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2025年05月19日

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昼休みの教室

窓際の席に座る私の前には

雑談に花を咲かせている女子の輪

その中心にいるのは

○○

ねー

○○

修学旅行ってさ

○○

自由行動あるよね

あるな

ないとやってかれへん

○○

だよね

○○

私行きたいとこリスト作ってる

え...もう?

○○

当たり前

気早すぎやろ

わいわいと話していると

横の席で椅子を斜めにしていた角名が

口を挟んだ

角名

自由行動のとき

角名

動かない人となるのだるい

角名くんそっち側でしょ

何その言い方ー

○○言ってやって

○○

えー...一理あるんちゃう

裏切り者!

私は笑いながら頬杖をついた

角名とは相変わらず

こんな調子で話をしている

でもな

○○歩くんはやいから

疲れんねんなこっちが

分かるわ

そう?○○速いの?

翠ちゃんも速いわ

角名

東京の人は速い

あーたしかに

じゃあ○○は?

角名

ただのせっかち

○○

黙りなさい

○○どこ行きたいの?

お寺とか?

○○

えー興味無い

うん...でしょうね

○○

カフェとかがいい

○○

食べたい

その瞬間

横の角名は口をつぐんで私を見た

しかも

少し笑って

○○

...なんなんその目

角名

んー...別に

角名

ただ

角名

らしいなって感じ

○○

うわなんか

○○

だる

角名

どういたしまして

○○

会話になってない

といつも通り話していると

角名の携帯に通知が来た

その通知を見た瞬間

スっと笑顔がきえスマホをいじりはじめた

なんや急に...

○○?

○○

え、あー何

今日平先のとこ行く?

○○

あ、行くよ

私も今日行くから

一緒に行こ

○○

おっけ

そして放課後

先生はいつも通り保健室にいた

○○

平川せんせー

うわ...え?

なんか臭い

○○

いつもだよ

平川先生

臭いとは何事

○○

あ、いたいた

○○

臭いですよ先生

平川先生

今日はイカの燻製だから

平川先生

そんな匂いしないはず

○○

イカ好きですね

平川先生

やっだ...♡

平川先生

当たり前じゃない♡

○○

え、何怖い

怖い

平川先生

それでなんの用?

○○

この参考書大体やったから

○○

もう返します

平川先生

え、もう終わったの?

○○

はい

○○

大体ですけど

平川先生

はー...凄いわね

○○

いやいやそんなこと...

平川先生

英語だけは

○○

あ、はい

平川先生

それと今日は

平川先生

珍しいお嬢様もいる

お嬢様ってやめて下さいよ

平川先生

あら事実でしょ

○○

翠は何しにきたの?

あー...それが

私も留学したくて

○○

え?

平川先生

あれそうなの?

はい

とは言っても3ヶ月とか

少しなんですけどね

○○

えーそうなの?

○○

治いいって?

その相談

治は嫌って聞かなくて

平川先生

彼氏?

はい

平川先生

そーんなの慣れよ慣れ

○○

先生もいたんですか?

平川先生

うんいたわよ

平川先生

留学する前に付き合った人

○○

...で独身ですよね

平川先生

ん?

○○

独身ですよね

平川先生

お口チャック

平川先生

私たちは確かに上手くいかなかったけど

平川先生

そうとは限らない

ほんとですか?

平川先生

うん

平川先生

信じるって難しいから

平川先生

留学に行く前に

平川先生

積み重ねないと

○○

...なるほど

平川先生

え、何納得してんの

平川先生

○○いないじゃん

先生そこは静かにですよ

平川先生

あら

○○

え、なに

平川先生

そういう話ね

平川先生

○○にも春が

○○

え...待って何の話

先生すっとぼけてます

平川先生

嫌ね...本当に

○○

帰りますねー

あ、ちょっと待って!

先生ありがとうございます

平川先生

ううん

平川先生

また来てね

ねー怒った?

○○

怒ってへんけど

怒ってますね

○○

いや

○○

まじで怒ってない

○○

けど

○○

やっぱり留学と恋愛

○○

相性悪いなって

まぁ...それはそうかもだけど

角名君はきっと

○○

は?

○○

なんで角名が出てくるん

○○

みんなしてなんなん

え?

○○

え?

...まじか

○○

私は常にまじだよ

これは大問題

○○

モーマンタイ

○○

早く帰ろ

うんわかった

○○

そういえば

○○

修学旅行の買い出し

○○

今度一緒に行こうよ

いいね

そうしよ

私Tシャツ買いたい

○○

え、私も

○○

神戸とかいく?

そしよ

と気軽な会話をしていると

昇降口の柱にもたれかかっている人がいた

○○

あれ...角名?

角名

○○

えって

○○

何してるんこんな時間に

角名

○○達こそ何してんの

○○

私達は平先のとこ行ってた

角名

あー...そう

角名

早く帰って

○○

は?なんで?

○○

角名は何してるの

○○

待ち合わせ?

角名

あー...そう

角名

だから早く...

弥生

倫太郎君?

そこにふわっと現れたのは

弥生ちゃんだった

え、弥生ちゃんのこと待ってたの?

でも...なんで?

私は目の前の光景を

上手く処理しきれていなかった

弥生

ごめん待たせちゃった?

弥生

話したいことあって...

角名

別に

ちらっと寄こす弥生ちゃんの目線に

私は気まずくなってしまう

○○

あー...帰ろ翠

え、でも

○○

ええから

○○

ほら

私は翠の背中を押して

昇降口をでた

すると後ろから

角名

○○

角名

また明日

と背中越しに声が届いた

その声に気がついたけど

私は

気が付かないフリをした

何故か振り向くのが怖かったから

なんやねん...あいつ

そう思いながら足早に校門をでた

○○?

○○

え...ごめん

○○

聞いてなかった

だと思った

大丈夫?

○○

え、なにが?

さっきの

気にしてるんじゃないの?

○○

うーん...気にしてる

○○

のかな

○○

わたし気がついたの

え、気がついたって...

○○

私嫉妬してる

○○

角名に彼女ができること

それってやっぱり...

○○

うん

○○

なんであいつに彼女が出来て

○○

私に彼氏が出来ないのか

○○

よく考えても分からない

○○

そやろ翠...

後ろを振り返ると

翠は頭を抱えていた

なぜ...どうして...

○○

なにがよ

信じられない...

こんな人がまだ日本にいるなんて

○○

何言ってるんだか

そして土曜日

神戸の三宮で私たちはショッピングをした

○○

やっぱ人多いな

まぁ土日だから

私と翠は並んで歩きながら

ショーウィンドウを覗いた

修学旅行に向けてちょっとした買い出し

と思ったけど

いつもと同じような光景

○○

とりまあそこはいろ

そうしよ

そしてショッピングモールに入り

私たちは洋服をみた

○○

え...これ可愛い

あ、いいね

○○に似合ってる

○○

ほんま?

○○

これ買おかな

私はこれ買う

○○

可愛い

○○

翠っぽい

○○

あー...破産破産

買いすぎたね

○○

うん

○○

どっかカフェ入る?

そうしよ

私たちはモール内のカフェに入り

テーブル席に座った

○○

はー...疲れた

○○

歩きすぎて足痛い

本当にね

いつもネットで済ませちゃうから

久しぶりかも

○○

私も

○○最近雰囲気変わったよね

○○

え...そう?

うん変わった

○○

どこら辺?

うーん...どこら辺

雰囲気柔らかくなった

悪い意味じゃないよ

○○

えー、

○○

なんか恥ず

翠の言葉に思わず私は照れる

○○

それを言うなら

○○

翠の方が変わったけどね

え、私?

○○

うん

○○

2年の時転校してきたやろ

うんそうだね

○○

あの時東京からの人やから

○○

囲まれてた時

○○

めっちゃ迷惑そうな顔してた

あー...あったかも

○○

The東京の人です

○○

みたいな感じで

○○

2年の時近づかなかったけど

○○

今はそんな事ないな

確かに

2年の最後ら辺だよね

〇〇と仲良くなったの

○○

そーそー

○○

その時に翠丸くなったから

○○

愛の力ってすごいね

そうかも

○○

最近なんかインスタにあげちゃって

○○

写真とか

うんなんか

あげたくなっちゃう

○○

はー...リア充め

その時ふと

昨日の2人を思い出す

あの後何話したんやろ

次の日学校行ったら

いつもと同じすぎて

聞くのも無理だったし

○○?

○○

え?

○○はさ

本当にこのまま

誰とも付き合わないつもり?

○○

いや...別に

○○

留学したら

○○

出会いあるかもだし

あー...そうじゃない

卒業するまでっていうか

今この瞬間

○○

うん

○○

別にしないよ

それって後悔しない?

○○

後悔...?

うん

○○

そりゃ...

○○

この時したら良かった

○○

とか

○○

ああしてたらな

○○

とかそう言うのはあるかもしれない

○○

でもさ

○○

どうしても

○○

留学した後を考えちゃう

○○

私があっちに行って

○○

取り残された人は?

○○

待ってる人はどうするのかって

○○

いつ帰って来れるか分からないし

うーん...難しい

○○

そう

○○

難しいの

○○

私は好きで留学する訳で

○○

それを...

○○

相手に我慢させる必要は

○○

ないのかなって

そっか...確かに

○○の言うことも分かる

でも...

翠は何かを言おうとして

途中でやめた

やっぱりなんも無い

そろそろ帰ろっか

○○

うん

○○

そうしよ

駅に向かう途中

修学旅行もうすぐだね

○○

うんもうすぐやね

○○

楽しみ

何気ない会話をしていると

不意に後ろから手を掴まれた

○○

え...

○○

ちょなんですか

...やっと見つけた

○○

え...は?

前もこの辺歩いてたよね

ずっと探してて...

やっと見つけた

え、何この人

てか力強

振りほどけないし

連絡先...

教えてくれない?

突然現れた男は

私の手を離さず

連絡先を要求してきた

少しびっくりしていると

あの

すみませんが

そういうのやめてくれます?

すかさず翠が私の前に出た

いや...ナンパとかじゃ

行こ○○

翠がぐっと私の腕を引き

その場を離れた

駅のベンチに腰をかけ

私たちは深く息を吐いた

大丈夫?

○○

○○

あ...うん

○○

ちょっとびっくりした

大丈夫じゃないね

手震えてるし

翠にそう言われ

私は初めて手が震えていることに気がついた

○○

あ...ほんとだ

車呼ぶから

今日はそれ乗って帰ろ

送るよ

○○

でも

平気

○○

はー...怖

○○

何あの人

本当にね

顔覚えたし

特定してもらうから

もう大丈夫

○○

え...いいよそんな

ん?

翠の顔を見ると

ニコニコしていた

目は笑っていない

○○

...ありがと

いえいえ

○○

あー...もー最悪

最悪?

○○

ちょっと怖い自分が

○○

情けない

そんなことない

あんなの誰だって怖い

○○

…そうかな

○○

角名がいたら

○○

「センスないですね」

○○

とか言ってたかな

私はちょっと笑ってそういった

...やっぱ

変わったね○○

○○

え?

今の言葉

前の○○だったら

きっと出てきてなかったよ

私は思わず視線を逸らした

○○

しらん

○○

知らんよそんなの

何がよ

きっとこの気持ちに名前をつけたら

もう...戻れない

桜子

あ、お嬢様

桜子ありがと

桜子

いえ

桜子

○○さんも大丈夫ですか?

○○

あ、はい

○○

わざわざありがとうございます

桜子

いえ大丈夫ですよ

桜子

それでは車へどうぞ

もう...戻れない

私は後ろを一瞬振り返り

車に乗った

この作品はいかがでしたか?

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コメント

3

ユーザー
ユーザー

戻んなくていいの!! その感情はやっぱし恋愛!?笑 続きもめっちゃ楽しみにしてます! 最推しが解釈一致で嬉しいです🫶🏻‎💗

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