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朔
静まり返った生徒会室。 やけに整った机と、無駄にでかい窓。
その真ん中で、俺は腕を組んで立っていた。
零
朔
淡々とした声。
目の前にいるのは、生徒会長。 誰もが認める優等生。
――正直、一番嫌いなタイプ。
零
踵を返そうとした、その瞬間。
朔
短く呼び止められて、舌打ちする。
零
朔
机の向こうから立ち上がる気配。 足音が、ゆっくり近づいてくる。
なんだよ。
その余裕ぶった感じ。
朔
零
朔
そこで、ふっと距離が詰まった。
近い。
思わず一歩引こうとしたとき――
零
手首、掴まれた。
零
朔
零
朔
ぐっと力が入る。
そのまま強引に椅子に座らされた。
零
引き出しを開ける音。 取り出されたのは、救急箱。
朔
零
無視。
無言のまま、俺の手を取る。
その指が、思ったより優しくて。
朔
零
さっきまであんなにイラついてたのに、 妙に言葉が出なくなる。
朔
零
思わず、口から出た。
零
一瞬だけ、動きが止まる。
それから。
朔
淡々とした声。
でも、さっきより少しだけ低い。
零
朔
ガーゼを巻きながら続ける。
朔
零
なにそれ。
意味わかんねぇ。
朔
ぴたりと手が止まる。
視線が、合った。
朔
零
朔
零
思わず笑いそうになる。
けど、目の前のこいつは本気の顔で。
零
そう言って、立ち上がる。
今度こそ、ドアに手をかけた。
零
背中越しに、あっさりした声。
朔
零
即答して、ドアを開ける。
廊下の空気が流れ込んできた。
――なのに。
なんか、妙に引っかかる。
あの目。
あの言い方。
零
小さく吐き捨てて、その場を離れた。
けど。
その日からやけに――
生徒会長の視線が、ついてくる気がした。
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