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テラーノベル(Teller Novel)

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私はただ、愛されたかった…

紛れもない父様と母様に

殴られようが蹴られようが、

私は愛されたかったんです

私たちは緑の国、別名、鬼の国と呼ばれるところに産まれた

サユ

おぎゃあ

コタツ

キャッ!キャッ!

母様

うう…

父様

親の従者

なんと…双子ですか…

私たちは双子だった。

双子は鬼にとって忌み子と呼ばれ 迫害された

私の母は貴族階級のもので、 父は王族だった

つまり、私たちは王族の子だった

王族には、他のことは違い、 掟があった

【王族の中に忌み子はいらない 全て、殺せ】

親の従者

では、失礼します

私たちは、掟に従い 殺されそうになった

コタツ

??

親の従者の1人が、 私の首を切り落とそうとしたとき

サユ

おぎゃぁぁぁぁぁ!!!!

私は泣いたらしい

すると

コタツ

ぎゃ…ぁぁぁぁあああああ!!!!!

コタツが、私の事を守るように魔力を放出した

親の従者

うわっ!!

父様

なんて魔力量だ……!!

父様

この子は…

母様

うう…なんて哀れな子…

母様

こんな才能を持っているのに…忌み子だなんて…

サユ

おぎゃぁぁぁぁぁ!!おぎゃぁぁぁぁぁ!!

父様

ふむ…才能があるのは妹の方だけのようだな…

父様

いや、もしかしたら成長すれば…

親の従者

国王?

父様

こいつらは殺すな!

親の従者

国王!?

父様

これだけの才能…ふふ…

母様

あぁ、なんて哀れな…

父は私たちの才能に期待し、 生かした

しかし、父は掟に厳しい人だった

母は、全てに対して 悲観的な人だった

それから数年後…

私達はすくすくと育った

コタツ

姉貴!

サユ

姉貴じゃなくてお姉様!

コタツ

はーい

サユ

で、なに?

コタツ

父様が呼んでるー!

サユ

……わかった

なんとなく、言われることは 分かっていた

ここ最近毎日のように同じことを 聞かれる

父様

どうだ?サユ

サユ

はい。

父様

何か、変化はあったか?

サユ

いえ、特に…

父様

そうか…

父様

やはり、姉の方には才能はない…か((ボソッ…

母様

(ノД`)シクシク

父はどうやら私に変化を 期待しているようだった

「それなら無理ですよ、父様。 自分の実力ぐらい自分ではかれる」

「私には魔法の才能はない」

「でも、父様と母様が 愛してくださるから」

「私も頑張ります」

そんな事を心の中で思っていた

そしてある日…

珍しく、その日母はハイテンションだった

父様

今から来る子は、他の国のくらいの高い人達だ。

母様

ついにあなた達も社交デビューよ!

父様

いいか、服が青い子と赤い子は敵だ。いいな?

コタツ

敵?

サユ

分かりました!

父様

そうか、行ってこい

コタツ

いこ!あね…お姉様!

サユ

うん!

そこにはたくさんの大人達と 同年代ぐらいの子供達が たくさんいた

コタツ

きゃははは!

サユ

テクテク

少したってそばで休憩していると

???

フゥ、疲れたぁ

??

確かに疲れたなw

???

お前のこと敵だって教えられたんだけど?w

??

俺も俺もw

父の言っていた 赤い子と青い子がいた

サユ

赤い子と青い子は敵…

サユ

……

私は今まで父の言いなりだった

だから 少し反抗してみたくなった…

そこで…

サユ

あの、

???

うお!!ビックリした…w

??

緑の子?

??

いや、黄色の子か?

私が黄色の国の子と 間違えられるのは、 私が黄色い髪に黄色い目の子 だからだろう

サユ

私は緑の国の姫、サユって言います!

少し緊張して声が裏返ってしまった

???

そうか、俺の名前はカズキ

カズキ

青の国の王子だ!!

??

俺は、ヒロ!!!

ヒロ

赤の国の王子だ!!!

ヒロ

よろしく!!

サユ

よ、よろしく

??

あ、いたいた!ヒロー!!

ヒロ

お、ミコ!

ミコ

探したよー!その子は?

ヒロ

サユ!緑の国の姫!!

ミコ

わぁ!よろしく!

ミコ

私ミコ!赤の国の大巫女の見習い!

大巫女って確か位の高い…

少しは話し込んでいると後ろから

コタツ

姉貴ー!!

と、コタツが飛びついてきた

サユ

わっ!コタツ!?

コタツ

私コタツっていうんだ!緑の国の姫でサユの妹でーす!

コタツ

双子なんだー!

ミコ

え?

カズキ

緑の国では双子は殺されるんじゃ?

ヒロ

おい!カズキ!!ミコも!!

サユ

あ、いいのいいのw

コタツ

えっとねー、父様が殺すなって言ったんだって!

この時私達は、 『最愛の娘達を殺すことなんて出来なかったんだ…』 と言う父の言葉を信じていた

ミコ

そうなんだ…

ミコ

ごめんね?変な事聞いて…

コタツ

いいよー!

サユ

これからよろしく!!

ヒロ

おう!

それから、 私たちはすぐに仲良くなった

そして、数ヶ月後、

サユ

父様…ここは?

父様

本当のことを言えば、 そこがどこだか知っていた

ここは地下牢だ

父様

お前には心底がっかりした

サユ

…え?

一瞬訳が分からなかった

父が発した言葉の意味が わからなかった

父様

もう、国民の前で、お前の存在を公表してしまった。

父様

ここまで育ててしまった。今更殺す訳にもいかない。

父様

全く、面倒だ…

サユ

え?え?

訳がわからず、 永遠と父に意味を問いかけた

しかし、父は答えることなく、 私を連れて 地下の深くへと降りていく

父様

そこで、行方不明になったことにすればいいのだと気づいた

サユ

ゆくえふめい?

その言葉は知っていた

姿を見せなくなり、 生死が不明になること だと父が教えてくれた

父様

お前には、東の盲目の森のいってもらう

サユ

え……?

盲目の森は毎年行方不明者が 多数出るところだった

サユ

いや…嫌です!!!!!!

父様

これはもう決定したことなんだ

サユ

嫌!なんで!?どうして私が!?!?!?!?

私はパニックになっていた

父様

うるさい。失敗作。

「失敗作」

この言葉が私に大きくのしかかった

父様

お前に才能がないのがいけないんだ。

父様

妹はあんなに才能に溢れているのに…

サユ

さいのう…

この時私は やっと気づいた

この人は私を 愛してなどいない

ずっと、才能に期待し、 私を過大評価して…

ずっと私を見ていなかった

父様

サヨナラだ失敗作。

サユ

待ってください…

サユ

ひとつ提案があります…

私の中で何かが崩れていく

何かが切れる。何かが崩壊していく 何かがおかしくなっていく。 何かが、何かが

変わっていく

ここから私は狂ってしまった

父様

提案?

サユ

ええ、あの子に、コタツにこの国の全てをまかすおつもりで?

父様

ああ、将来的には。

サユ

あの子には、難しいことは出来ません

父様

ほう

サユ

あの子の魔力の魔法の才能は確かなものです

サユ

権力を知らしめることは出来るでしょう

サユ

ですが、

サユ

他の王としての責務はこなせられないと思います

父様

なるほど…

サユ

そこで、提案なのですが

サユ

私が、王としての責務をこなし、コタツには表向きの王としていてもらうのです。

父様

この私に取引とは…面白い…

父様

いいだろう、その度胸に免じて特別に許可してやろう。

サユ

ありがとうございます。父様

父様

しかし、サユはいなくなったことにする

サユ

と、言いますと?

父様

お前は、しばらくこの地下牢で過ごせ

サユ

……?

父様

1度居なくなったことにし、新たな使用人としてお前を迎える

サユ

なるほど…

父様

そして名前は…そうだな、
サユ…白湯…

父様

……ハクトウ

父様

お前は今日からハクトウだ

サユ

了解致しました。父様、いえ……陛下

父様

うむ、それでは

そして、

父様

我が国の民たちよ!

父様

とても悲しい知らせがある。

父様

私の、この国の宝であるサユが……!!

父様

行方不明になった

国民

ザワザワ

コタツ

え……?

コタツ

姉貴が…??

父様

=====!!!=====!

私が居なくなったことが知らされた

国民の中には泣いているものや 激しい怒りに身を任せ叫んでいる者もいた

嗚呼、私はここまで愛されてきていたのだな

そう、心の底から思った

でも、もう遅い

もう、いい

どう足掻いても変わらない

変わらないなら、適応しろ

そして、生きろ

私の頭の中は、生きることしか 考えられなくなっていた

この作品はいかがでしたか?

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コメント

7

ユーザー

ヾノ・ω・`)イヤイヤイヤ

ユーザー

最高です!

ユーザー

(;゜∀゜)イヤイヤイヤイヤ... ハクさんの方がいい神物語ですよ! 物語全部面白いですし!

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