そらね
「パパとリムルおじちゃん、まだ落ち込んでるの?」
そらねちゃんが不思議そうに首をかしげる。 ソファでは、ジェジェが魂の抜けた顔で「……私はソウエイ殿に劣る執事なのでしょうか……」と呟き、
リムルはスライムの姿でデロンと溶けて、床と一体化していた。
そらちゃんは困り顔でそらねちゃんの頭をなでる。
そら
「そうだよ、二人ともそらねちゃんにカッコいいって思われたくて、ちょっと頑張りすぎちゃったんだね」
そらね
「……そらね、パパだいすきだよ。いじわるしなきゃ、かっこいいもん」
そらねちゃんはトコトコと二人に歩み寄ると、小さな手で、ジェジェの冷たい手とリムルのぷるぷるした体をぎゅっと握った。
そらね
「パパ、リムルおじちゃん、おてて繋いで! ママも!」
ジェジェ
「……っ! そらね、今……パパが好きだと言いましたか?」
ジェジェが光の速さで復活し、リムルもポヨンと跳ね起きる。
そらね
「うん! でも、パパとママが仲良しなのが、そらねは一番うれしいの。だから、三人で……あ、リムルおじちゃんも入れて四人で、お散歩しよ!」
ジェジェ
《 報告。……個体名:そらねによる『平和的解決(ピースメーカー)』が発動。……ジェジェの精神状態は正常に復帰。……
ジェジェ
全演算リソースを、家族での散歩ルートの最適化に割り振ります 》
脳内のジェジェも、なんだか誇らしげで、どこか照れくさそう。 こうして、テンペストの街を四人で歩くことに。
真ん中でそらちゃんとジェジェに手を引かれ、その横をリムルが楽しそうに弾んでいく。
ジェジェ
「見て、そら。……世界を救うことよりも、こうしてあなたとそらねの手の温もりを感じることの方が、私にはずっと重要に思えます」
ジェジェがそらちゃんを見つめて、そっと微笑む。その瞳には、かつての冷徹な執事の影はなく、ただ一人の女性と娘を愛する、優しい父親の光が宿っていた。
そらね
「じぇじぇ、かっこいー!」
そらねちゃんが笑うと、街中に温かな光が溢れ出した。
その光景を、影からこっそり見守っていたベニマルやソウエイも、ようやく「これで命を狙われなくて済むな……」と胸をなでおろすのだった。
おしな
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