感した()
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