昔、ニュースにもなった事件があった。
【街中でナイフを持った男がいる】と。
その事件の現場には俺と幼馴染みと、その親も居た。
当然、騒ぎが起き、俺たちは逃げた。
でも俺は足を踏み外し、その逃げている人に踏まれてしまった。
すると、ナイフを持った男が俺に股がり、目、肩、お腹、足、腕をナイフでグサグサと刺していった。
警察が来た頃には俺は血の涙を流しながら気を失った。
そして、次に起きるとそこは病院で、何故か眼帯がしてあり、自力で眼帯を外すと、目が見えなかった。片方の視界だけ真っ暗で、なんで俺だけ、って思った。
俺の目は治らなくなった。
ずっとこのままなんだと。
他の人なら良かったのにって思ってしまった。
こんな事件で目を失うなんて聞いてない。
かえして。
俺の目をかえしてよ。
日向
日向
もう見ない夢だと思ってたのに。
母
日向
母
父
日向
母
日向
両親は過保護になった。
自分たちのせいだと思っているらしい。
父
日向
ピーンポーン
父
日向
母
日向
日向
月島
山口
日向
母
父
日向
月島
山口
幼馴染み達も同じだ。
あの事件で俺を助けてくれなかったせいで自分のせいだと思っている。
澤村
日向
澤村
そんなはず、ないのに。
影山
日向
菅原
日向
バレー部は居心地が良かった。
仲良くなれた気がした。
この俺の目を見てないから仲良くなれた。
俺の目を見たら、多分離れていくに違いない。
、俺の目は、、気持ち悪いから。
「何その目!気持ち悪いw」
「うわ!お前の目キモ!」
「こっち来んなよ!バケモン!」
「何それ、。キモ。」
そんなの、知らない。
俺は、知らない。
日向
「お前の目が気持ち悪いからだろ!」
「近付くなよ!気持ち悪い!」
俺は化け物だから。
気持ち悪いから。
月島
日向
月島
日向
人は怖い。
人と話すのは怖い。
また、あんな風になる。
また、襲われて、ナイフで刺されて、、、。
日向
山口
月島
澤村
月島
口を噛みすぎた。
口から血が出てきてしまった。最悪だ。
澤村
日向
澤村
日向
ごめんなさい。
俺には口を噛む癖があった。
その際には口から血が出て、病院から薬を貰っていた。
こんなの、日常茶飯時。
月島
日向
月島
月島
日向
月島
山口
山口
山口
日向
忘れれない。
あの時の事が頭の中で再生する。
こびりついてくる。
あぁ、気持ち悪い。
澤村
ペチッ
日向
澤村
日向
幼馴染みの声は、俺を助けてくれる。
俺を、、正しい道に戻してくれる。
嬉しい。
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