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幽霊の私に恋をして

第1話 - 幽霊の私に恋をして

2019年09月28日

#学生

#恋愛

#青春

#続き3

yukiji

ゆきと

ん〜〜〜〜

ゆきと

……ゆ…ず…

ゆきと

ゆず…き

ゆきと

ん〜ゆずき！

ゆきと

ゆ、夢…か

ゆきと

どんだけ好きなんだよ俺

ゆきと

ゆずきの夢見るとか

ゆきと

…………

ゆきと

正夢だったら…いいのにな

おはよう！

ゆきと

！！

ゆきと

ゆずき！！

ゆきと

って誰もいないのに
何言ってんだか…

ゆずき

「な〜に言ってんのよ」

ゆきと

…は？

ゆきと

え、どうゆう…事？

ゆきと

ゆずきなんで俺の目の前に…あ！
もしかして、退院したのか？！

ゆずき

「なんでよ笑ほら、よく見て」

ゆずきは浮いていた

ゆきと

な！なんで浮いてんだよ？！

ゆずき

「さ〜？気づいたら浮いてた」

ゆきと

気づいたらって

ゆずき

「死んだんじゃない？」

ゆきと

…っ！やめろよ！！

ゆずき

「ご、ごめんって冗談でしょ」

ゆきと

冗談でもそう言う事言うなよ！！！

ゆずき

「わかったってごめん
もう言わない」

ゆきと

ったく。で？なんで飛び出した？

ゆきと

信号、赤だって気づいてただろ？

ゆずき

「あ〜〜それはね」

ゆずき

「ちょいと遡ると〜」

パッ

ゆずき

あー！！！

ゆきと

うるせー

ゆずき

(せっかく掴んでたのにー！！！)

ゆずき

(最近ま〜た力強くなったよね〜もう)

ふと前を見た

ゆずき

(あれ、あの猫なんか
ふらふらしてる？)

ゆずき

あ！！！！

ゆずき

(赤信号なのに！！
危ない！！)

ゆずき

(ゆきとが何か言っていたけど
私はそれどころじゃなかった)

ゆずき

なんとか間に合って！！

ゆずき

(よし！あともうちょっと！！)

ゆずき

今助けるから！！

次の瞬間猫が勢いよく駆け出していったのだ

ゆずき

うそん

パパー！

ゆずき

！

ゆきと

ゆずき！！！

ゆずき

ゆき…と……

キキー！バンッグシャー！！

ゆずき

(痛い、凄く痛い)

ゆずき

(あれ？息って…
どうやってするんだっけ？)

ゆきと

ず…き…

ゆきと

ゆ…ずき！

ゆきと

ゆ……き…

ゆずき

(ごめん、もう……む…り…)

ゆずき

(意識が遠のいていく
ゆきとが何度も私の名前を呼ぶ)

ゆきと

ゆずき！！！！

ゆずき

「あ〜なんか空が見える
綺麗だなさっきまで赤だったのにね」

ゆきと

ゆずき！！

ゆずき

「ん？なんでゆきとの声が
下から聞こえるの？」

ふわふわ

ゆずき

「んん？！あれ！浮いてる？！
あ…体が透けてる」

ゆずき

「そっか、死んだのか…」

ゆずき

「死んだのならしょうがないかな
これが私の運命、儚い命だったな」

ゆずき

「って〜わけよ^_^」

ゆきと

あは〜そうか〜)^o^(

ゆきと

ってなるかぼけ！！！

ゆずき

「はいはい、ってかなんで
見えてんの？霊感なんて
あったっけ？」

ゆきと

ねぇよそんなの

ゆきと

幽霊はお前が初めてだよ

ゆずき

「ヘーーーーーーーー」

ゆきと

おい！どうでも良さそうだな！！

ゆきと

(本当なんで見えてんだろ)

ゆずき

「うん！正直言ってどうでもいい〜」

ゆきと

〜〜〜〜〜〜〜

ゆずき

「学校行かなくていいの？」

ゆきと

いいよ！もう！
サボるから

ゆずき

「あいら、絶対心配してんじゃん」

ゆきと

ああ心配してんだろうな

ゆきと

てか、お前死んでないぞ

ゆずき

「え？！本当？
なんでわかんの？」

ゆきと

まつい先生が命に別状はない
って言ったんだよ

ゆずき

「あーなるほど、なら死んでないわ」

ゆきと

っとにお前は

ゆきと

未練とかないの？

ゆずき

「え、なんで？死んでもないのに」

ゆきと

馬鹿かお前

ゆきと

いつ目がさめるかわかんないんだぞ

ゆきと

来年かもしれない

ゆきと

もしかしたら数年後、いや
数十年後だってあり得るんだぞ

ゆずき

「な！！そんな〜〜〜！！！」

ゆきと

(ま、どのくらいで
目が覚めるかなんて知らないけどね)

ゆきと

(でも、未練あるっぽいし
聞いておくか)

ゆきと

(叶えてやりたい)

ゆきと

どんな未練があるんだ？

ゆずき

「恋だよ」

ゆきと

は？

ゆずき

「だーかーらー！
恋だって言ってんじゃん！！」

ゆきと

お前、好きなやついんの？

ゆずき

「いないよ、けど、
幽霊じゃ恋できない多分だけど」

ゆずき

「私が一方的に好きなだけ」

ゆずき

「知ってるでしょ？
私、両想いになった事がないの」

ゆきと

……

ゆずき

「ずーっとそう」

ゆきと

(なんでだよ)

ゆずき

「私を見てくれる人なんて
いやしないのよ」

ゆきと

…っ！！

ゆきと

ここにいるじゃんかよ

ゆずき

「へ？」

ゆきと

俺お前が好きだよ。ゆずき

ゆずき

「…っ」

ゆきと

出会った時からずっと好きだ。

ゆきと

俺と、付き合ってよ

ゆずき

「な…にい…って」

ゆずき

「私幽霊なんだよ？」

ゆきと

だからなんだよ

ゆずき

「触れられないんだよ？」

ゆきと

うん、わかってる

ゆずき

「いつ目が覚めるか
わかんないんだよ？」

ゆきと

それもわかってる

ゆずき

「だめだよ」

ゆずき

「ごめん。無理だよ。
付き合えない。」

ゆきと

なんですぐ振るんだよ！！！

ゆずき

「ご、ごめん！でも、
それでもだめなの！！！」

ゆきと

なんでだよ

ゆずき

"絶対私、ゆきとの事傷つける"

ゆきと

本当はもうとっくの前に俺の気持ち
知っていたんだろ？

ゆずき

「！…うん…」

ゆずき

「でも、私は普通の人と
恋をして欲しいの」

ゆずき

「普通の人と出会って
普通の恋をしてよ！」

ゆきと

なんだよ普通って！！

ゆずき

「私は、普通じゃないから！！」

ゆきと

お前は普通の人間だろ

ゆずき

「だから！普通じゃな」

ゆきと

普通だっつってんだろ！

ゆきとは私の声に被せて言ってきた

ゆきと

お前、俺が諦めると思なよ？

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