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第20話 - 『かぜのでんわ』

809

2025年03月11日

#Mrs. GREEN APPLE

#🍏

#短編集

瀬名 .

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809

瀬名 .

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大変遅くなりました

童話パロです

え~、今回登場人物が

🎤さん 🎸さん 🩷さん 💜さん 🧡さん

そして

🎹さんとなっております

え~、🧡さんが松尾さんとなってます

松尾さんがいらっしゃる小説が

中々無いので

名前表記が分かりませんでした

メンカラわかる方教えてください

注意喚起

こちらのお話は

震災に関わるお話です

辛い記憶をお持ちの方は

ここでお下がり下さい。

そして

とても長いお話となっています

もしかすると

300タップ

超える可能性もあります

よろしくお願いします

死ネタ有

「かぜのでんわ」

作.いもとようこ

山の上に1台の電話が置いてありました

誰が置いたのか分かりません

電話線は繋がっていませんが

いつもぴかぴかに磨かれています

この電話は

もう会えなくなった人に

自分の想いを伝えると

必ずその人に届くと言われています

今日も1人山を昇ってきました。

🎸さんです

一生懸命上を目指して

歩いていきます

🎸さんも電話をかけに来たのです

🎸さんは受話器を取ると

いきなり言いました

🎸

『もしもし？』

🎸

『涼ちゃん』

🎸

『どこにいるの？』

🎸

『早く帰ってきてよ』

🎸

『…涼ちゃんは、』

🎸

『遊びに行ってくるって言ってたけど、』

🎸

『俺、寂しいよ…』

🎸

『いつもみたいに話そ、』

🎸

『俺、頑張るからさ、』

🎸

『ね……？』

🎸

『早く、』

🎸

『早く帰ってきて』

🎸

『俺、いつまでも待ってるからさ』

次の日は

🎤さんがやって来ました

🎤さんは静かに受話器を取ると

🎤

『もしもし…？』

🎤

『涼ちゃん…？』

🎤

『元気にしてる？』

🎤

『楽しくしてる？』

🎤

『いつもみたいに』

🎤

『おはようって』

🎤

『事務所に来てよ、』

🎤

『そして、元貴~って、』

🎤

『呼んでよ、』

🎤

『いつもみたいに、』

🎤

『…いつもみたいに……』

🎤

『……いつもみたいに』

🎤

『涼ちゃんの歌』

🎤

『歌ってあげるから』

🎤

『good morning』

🎤

『goodnight』

🎤

『I Love Youで』

🎤

『good bye』

🎤

『But 離れられない』

🎤

『明日へと庶幾う唄』

🎤

『Happyなlifeは素晴らしい』

🎤

『まだ、』

🎤

『始まったばっかりだ、』

🎤

『……』

🎤

『おやすみ』

🎤

『涼ちゃん』

雨がさーさー降っています

こんな日に

💜さんがやって来ました

そして

電話の外でいつまでも泣いています

ようやく受話器を取りました

💜

『もしもし』

💜

『俺、どうしたらいいんだよ、』

💜

『涼ちゃんがいないと』

💜

『いないと……』

💜

『…酷いよ、』

💜

『俺らとあいつら置いていくなんて、』

💜

『酷い、酷いよ、』

💜

『酷いよ……』

💜

『…ごめん、』

💜

『こんなこと言うつもりじゃなかった』

💜

『ほんとは、ありがとうって』

💜

『言いに来たんだ』

💜

『俺がまだあそこにいた時』

💜

『ずっと、楽しかった』

💜

『ありがとう』

💜

『…ありがとう、』

💜

『今まで、本当にありがとう…』

そして

💜さんはいっぱいいっぱい

泣きました

それから

何日か経ちました

今度は

🩷さんがやって来ました

🩷さんは祈るように

受話器を取りました

🩷

『もしもし』

🩷

『神様ですか…？』

🩷

『神様、教えて下さい』

🩷

『人はなぜ』

🩷

『死んでしまうのですか？』

🩷

『なぜ、生まれてきたのですか？』

🩷

『死ぬということは…、』

🩷

『どういうことですか、』

🩷

『なんで、』

🩷

『涼ちゃんは…、』

🩷

『どうして…』

🩷

『なにも、なにも罪を犯してないのに…』

🩷

『教えてください』

🩷

『神様』

山に

赤や黄色の葉っぱが

舞い始めました

今まで

どれだけの人が

この電話で話したことでしょう

ある寒い夜のこと

🧡さんがうとうとと眠っていると

どこかで

電話が鳴っています

『『ぷるるるぷるるる』』

🧡

電話の音が鳴ってるな

🧡

いや、でも、

🧡

うちに電話は置いてないし、

🧡

どこで鳴ってるんだ

🧡

まさか、

🧡

山の上の電話が…？

🧡

いや、そんなはずは無い…

山の上の電話は

🧡さんが置いたものでした

そして毎日ぴかぴかに

磨いていました

『『ぷるるるぷるるる』』

🧡

やっぱ、電話鳴ってる…

🧡

どこだ？

🧡さんはむくりと起き上がり

電話が鳴っている方へ

歩いていきました

雪もチラチラ降ってきました

『『ぷるるるぷるるる』』

電話のベルがどんどん

近づいてきます

🧡

えぇ、嘘だろ、

🧡

あの電話は電話線が繋がってないんだから

🧡

鳴るはず無いのに、

🧡さんはぶつぶつ言いながら

山を昇っていきました

やっぱり🧡さんが置いた電話が

鳴っているのでした

🧡

えぇ、そんな、

🧡

そんな……

🧡さんが受話器を取ると

雪はぴたりと止み

数え切れないほどの

星がきらきらと

輝き始めました

🎹

『電話、ありがとう』

🎹

『…ありがとう……』

そう言っているかの様に

🧡さんは空を見て叫びました

🧡

届いたんだ！

🧡

皆の想いが！

🧡

届いたんだ……！！

あとがき

かぜのでんわは

心で話します

静かに目を閉じ

耳を澄ませて下さい

風の音が

または波の音が

あるいは子鳥のさえずりが

聞こえたなら

貴方の想いを伝えて下さい

あまりにも突然

多くの命が奪われた

せめて一言

最後に話したかった人が

沢山いるはず。

そして

震災だけではなく

会えなくなった人に

伝えたい想いを持っている人は

多いと思います

どなたでも

いらして下さい

かぜのでんわより＿＿。

以上になります

このお話聞いた時

自然と目が潤みました

リクエスト

本当にありがとうございました

このお話は

都合に合わせて

所々内容を変えています

是非

YouTubeなどで

お話聞いてみてください

だいぶ長くなりました

ありがとうございました

そして

リクエスト

じゃんじゃん

お待ちしてます

いつもみたいに

Rでもいいし

今回のようにパロディでもいいし

何でも受け付けます

🎹さんメイン

もしくは

🎹さん右でお願いします

350タップ以上

お疲れ様でした

それじゃ

またね！