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さて、ゲンさんからですね。

彼は武術の達人です。

琥珀

ですが、

琥珀

彼は代々伝わる占い師の
家系に生まれたそうです。

琥珀

本当は、不老不死の呪いを
語り継いでいかなければ
いけないらしいのですか。

琥珀

どうしても子供が
できなかった。

琥珀

だから、諦めてしまったと。

琥珀

僕が代わりに。

琥珀

この世の終わりまで語り継ぐ
と彼に約束しました。

琥珀

今でも守っていますよ。

 

 

 

琥珀

さあ、行きますか。

だだっ広い空き地に呼び出された。

ここはゲンさんの荘園らしい。

ゲンさん

…来たか。

ゲンさん

てっきり逃げると
思っていたが、

ゲンさん

それほど、「あいつ」に
一泡吹かせたいんだな。

彼はギラリと笑った。

自信に満ち溢れた顔だ。

琥珀

お願いします。

ゲンさん

それで凪、最初に

琥珀

はい?

ゲンさん

お前のことはなんと
呼べばいい?

琥珀

へ?

ゲンさん

今まで凪(なぎ)と
呼んでいたが、

ゲンさん

お前は「なぎさ」という
名前なんだろう?

ゲンさん

どっちで呼んで欲しいか?

琥珀

えーっと…

琥珀

じゃあ、「なぎさ」
でお願いします。

ゲンさん

わかった。

そう言ったものの、結局 ずっと「なぎ」と呼ばれてましたね…

 

その夜

今日は一日中走り込みをした。

体力をつけるためらしい。

ゲンさんが料理を振る舞ってくれた。

 

ゲンさん

凪。お前はあの施設で
何を学んでいたんだ?

琥珀

何と言えばいいか…

琥珀

最低限の教育をしたら、
ずっと銃などの武器の
扱い方を学んでいました。

ゲンさん

銃を扱えるのか?

琥珀

いや…

琥珀

構造とかはある程度
理解していますが、

琥珀

技術面では全く…

ゲンさん

なるほど。

ゲンさん

だったら、鎌は
とてもいい武器かもな。

琥珀

そうですかね?

ゲンさん

ああ。

ゲンさん

難しい構造なども
必要ないし、

ゲンさん

繊細な集中力を
求められるわけでもない。

ゲンさん

お前にぴったり
なんじゃないか?

琥珀

………

琥珀

そうですかね。

少し照れ臭い。

僕にも相性は存在したのかな。

 

琥珀

ごちそうさまでした。

ゲンさん

全部食べたか。

ゲンさん

ありがとうな。

琥珀

おいしかったですよ!

ゲンさん

それはよかった。

 

ゲンさん

なあ、凪。
明日のことなんだが…

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