家族の話【プロローグ】
とある日の朝…
ドラン
ドラン
目を擦りながら1階へと降りていくドラン
テオドール
ドラン
テオドール
テオドール
ドラン
いつもの変わらない会話をした後 洋室へと向かい、ドアを開ける
オリヴィア
オリヴィア
リュウ
オリヴィア
オリヴィア
リュウ
リュウ
ドラン
フグのように頬を膨らませて2人を見るドラン
ソファに座るリュウの膝の上に オリヴィアが乗っかってゲームをしていた
リュウ
ドラン
オリヴィアの頭の上に乗るリュウの右手を睨む
ドラン
2人に背を向けドカッと床に座る
リュウ
いつもとドランの態度が違う理由は分からないが 何となく右手を下ろす
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
ぴょんとリュウの膝の上から降り、 1mほど位置をずらして座り直す
リュウ
リュウ
左手に持っていた携帯端末をポケットにしまう
オリヴィア
オリヴィア
リュウ
携帯端末はオリヴィアの自作のものである 使えなくすることなど容易いのだ
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
リュウ
急に元の呼び方に戻り、ピクリと肩が動く
リュウ
オリヴィア
オリヴィア
リュウ
オリヴィア
オリヴィア
リュウ
オリヴィア
リュウ
やっぱりな、という表情を浮かべる
リュウ
リュウ
オリヴィア
オリヴィア
ドラン
リュウの言葉に2人が少し驚いた表情をする
オリヴィア
リュウ
コンコンコンッ
ドラン
ドアをノックする音に、一斉に3人の肩が跳ねる
テオドール
ガチャッ
テオドール
テオドール
扉を開けるや否や、どうも気まずい空気が流れている
リュウ
リュウ
そそくさとダイニングに向かう
ドラン
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
残った2人も立ち上がり、部屋を出る
本日の朝食はフレンチトースト!
朝食を食べる4人
とはいえ、テオドールはいつも通り 1杯の珈琲を飲みながら3人を眺めるだけである
テオドール
好物を出したつもりだったが 明らかに普段よりリュウのテンションが低い
リュウ
リュウ
リュウ
フォークを置いて口を開く
リュウ
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
心の声とは裏腹に きょとんとした表情で返事をする
リュウ
リュウ
リュウ
カシャンッ
テオドール
テオドール
置こうとしていたカップが皿に当たり音を立てる 珍しくテオドールが動揺している
リュウ
リュウ
リュウ
リュウ
ドラン
リュウ
リュウ
リュウ
ドラン
ドラン
じくじく、なにかが黒く染まっていく
この感情の正体がわからずモヤモヤする
それを上書きしようと大きく切ったトーストを パクパクと口に入れる
リュウ
リュウ
リュウ
オリヴィア
俯いていて表情が見えないが、 明らかに声が震えている
ドラン
すぐ食べ終わったドランは一人で 先程の洋室に戻る
リュウ
リュウ
オリヴィア
リュウの言葉を遮るように言う
リュウ
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
リュウ
図星を突かれて言葉を失う
オリヴィア
オリヴィア
先程までドランが座っていた リュウの隣の椅子に腰掛ける
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィアの金属で造られた両手がリュウの左手を包む
硬い感触なのにあたたかな温もりが 自分の鱗に伝わってくるような気がする
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
テオドール
リュウ
自然と口角が上がるのを隠すように フレンチトーストを口に入れる
リュウ
いつもの表情でテオドールの料理を褒める
テオドール
リュウ
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
洋室への扉を静かに見つめる
だらしなくソファに寝っ転がるドラン
ドラン
真っ白な天井を眺め、 リュウと出会った頃のことを思い出す
リュウ
リュウ
リュウ
もはや虫の息で倒れているリュウが虚ろな目で話す
すぐ側でしゃがんでいるドラン
ドラン
ドラン
ドラン
ドラン
ドラン
ドラン
ドラン
ドラン
正直、"その人たち"がまだ生きてるなんて 思っていなかった
きっと、いや確実にリュウもそう思っていた
だから、もう一押し
ドラン
ドラン
ドラン
ドラン
ドラン
ドラン
やっと見つけた ずっとあたしのそばにいてくれる人
あたしから離れられない人
それなのに
ドラン
ドラン
ドラン
ドラン
ドラン
ドラン
ジ、ジジッ
ドラン
いつの間にか体が熱くなっており 微かに焦げ臭いにおいが広がる
ドラン
ガチャ
リュウ
リュウ
少し気まずそうにリュウが入ってくる
ドラン
ドラン
ドラン
いつも通りのオーバーなリアクションで 焦げた部分を指さす
リュウ
リュウ
ドラン
オリヴィア
ダイニングの方から声がする
オリヴィア
リュウ
ドラン
ドラン
リュウ
いつも通りのドランで安堵するリュウ
ドラン
オリヴィア
オリヴィア
テオドール
リュウ
オリヴィア
リュウ
テオドール
リュウ
ドラン
リュウ
またいつも通りの朝へと戻った
ダイニングで話し続ける2人
カチカチカチカチ…
静かな空間にキーボードを打つ音が微かに響く
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
テオドール
テオドール
テオドール
2人は既にリュウがいた研究所の事件について ネットで出てくる限り調べ尽くしていた
深入りすべきではないと思ってはいたが それよりも心配の方が勝っていたのだ
わかっていたこともあるが事実だと 確認できないこともあり本人には言えないでいた
オリヴィア
リュウの携帯の閲覧履歴に ノートパソコンからアクセスする
テオドール
反射的にポケットの中の携帯に手を触れる
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
テオドール
オリヴィア
オリヴィア
テオドール
オリヴィア
ふふんと鼻を鳴らす
オリヴィア
オリヴィア
履歴にあった記事を一つ一つ見る
本人がどこまで知ったのかを把握する
テオドール
テオドール
テオドール
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
テオドール
テオドール
テオドール
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
テオドール
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
記憶読み取り専用の装置を 動物の頭部に取り付けている画像を見せる
小型の機械で、大人しい動物になら 外でも簡単に使える優れものだ
オリヴィア
オリヴィア
テオドール
テオドール
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
テオドール
テオドール
テオドール
テオドール
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
テオドール
テオドール
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
テオドール
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
テオドール
オリヴィア
どんな可能性を考えても先が思いやられる
オリヴィア
オリヴィア
ピコン
オリヴィア
テオドール
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
研究所を破壊したのは大量の実験動物の可能性がある。 全て爆発の影響かと思われていた壁に無数にある大きな凹凸の一部は、鑑定の結果、大量の小型~中型の動物、そして数匹の超大型動物の攻撃跡や足跡の集積だということが分かった。 手数で電力供給機器の安全装置が全て破壊され、爆発したと考えられる。 なお、超大型動物は全長数mはあると思われる。
写真を添付する。爆発でボロボロになり今まで気づかれなかったが、不可解なことに、硬い壁にクッキー型のように凹んだ小さな足跡を見つけた。 それから鑑定を進めると、何度も引っ掻き跡や頭突き跡などが重なり奇妙な凹凸を形成していることがわかった。 なにか不思議な力が働き、常軌を逸した強い魔力を得た大量の動物が暴れ回らなければこうはならないだろう。 また進展があれば連絡する。
オリヴィア
オリヴィア
テオドール
テオドール
テオドール
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
思い切り椅子から立ち上がる
テオドール
テオドール
オリヴィア
オリヴィアが振り向く
テオドール
テオドール
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
ストンと再び腰を下ろし背もたれに寄りかかる
オリヴィア
テオドール
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
テオドール
テオドール
オリヴィア
テオドール
オリヴィア
オリヴィア
テオドール
オリヴィア
後編はみんなの家族の話をするよ!続く
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