拓哉
俺の気持ちは伝えた。
拓哉
りおん、好きだよ。
りおん
…ごめん。
りおん
私は拓のこと、弟としか見れないんだ。
拓哉
…そっか。
拓哉
俺はりおんのこと、一回もお姉ちゃんと思ったことはないよ?
りおん
…ごめんね、気持ちに応えられなくて。
りおん
気持ちに気付けなくて
りおん
本当にごめん。
りおん
知ってたら拓を傷付けなくて済んだかもしれないのに…!
拓哉
傷付けていいよ、もう。
拓哉
困らせてよ
拓哉
苦しくさせててよ
拓哉
そんなふうに
拓哉
りおんらしくいといてよ
拓哉
俺は多分
拓哉
りおんに気づかれた方が
拓哉
やりにくかったし
拓哉
俺は…
拓哉
りおんを追い詰めたり
拓哉
悩ませたりする方が
拓哉
ずっと悔しくて
拓哉
自己嫌悪に陥ってたと思うから。
拓哉
りおんは悩まなくて良いよ?
拓哉
りおん、でもこれだけは知っといて。
拓哉
俺はりおんの幸せを願ってる
拓哉
だけど…
拓哉
どんなにりおんにフラれようと
拓哉
拒絶されようと
拓哉
当分好きなのはやめられないから
拓哉
コレで終わりじゃないんだ
拓哉
俺が終わらせた時が
拓哉
本当の、終わりだから。
りおん
拓…
拓哉
りおんは、正直で居てね?
りおん
…そんなこと言われたら
拓哉
じゃあ、コレが…
拓哉
りおんに見せる最後の
拓哉
俺の気持ちね。
りおん
え…?
りおん
終わりじゃないって…
拓哉
俺の心の中では終わらないし
拓哉
終わらせないよ。
拓哉
でも…
拓哉
これ以上りおんを
拓哉
傷つけるなんてできないから。
りおん
拓…
りおん
こんな相手でごめん
りおん
でもりおん…
りおん
うわっ!
俺は
気持ちが抑えられなかった
言い訳でしかないけど
これが、正直な気持ち
バックハグをした
苦しくなる
りおんの甘い匂いがする
ずっとこのまま
このまま…