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ちい。こたつがめ
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カメ吉
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人間が光と闇で区別されるのだとしたら
あの2人は光の人間だろう
私には、物心がついた頃から友達がいなかった
これくらいの年齢の子だったら1人くらいは友達がいるはずだ
ずっとそう、思っていた
だが幼稚園で私に話しかけてくれる人はいなく、
私には友達が1人もいなかった
ひなた
何度も誘ったが、適当に理由をつけて断られた
もうわたしはともだちをつくれないのかな、、
何度もそう思った
今日もいつも通りひとりぼっち
だと思っていた
葵
ひなた
葵
葵
ひなた
葵
葵
その日、葵ちゃんはひとりぼっちだった私と遊んでくれた
私は思った
まるで光のように優しい人だな
と、
葵
春
ひなた
春
葵
その2人は、私にとって眩しかった
いや、眩しすぎた
ひなた
ひなた
春
葵
ひなた
ひなた
ひなた
春
ひなた
春
ひなた
春
そんな、中身のない会話をしていた
その頃から、私は2人と遊ぶことが多くなった
春
春
ひなた
春
ひなた
春
春
ひなた
春
葵
春
幼稚園児らしい会話をずっとしていた
やがて、小学校に上がった
小学生になってもずっと、あの2人は遊んでくれた
春
ひなた
葵
春
ひなた
春
葵
この2人とは色々な事を話した
やがて高学年に上がると、
私は葵ちゃんに恋をしていることがわかった
この気持ちはずっと隠している
今も、昔も、ずっと
高学年に上がっても優しい2人は仲良くしてくれた
春
ひなた
ひなた
葵
葵
そして、葵ちゃんが春ちゃんに特別な感情を向けていることも、
葵
葵
葵
葵
春、春、春、口を開けば春ばかり
私の名前を呼んでくれたのは、幼稚園の時くらいだろうか
私の名前も、呼んでくれたっていいじゃん、
その穴を埋めるように、春ちゃんが私の名前を呼んでくれた
春
春
春
春
だがそれと同じ、いや、それ以上葵ちゃんの名前を呼んだ
春
春
春
春
春
果たしてこの少女は葵ちゃんからの好意に気づいているのだろうか
何度も考えた
もし春ちゃんと葵ちゃんが両思いだったら?
両思いだったらおめでとうで終わりなはずだったのに
友達、それも女の子を好きになっている自分に嫌気が差した
葵ちゃんに何度も名前を呼ばれている春ちゃんに嫉妬した
最低だな、私、、
2人と違って優しくないし、明るくないし、、
仲良くしてくれた子に嫉妬なんてバカみたい、、
ひなたって名前なのに、私、暗いな、、
時は流れ、中学校に上がった
2人はずっと私と仲良くしてくれていた
春
ひなた
春
ひなた
春
春
春
春
春
その言葉が深く刺さった
好きな人と勉強できる
普通は嬉しいはずだ
だがこの時は違う
葵ちゃんと春ちゃんが仲良くするのが嫌だった
ひなた
春
なんて優しい人だろう
光のように明るくて、優しくて、頭もいい
顔も可愛かった
これじゃ、勝てっこないよ、、
中学2年生になった
1年の時の夏休み終わりくらいから、
葵ちゃんが春ちゃんを見る目が変わった気がした
心配するような、使命感に満ちているような、そんな瞳
それまでも綺麗で、つい私は見惚れてしまった
その目、、私にも向けてくれたらいいのにな、、
葵
春
少しずつ、2人の間に割って入れなくなった
春
気にかけてくれるのはいつも春ちゃんだった
でもたまに、
葵
と、葵ちゃんが気にかけてくれる度に心が跳ねた
やっぱり葵ちゃんは優しい人だなぁ、、
中学2年生の夏休み前日、
葵ちゃんに呼び出された
ひなた
「関わらないで」とでも言われるんだろうかと身構えた
葵
私は驚いた
魔法少女ってなんだろう
でも
葵ちゃんは私の事を真剣な眼差しで見つめて来る
その瞳に全てを奪われてしまった
見惚れてしまい、見つめ返すことしか出来なかった
葵
ひなた
ひなた
ひなた
葵
葵
ひなた
私は思った
春ちゃんじゃなくていいのかな、、
春ちゃんよりも私を選んでくれたのかな、!
そんな喜びは一瞬で地に落ちた
ひなた
葵
わかった
私を誘ったのは葵ちゃんの優しさだ
本当に大切なのは春ちゃんなんだ
私は葵ちゃんの1番にはなれないんだ
ひなた
断ろうとした
だけど私は断らなかった
ひなた
葵
葵
あの時の笑顔が脳裏にこびりついて離れない
もし私が魔法少女になれば
もっと葵ちゃんといられる
葵ちゃんは居てくれる
葵ちゃんを守ったら、私のことを認めてくれる?
笑顔が見られる?
好きになってくれる?
そんな不純な動機で、魔法少女になることを決意した
コメント
1件
みぅ🤍🥀です。 読ませてもらいました。 ひなたの視点で描かれる2人への想い、すごく切なかったです。特に「私の名前を呼んでくれたのは幼稚園の時くらい」ってところで、静かに胸が締め付けられました。ずっと横で春ちゃんだけ呼んでる葵ちゃんを見てるって、どれだけ辛いんだろうって。 魔法少女の誘いを受けた理由が「葵ちゃんに認めてもらいたいから」っていう不純な動機なのも、逆にリアルで人間らしくて好きです。ちゃんと「好き」じゃなくても一緒にいたいって思う気持ち、わかる気がしました。 光の2人と、自分は暗いって思うひなたの対比が美しくて苦しい。続き、ちゃんと読みますね🌙