EPISODE 9
この日も阿部くんとは講義が違ったから
私は1人で講義室に向かった
知り合いのいない講義は少しだけ つまらない、
だけど、ふと講義室の入口を見た時、
阿部くんといた彼女であろう女の子が入ってきた
なんとなく目を合わせたくなくて
私はパソコンを開いて 課題中ですよ〜だなんて
小学生みたいなアピールをしていた、
麻倉清香
段々と講義室の椅子が埋まってきて、
講義が始まる3分前、
ここに来る前に買ったコーヒーを取り出そうと鞄を漁っていると、
「隣失礼しますね」
時き馴染みのある声が聞こえた、
鞄を漁るのをやめて声の方を向くと、
麻倉清香
麻倉清香
私の隣には、
別の講義にいて、来るはずのない 阿部くんがいたから、
阿部亮平
阿部亮平
麻倉清香
阿部亮平
なんて眉毛の位置が上、下、上と色んな場所に変わる阿部くんに
麻倉清香
思わず笑ってしまって
阿部亮平
阿部亮平
麻倉清香
どれだけ目を合わせても、 吹き出しも何も出てこない
だからこそ、 さっきの女の子のことが気になるし、
阿部くんがどういう気持ちで私といるのか知りたい、
だけど誰もそんなヒントは 私には教えてくれなくて、
そのまま講義が始まってしまった
講義開始20分
全くもってわからなくなった私
そして一気に襲いかかってきた眠気
阿部くんが隣にいるのに、
瞼が重くなってきて、
夢と現実のちょうど間にいる私
今すぐにも夢の中に入れそうな私に
コツンと手になにか当たった
麻倉清香
ペンがコロコロと転がって来ていた、
見た覚えのあるペン、
転がってきた方向を見ると、
阿部亮平
と嬉しそうな阿部くん
私は阿部くんにペンを返すと
阿部亮平
阿部亮平
と小声で囁かれる
麻倉清香
私は両手を合わせて小声で返す
阿部くんは満足気になって講師の話を聞いていた
ただ、私はやっぱり、
阿部くんが無理して私といるのじゃないかと
私より前に座っているあの女の子を見る度に思ってしまう、
清楚で、女の子らしくて、 私なんかよりも頭が良さそうな女の子、
私だってそりゃ女の子らしくしているつもりだけど、
私なんかよりも努力しているんだって、思ってしまうと、
その努力は阿部くんに向けてなのだろうなと勝手に思い込む、
私は阿部くんたちの恋愛に邪魔しちゃいけない、
それでいいんだよね、?
心理学よりも分からない、
いや、心理学を理解していたとしても分からない、
私の気持ち、
それと阿部くんたちの気持ち、
だけど今は、そっとしておこう、
そう私は自分の気持ちを知ろうとせずに
目を覚ますために鞄から出したコーヒーで
眠気と一緒に
綺麗さっぱり流し込んだ、
あれから5日、
私と阿部くんは大学で会うことは無かった、
連絡もこの5日間は取っていなかった、
私は講義を取っていなかったし、
まとめてとっていることが多かったから
しばらくおやすみにしようと思って 前に入れた5日間のお休みだった
親も旅行でいないし、 妹も高校生で学校だし、
1人で公園に行ったり、 珍しく1人でカラオケにも行った
1人だから気を使わないし、 1人でも楽しいことは楽しい、
だけど、やっぱりなにか引っかかる気がする、
麻倉清香
そんな私に1本の電話がかかってきた、
麻倉清香
受信のボタンを押すと
電話の向こうから元気な声が聞こえてくる、
その相手は、
LAST EPISODE まで ♥450以上
最新話遅くなってごめんなさい💦
次回最終話になります👍🏻 ̖́-
そして♥が500を超えたら 新連載の1話を出したいなと思います😊
ぜひ♥連打や感想💬たくさんお願いします🙇🏻♀️✨
コメント
9件
で、電話やって...。もしあの女からやったらスマホをDancing dynamiteしちゃうかもしれへんwww(こーじネタ)
もしかして電話の相手って「あの人」なんかな めっっっちゃ気になる👀 最終話楽しみに待ってるね💕