5年越しのラブレター（3）

私は晃太が待つ小学校の校門前に急いだ

素直になるって決めたんだ

今度会えた時には自分の気持ちに素直になるんだって

5年前──

晃太とは同じ町内で大の仲良し

でも、仲良くなったのは小五のクラス替えで同じクラスになってから

それまでは同じ町内でも話したこともないし顔見知り程度だった

クラスメイトにからかわれるのは日常茶飯事

こうやって二人で言い返すのもお決まりで

放課後

一緒に玄関まで行って靴を履き替えて同じ傘に入って帰る

放課後にはよく一緒に遊んだり勉強したり晃太と一緒にいた

小学校五・六年の記憶はほぼ晃太との思い出しかないと言っても過言じゃない

現在

晃太と離れたことが一番の原因

もう好きな人と離れたくないから

でも、そんなこと言ったら晃太はきっと困る

今、はっきりとわかった

やっぱり私は長谷川が言うように今でも…

晃太のことが変わらず大好き

でも、私の気持ちを言ったら…

LINEをこれから先することも会うことも出来なくなるのかな

言えないよ

昔の私と同じだ

振られるのが怖くてこの関係性が終わるのが嫌で"好き"の二文字が言えない

でも、今言わなきゃ絶対また同じ後悔をする

次はいつ会えるかわからない

それなら…

今回のお話しはここまで！

読んでくれた方ありがとうございました😊

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次回、晃太の気持ちが明らかに…!?