有咲
奏多─♡
瀬戸奏多
よっ!!
こいつは俺を指名する客
有咲(ありさ)──
有咲
高校入学おめでとう!!
瀬戸奏多
ばかッ!!あんまでけぇ声で言うな
有咲
あ!!ごめんw
一部の客と、一部のスタッフは俺の実年齢を知っているが、やはりバレ防止のため───
有咲の隣に座り、手馴れた手つきで水割りを作りトークをした──
20分程話しただろうか。
瀬戸旭陽
奏多7番新規行ってこい!!
瀬戸奏多
んー
有咲
新規だって!!♡頑張って
瀬戸奏多
おう!また戻ってくるから帰んなよ?
有咲
待ってるよ♡
旭陽指示で7番テーブルに移動した───
そこには2人の女が座っていた
1人はキャバ嬢っぽい派手な女で
もう一人は───
「「あ!!」」
同時に気付いた──
瀬戸旭陽
なに?知り合い?
瀬戸旭陽
奏多そっち付いて──
俺は半ば強制的にD組の女子側に付けられた──
瀬戸奏多
はじめまして
瀬戸奏多
瀬戸奏多です
そう言って名刺を渡し、しばらく無言が続く──
瀬戸旭陽
奏多!!なに黙ってんだよw
瀬戸奏多
旭陽!!ちょっと!!
俺は旭陽の腕を掴んで席を外し厨房の奥に入った
瀬戸旭陽
なんだよ!!
瀬戸奏多
俺が付けっていった女──
瀬戸奏多
俺とタメ!!ここ来ちゃダメな歳だろ
瀬戸旭陽
お前が言うなw
瀬戸旭陽
指名してもらえばお前しか知らねぇよ?
瀬戸奏多
そういう問題?
旭陽はクシャッとした笑顔を見せテーブルに戻って行った──
俺も覚悟を決めテーブルに戻った
瀬戸奏多
俺指名しろよ
神志那未怜
え…
瀬戸奏多
バレたらめんどうだから
神志那未怜
うん
瀬戸奏多
名前─知らねぇんだけど
神志那未怜
神志那未怜
瀬戸奏多
2人だけの秘密な?
そう言いながらグラスに持ってきたオレンジジュースを注ぎ渡した
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