だるまさんが転んだ

もふside

おれも、しばらく呆然としていた。でも、近くにチェストを見つけた

中に入っていたのはリュックが一人一つずつと……

そう、確かに砂は落ちて言ってるけど、何故かその分だけ上に砂が増えていて、落ちた砂は消えていってる

思わず、みんなで首を傾げた

突然、ゆあんくんが声を上げた。みんなで砂時計を覗き込むと……

砂がほんの少し、数粒くらいが消えずに残っていた

のあさんが目を凝らしながら言う

おれは暫く考えて、「もしかしたら...」と、口を開いた

おそらく、消えなくて残る砂が増えて、消えていく砂が減っていく…、 ということを説明する

すると、ヒロ君がスマホを取り出して呻いた

プルルルルル

この裏の森って所はパッと見、結構木が多い。 探すのは大変になると思う

「 だ〜るまさんがこ～ろんだ 」

だるまが、現れた。 円になって話し合っていたおれ達の真ん中に

全員の息が止まる。絶対に動いちゃいけない

……殺されてしまうから。

だるまは全員をぐるりと見渡して

パッ

消えた

一斉に安心した溜め息を漏らした

のあさんが決意を決めたように言う

えとside

良かった～、1人で森の探索に行くの、ちょっと怖かったんだよね

こっちが話している間に、るなとうり、もふくんとゆあんくんがペアになったっぽい

のあさんには悪いけど、私もそう思うw

こっちは仲良さそう。ん〜、るなとうりは……空気読めないペア。もふゆあは頭脳派で、 のあどぬはほんわかペアかな〜？

ん〜、森は怖いけどたっつんだったら大丈夫かも。黄色いから逸れて迷子…とか無さそうw

じゃっぴ、シヴァさんは逸れるな。緑だし

12人で円陣を組む

ペアごとに森の中へ入って行く。私とたっつんも

うりside

るなと森を歩いていると、鳥の鳴き声や木の葉が風に吹かれ、さわさわと音が聞こえる

るなが木漏れ日を浴びながら言った

すると、きょろきょろと辺りを見渡していたるなが『 あっ！』と声を上げた

指差すところを見ると大自然の中にポツンとチェストが置かれていた

中に入っていたのは……

考え事を中断してバッと振り向くと、るながモグモグと 口いっぱいにりんごを頬張っていた

感じていた不安はいつの間にか消えていた