私はただ、愛されたかった…
紛れもない父様と母様に
殴られようが蹴られようが、
私は愛されたかったんです
私たちは緑の国、別名、鬼の国と呼ばれるところに産まれた
サユ
コタツ
母様
父様
親の従者
私たちは双子だった。
双子は鬼にとって忌み子と呼ばれ 迫害された
私の母は貴族階級のもので、 父は王族だった
つまり、私たちは王族の子だった
王族には、他のことは違い、 掟があった
【王族の中に忌み子はいらない 全て、殺せ】
親の従者
私たちは、掟に従い 殺されそうになった
コタツ
親の従者の1人が、 私の首を切り落とそうとしたとき
サユ
私は泣いたらしい
すると
コタツ
コタツが、私の事を守るように魔力を放出した
親の従者
父様
父様
母様
母様
サユ
父様
父様
親の従者
父様
親の従者
父様
母様
父は私たちの才能に期待し、 生かした
しかし、父は掟に厳しい人だった
母は、全てに対して 悲観的な人だった
それから数年後…
私達はすくすくと育った
コタツ
サユ
コタツ
サユ
コタツ
サユ
なんとなく、言われることは 分かっていた
ここ最近毎日のように同じことを 聞かれる
父様
サユ
父様
サユ
父様
父様
母様
父はどうやら私に変化を 期待しているようだった
「それなら無理ですよ、父様。 自分の実力ぐらい自分ではかれる」
「私には魔法の才能はない」
「でも、父様と母様が 愛してくださるから」
「私も頑張ります」
そんな事を心の中で思っていた
そしてある日…
珍しく、その日母はハイテンションだった
父様
母様
父様
コタツ
サユ
父様
コタツ
サユ
そこにはたくさんの大人達と 同年代ぐらいの子供達が たくさんいた
コタツ
サユ
少したってそばで休憩していると
???
??
???
??
父の言っていた 赤い子と青い子がいた
サユ
サユ
私は今まで父の言いなりだった
だから 少し反抗してみたくなった…
そこで…
サユ
???
??
??
私が黄色の国の子と 間違えられるのは、 私が黄色い髪に黄色い目の子 だからだろう
サユ
少し緊張して声が裏返ってしまった
???
カズキ
??
ヒロ
ヒロ
サユ
??
ヒロ
ミコ
ヒロ
ミコ
ミコ
大巫女って確か位の高い…
少しは話し込んでいると後ろから
コタツ
と、コタツが飛びついてきた
サユ
コタツ
コタツ
ミコ
カズキ
ヒロ
サユ
コタツ
この時私達は、 『最愛の娘達を殺すことなんて出来なかったんだ…』 と言う父の言葉を信じていた
ミコ
ミコ
コタツ
サユ
ヒロ
それから、 私たちはすぐに仲良くなった
そして、数ヶ月後、
サユ
父様
本当のことを言えば、 そこがどこだか知っていた
ここは地下牢だ
父様
サユ
一瞬訳が分からなかった
父が発した言葉の意味が わからなかった
父様
父様
父様
サユ
訳がわからず、 永遠と父に意味を問いかけた
しかし、父は答えることなく、 私を連れて 地下の深くへと降りていく
父様
サユ
その言葉は知っていた
姿を見せなくなり、 生死が不明になること だと父が教えてくれた
父様
サユ
盲目の森は毎年行方不明者が 多数出るところだった
サユ
父様
サユ
私はパニックになっていた
父様
「失敗作」
この言葉が私に大きくのしかかった
父様
父様
サユ
この時私は やっと気づいた
この人は私を 愛してなどいない
ずっと、才能に期待し、 私を過大評価して…
ずっと私を見ていなかった
父様
サユ
サユ
私の中で何かが崩れていく
何かが切れる。何かが崩壊していく 何かがおかしくなっていく。 何かが、何かが
変わっていく
ここから私は狂ってしまった
父様
サユ
父様
サユ
父様
サユ
サユ
サユ
サユ
父様
サユ
サユ
父様
父様
サユ
父様
サユ
父様
サユ
父様
サユ
父様
父様
父様
サユ
父様
そして、
父様
父様
父様
父様
国民
コタツ
コタツ
父様
私が居なくなったことが知らされた
国民の中には泣いているものや 激しい怒りに身を任せ叫んでいる者もいた
嗚呼、私はここまで愛されてきていたのだな
そう、心の底から思った
でも、もう遅い
もう、いい
どう足掻いても変わらない
変わらないなら、適応しろ
そして、生きろ
私の頭の中は、生きることしか 考えられなくなっていた
コメント
7件
ヾノ・ω・`)イヤイヤイヤ
最高です!
(;゜∀゜)イヤイヤイヤイヤ... ハクさんの方がいい神物語ですよ! 物語全部面白いですし!